平成24年04月23日 テックジャイアンがレビューサイトを作るらしい。 最初は「ふーん」でしたがよくよく考えるとこれって結構異例。というのも製作広報流通に関わっているような<<企業側>>の会社がレビューサイトを作るっていうことは今までありませんでした(多分)。それどころか会社的レベルでやっているのですらMediaClipくらいでしょうか。 エロゲーレビューサイトのほぼ10割は個人サイトなのです。要するに管理人は基本一人、企業と関わりなんてないただのユーザーがやっているものです。故に規模どころかスタンスまでめっちゃくちゃ企業側でユーザー側だなんて口が裂けても言えないようなところがレビューサイトをやるなんてことは超展開もいいところ。『いつ空』さんも裸足で逃げ出します。 多分問題となるのはその「信頼性」です。例えば企業の人ととても懇意にしている人がいて、その人がそれを売りにしてレビューサイトを作ったとして(実際にいますが)、その人が書いたことを信じる人っているんでしょうかって話。ボクは、仮にレビューで作品を褒めていたとしたら、企業の人に媚を売っているようにしか見えません。貶していたら私怨にしか見えません。どれだか自分が「ユーザー」であるかをプッシュしたところで企業の中の人と懇意であるということを同時にプッシュしていてはダブルスタンダードもいいところ、こっちに寄ってくるんじゃねーですよこの犬って話になります。 さてテックジャイアン主導でレビューサイトを作ったとして、その信頼性はどうなるのでしょう。レビューを誰が書くかにも寄ると思うのですが、エロゲー批評空間のように投稿型にするとは思えませんし(だったら批評空間があるし)、かと言ってレビュアーを雇うとも思えません。となるとレビュー形式はどうであれテックジャイアンの中の人が書くことになるのでしょう。その段階でもう終了のお知らせですよね。今風の言葉でいえばステマってやつにしか見えず、カスタマーレビューより信用なりません。というかこのレビューサイト、作るとしたら紹介系レビュー以外にならなきゃいけないんですよね。だって紹介だったら普段やってるし。これは難易度高いぞー。 個人的にちょっと気になるのは歌い文句が『最強 美少女ゲームレビューサイト』ってところ。『最強』ですよ奥さん。何が強いんでしょうか。 そもそもさっき言ったようにエロゲ―に関してはほぼすべてと言って良いくらいレビューサイトは個人サイトであり、そこに企業が参戦してきて公開前から最強って名乗ってるこの状況。お前ケンカ売るの好きすぎるだろう。 というわけでまだ公開されていないサイトから一方的に勝利宣言を通達されている状況にある稀神大社ですが(というかそもそも認識されていないでしょうが)、テックジャイアンと違ってステマすることはありませんのでご安心ください。 あとなんかひっそりemuが7年の時を経て復活してますが、まあどうでもいいですね。新作の出来は、見た感じ7年の時を経たとは思えないクオリティです(意訳:05年に出しても凡作以下)。冷凍保存でもされていたんでしょうか。 今まれびとは『四畳半プリンセス』にちょこっと注目しています。ってことはきっと詰まんないんでしょうね。残念。 Web拍手返信はお休みです。 |
平成24年04月14日 一鷹というシナリオライターさんがensambleの新作『乙女が紡ぐ恋のキャンバス(同氏シナリオ担当)』についてblogで暴露した(直接名指しではないですが)件について、そのensambleが公式に声明を出しました。 それについてちょこっと思ったことを述べます。 内容の是非についてはまあ後で述べるとして、一鷹さんの仰っていることをまとめましょう。 彼は一貫して『納品後のシナリオは「開発秘」になるという理由で生みの親から秘匿され』て『改悪されている』ので『噛み付いてでも作品に介入するようになりました』ということについて喋っています。その中でちょこっと『半年も報酬の振込みなくて、ばっくれても良かったと思ってるいる』と言っているだけで、全体を通してクリエイターとして我慢ならんかったということを書かれています。誰が読んでもそのように読めると思います。 一方でこの日記を受けてユーザーが「これってensambleじゃね?」となりメールで凸しまくったみたいですが、それに応える形でensambleが出した声明は一貫して『ギャランティのお支払いについて』です。 それってなんかおかしくないですかね。 マジでギャランティについてお問い合わせが多かったのかどうかはわたしにはわかりませんけど、ネット上で他のシナリオライターさんが発言していたことも含めて問題となっていたのはギャランティじゃなくてシナリオについてです。タイトルが『ネット上で話題の出ている件について』なのにそのネットで話題だった部分に何故触れないんでしょう。本人に問い合わせ中だから、というのは通りません。じゃあギャランティについても言わなきゃいいんだから。「ネット上で話題の出ている件に関するお問い合わせについて」とでもしておけばよかったのに。 一鷹さんは自分の書いたものを改変されたことに対して怒っているのにそれに対する声明が「うちはちゃんとギャランティを払う健全なブランドです!」ってなんかおかしい。それって「金払ってんだから文句言うんじゃねーよ!」ってことでしょうか。まあ確かにお金支払われる前に降りて好き勝手言った方が正しいのかもとはちょこっと思いますけど、でもギャランティの説明だけで『当ブランドのプロジェクトに携わってくださいました他の外部スタッフ様にも過去の問題点などについてご確認をさせていただいておりますが、概ねご返信をいただいておりまして「問題ない」とご回答いただいております。』って言うのは「こいつらは金さえ払えば何でもやってくれます」って言ってるようなもんじゃないですかね。色んな人を巻き込んで評判下げて何がしたいんでしょうか。 ともかく、確認取れる前に反応しちゃった以上はシナリオについても触れておかないと評判下がるだけですよってことです。多くお問い合わせがあったギャランティのことだけ説明しちゃったから余計にこじれましたね。しーらない。 さてensambleの反応に関することはそれくらいにしておきまして、次はblogの中身についてです。 ボクはホチキスのライターがなんか言った時も言いましたけど、「それをユーザーに言って、ユーザーはゲームをプレーする上でなにか得するんですか?」っていうスタンスです。ぶっちゃけライターが死にかけようがどれだけ不憫な目に遭おうが、ゲームが面白ければどうでもいい。そんな面はあります。だってユーザーだもの。 ライターさんのことも考えろ、とか、この時はこういう理由があって、とか、そういうことを仰って来るユーザーさんもいますが、それは領海侵犯でしょう。何故配慮する必要があるんですか。クリエイターはユーザーを全力で楽しませる、ユーザーはお金を支払い、それを全力で楽しむ。そういう関係じゃないんですかね。御成敗式目にある「右神者依人之敬増威、人者依神之徳添運」と似たような関係だと思います。その間柄に配慮なんてものは入り込む余地はありません。なのにやたらと作る側のことを配慮しなければいけないのがエロゲ業界だなあと。ユーザーの「お金がありません><」には声をそろえて「じゃあやるな」なのにクリエイターの「面白いものが作れません><」に「じゃあ売るな」ってならないのはなんかおかしいと思います。まあ買わなきゃいいんですけど。 今回の一鷹さんの件も同様です。それを伝えたら『乙女が紡ぐ恋のキャンバス』はより一層楽しく遊べるんですか? という話。答えはあからさまにNoでしょう。ユーザーが作品を楽しめなくなる情報をクリエイターが提供するというのはルール違反でありプロ失格です。レッドカードです。こんなの絶対おかしいよ! って思ったなら、自浄すれば良いだけの話。 コミケと勘違いしているんですかね。みんなで作るもんじゃありませんよ、これは商売です。 「開発者が一番大事にすべき存在はユーザーさんです」 ここまで気付いてなんでこのblogを書いたのか。ちょっと残念です。 木村ころやさんのこれに関する発言を最後に載せて終わります。 「ユーザーにとっての良いライター=遅筆だろうとコミュ障だろうと面白いシナリオを書くライター 企業にとっての良いライター=最低限の日本語が書け、コミュニケーションが取れて納期を守ってくれるライター」 「ユーザーは美味しい料理を食べられれば満足なのであって、食材調達の苦労とか、調理技術の精巧さとか、オーナーの無能さとかはぶっちゃけどうでもいいんだよね。というか、食べてる横でシェフにそんなことを語られても困ると思う。もしくは食欲をなくす。」 |
平成24年04月09日 ここ数日、サイト閉鎖についてマジで考えていました。 3年前と比較して全く変わらないアクセス数。それが何を表しているかと言えば需要の無さ。 加えて、実生活に余裕があまりなくなりました。エロゲをやめようかと思ったくらいです。 そんな中でレビューが書けるのか。というよりそこまでして書く意味があるのか。なんてことを考えていました。正直、最近レビューを書こうとしても頭の中で纏まらないんです。書こうという気持ちだけが先行してしまって。 しかしこのサイトの更新はわたしのささやかな楽しみの一つでもありました。それを失ってしまうのはやはり悲しいなと。 なので、開店休業みたいになるかもしれませんし、もしかしたら普通に更新されるかもしれませんが、取りあえずは続けていこうと思います。ただ、実生活よりもネットでの方がストレスが溜まる、というおかしな事態にここ最近なっているのでサイト更新を一応の最優先事項、それ以外は見ないように、という感じになるかもしれません。実生活優先で生きていこうとするとやっぱりそうなりますよね。 サイト開設から今まで、全力疾走で駆け抜けてきましたが、ここで取り敢えず落ち着こうと思います。サイト開設からの目標であったアクセス数100/dは結局達成できませんでしたが、まあ、少しでも需要があっただけ幸せでした。 これからはのんびりと暇を見てレビューアップなり日記更新なりをしていこうと思います。 Web拍手や掲示板は毎日一応チェックしているので、あるとまれびとは喜びます。それが無くなると、ホント、更新意義が無くなりますので。 さて、『Lien』のレビューをアップしました。Win2000ですらまともに動かないという素敵仕様の作品を今更誰がプレーするというのか。そんなことを考えながらアップしました。あまり言いたいことは無かったので普段より簡略的です。赤福美味しいですよね。 次に更新するとしたら『ラブラブル』か『ツクモノツキ』になると思います。まだ両者日記でも書いていないのでまとめがてら日記で感想を書くかもしれません。殴り書きですけど。 Web拍手! >FD数枚組の次は8インチFDって・・・まれ様は何かに挑戦してるとしか!(ぇ >というか、8インチFDにエロゲがあったことに驚きです(笑) by ysk-mattsu houtenさんに「それ5インチだから」って突っ込まれました。ごめんなさい5インチです。 職場でPC-98が現役だったのを見て、ワンチャンとか思った自分が怖い。……やりませんよ? >日記って過去ログ読めない!? トップページの日記過去ログからどうぞ。 |
平成24年04月01日 そんなわけで稀神大社のエイプリルフールは2年半前の仕様に戻すっていうことでした。やりながらエイプリルフールの内容がゲシュタルト崩壊してきたのでなんかよくわかりません。しかしまあ見たの多分ひとケタだし問題ないですね。更新見て無かったのでもう一度、はやりません。誰もサイトにアクセスしてくれなかったのでちょっと寂しかったですけど。 Asterと暁の護衛だけアーカイブにデータが残ってたので貼りましたが、酷いもんですね。あの頃とは変わり過ぎて黒歴史になりつつあります。アイコンが無いとこうも変わるものかと。まあレビュー内容も酷いもんですが。 トップ、本殿、PCゲームレビュー、Aster、暁の護衛 だけ残ってたというのもなんか凄い偶然ですねぇ。ホントはサイト閉鎖しようかと思ったんですけどそのまま閉鎖してしまいそうだったので止めにしました。 Web拍手は次回更新で。 |