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10月第1週 | ||
■特集 対談式(VNI形式・会話形式)の書き方 稀神大社編 その1 | ||
どうもまれびとです。 需要があるかどうかわからないんですけど、当社のような『キャラクターが会話する』サイトの作り方をメモ書き程度に記してみようかなと思います。レビューじゃなくても、こういう日記を書きたい人がいるかもしれませんし。 さて遥か昔に流行った(と言われている)この形式ですが、これが流行していた時をわたしは知りません。ですんで基本独学と言いますか(参考にしたサイトも殆ど無いですし)、独自のルールのようなものがあるかもしれませんのでご注意ください。 ちなみにVNIというのはバーチャルネットアイドルのことです。ちゆとか。VNI形式って呼ばれているのを見たことが無いですが検索したら出てきたので一応載せときました。 さて作り方です。作り方と言っても用意するものは『複数のキャラクター』だけです。別に2人でも100人でも、男女問わず何でもいいです。サイトの趣旨に沿ったキャラクターを用意してください。 と、ここで2パターンに別れると思います。『既存のキャラクター』か『オリジナルキャラクター』か、です。それぞれのメリットデメリットを明記しておきます。 |
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既存のキャラクター メリット ・キャラメイキングをする必要が無い ・設定を明記せずとも読者が理解してくれる ・アイコンを付ける場合、有名ならば無料配布されている場合がある デメリット ・自由に動かしづらい(設定に縛られがち) ・下手なことを言わせると読者の反感を買う ・キャラで勝負できないので文章力をより要求される |
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オリジナルキャラクター メリット ・設定次第でTPOに合わせて好きなことを言わせることができる ・一次創作なので著作権を気にする必要が無い ・キャラそのものをサイトの売りに出来る デメリット ・キャラメイキングにたくさんの時間を要する ・設定を明記する必要があり、尚且つ初見でも理解できるようなものでなくてはならない ・アイコンを付ける場合、自作か他者に頼む必要がありハードルが高い ・読者に受け入れられるまでに時間がかかる |
こんな感じ。さらに言えば既存のキャラだと組合せだけで読者にウケる可能性がありますが(逆もまた然り)、オリジナルだと不可能です。ですが既存のキャラだとどれだけ面白くてもあくまで二次創作であるのに対して、オリジナルなら一次創作なのでそのまま『作品』として認められます。上手ければ。手っ取り早くやりたいなら既存のキャラクターを、創作を意識したいのならばオリジナルキャラクターを用いるのがよろしいかと思います。 さて、当社はオリジナルなのでそれに沿って話を進めます。 こういった形式をやろうと思ったからには会話文を作りたいのだと思いますのでそれそのものについては省きます。まずテキトーに会話を作ってみてください。 で、会話文が出来たら「きちんと会話しているか」考えてください。失敗対談式としては「文をぶつ切りにしたようなもの」が挙げられます。 諠主:暇を持て余した 言葉:神々の 諠言:遊び みたいな。脳が共同じゃないと出来ないような会話をしている対談式が散見しています。同意見の場合でもせめて相槌くらい入れて欲しいものです。また、あくまで会話なので括弧書きの状況説明はあまり入れない方がよろしいでしょう。 諠主:なにしてるの? このちゃん。 言葉:(寝そべって鳩サブレーをくわえながら)んぅ? みたいな。出来ることなら、会話の中で状況が分かるようにした方がよろしいかと。読者のインスピレーションに任せるのもありです。 面白い会話文ってどうやって作るの、という質問には答えられません。だってそこが腕の見せ所ですし。それが出来なかったら対談式をやめた方が良い、ということで。ラノベとか会話文の多い読み物や、ラノベ作成技法なんかを参考にすればよろしいのではないかと。 ところで先程から 名前:セリフ という書き方で対談させていますが、対談式の基本はこれです(名前「セリフ」も可)。アイコンなんて1年早い。と言いますか、取り敢えず会話を書くことに集中した方がよろしいかと思うので最初はこういう形でやった方が良いです。アイコン付け始めると手間が倍増します。 さて、仮に対話文が出来たとします。次のステップは色付けです。アイコンがあってもなくても、字の色は変更した方が良いと思います。シンプルに視覚に訴えかけるので読みやすくなります。 言葉:あー。あー。まいくてす。まいくてす。……あれ? 聞こえないです。 諠主:そりゃあ、バナナに喋りかけてもダメでょうね。 言葉:…………いつの間に取り換えたのですか? 諠主:うん。残念だけどそれ初期配備なのよね。 言葉:……。 諠主:このちゃん。いいづらいんだけど、バナナとマイクを間違えるのはさすがに、やり過ぎというか。狙いすぎた感が否めないよね。 言葉:…………。 諠主:……え、素なの? こんなかんじ。キャラの雰囲気に合わせて色分けすると良い感じです。 で、この方法でやっていると一番悩むのは文章の長さだと思います。上の会話でもセリフが2行になって名前のところと被ってますよね。これだと読みづらいというか美しくない。でもその部分だけスペースで空けるとブラウザによって変に表示されますし(そもそも折り返し設定すらない場合、画面が広ければどこまでも伸びていく)、かといって2回にセリフを分けるのもおかしい(分ける人が多いですが)。ですんでフレームを使います。テーブルタグですね。HTMLの知識が無いと出来ません。 <table border> <tbody> <tr> <td></td><td></td> </tr> </tbody> </table> が一番簡単なテーブルタグです。<tr></tr>が縦、<td></td>が横とでも思ってください。テーブルの枠を表示したくなければborderを消せばいいです。また、このままだと横に際限なく広がってしまうので、横の広さを決定します。 <table border width="800"> <tbody> <tr> <td width="100"></td><tdwidth="700"></td> </tr> </tbody> </table> これで全体の幅が800、区分けが100700です。つまり |
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ちょーどこれくらいですっ。 |
アイコンが無い時は100じゃなくて名前の幅分で良いでしょうね。足して全体の幅になれば良いのです。今は便宜的にアイコンを用いていますが用いないと | |
言葉 | こんな感じです。 |
まあ、最初はこんなんです。うちもこんなんでした(テーブル使ってなかったのでもっと悲惨でした)。 尚、アイコンを用いた場合文を真ん中に表示させる必要がありますが、それはCSSを使うので説明が面倒です。ので省きます。 さて、後は面白い会話を作るだけです。まあそこが一番大変なんですが、取り敢えず状況が思い浮かぶような会話を心がけて作ってみてください。 あんまりメタネタとかを最初に用いるとテンションが空回りして寒くなるだけですので、オーソドックスに取り敢えず普通に会話させてみましょう。そこからです。 では最後に諸注意、というかアドバイス。 この形式は世間的にはマイノリティです。早い話が叩かれやすいです。「痛い」「キモい」はやっていれば確実に1度は言われます。それでもめげない屈強な精神力が必要です。 また、会話文を考えるというのは才能が無い限り非常に大変なことです。長文が書けないから字数稼ぎの為に会話文、という考えは捨てた方が良いです。それは対談式ではなく音読です。 今回は取りあえず〆ます。実際にやっていてどうのとか、また応用的なものは次回気が向いたら。 |