世の中には通称『○○ゲー』という作品が多く存在します。キャラゲーですとかシナリオゲーですとか。本来ならばそれらに特化して面白い作品を指すのでしょうが、しかしそれらの多くは蔑称で用いられます(シナリオが悪い=キャラゲー)。
 故に稀神大社はそれのみを扱うことを宣言しており、定義も明確にしている『純愛ゲー』という語以外は用いません(評価外で敢えて用いる場合はあります)。

 そもそも文章が悪いのにキャラクターが良いことなどあり得ず、『お話が面白いもの』『キャラクターとの交流が面白いもの』という風に同じ文章でも目的が違う場合が大半であり、シナリオゲーに対してキャラゲーは劣っているという用いられ方は間違っているように思います。抜きゲーなども同様で、シナリオの良い作品が好きだからエロは必要ないし求めていないというのはエロいとシナリオが悪いという先入観より来る間違った認識でしょう(エロくて話が面白い作品なんて山ほどあります)。シナリオゲーもキャラゲーも抜きゲーも凌辱ゲーも、鬼畜ゲーと純愛ゲーのように全く相反する存在が無い以上、区分として用いるのは誤っているように思いますし、ケンカのもとになりますので用いない方が賢明です(純愛ゲーについては鬼畜ゲーとの区分以上の意味で用いておらず、純愛ゲーのみを用いることが鬼畜ゲーを批判していることにはなりません)。

 細かな区分は用いず、作品一つ一つを見て考えるようにした方が、作品に対して誠実とも言えます。

平成24年02月10日 まれびと