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タイトル | PrismRhythm -プリズムリズム- |
ブランド | Lump of Sugar |
発売日 | 2010年05月28日 |
ジャンル | 大樹と水のヒーリングADV |
対応OS | Windows2000/XP/Vista |
価格 | 8800円 |
中古相場 | ゲーム博物館(仮)へ |
原画 | たにはらなつき、せせなやう |
シナリオ | セロリ、がのす、Hatsu |
音楽 | |
ボイス | 有 |
FD | 無 |
全年齢版 | 無 |
作品あらすじを表示/非表示
私に見えているものは、あなたにも見えますか?
人々に水の恵みをもたらす大樹・スプリングスノー。 その大樹に感謝を捧げるアルガロ・デ・モンド祭の夜。 主人公・土岐遠一騎は祖父から聞かされていた 妖精を探すために森へ忍び込んだ。 そこで一騎はキャロラインという女性に出会う。 大樹に祈りを捧げる舞い手『ベルティナ』 彼女はその中でも『エルディス』と呼ばれ尊敬を集める存在だった。 彼女の言葉に影響を受けた一騎は、 超難関と言われる聖ベルティナ学院の編入試験を受ける決意をする。 そして周りのほとんどの人に「絶対に無理だ」と言われ続けたが、 努力の甲斐あって編入試験に合格を果たしたのだった。 スプリングスノーの森でキャロラインと出会い、 アルガロ・デ・モンド祭のステージで彼女の舞を見てから半年。 姉への憧れから真っ直ぐにベルティナを目指すクラスメイト、エルステリア・マリゴールド。 その親友にして陽気な策謀家、リア・ベルリオーズ。 幼い容貌ながら、高い舞の技術で注目を浴びている、水音銀。 そして、学生でありながらベルティナの資格を持つ一騎の従妹、土岐遠カスミ。 新しい街での生活が始まる。そこには様々な出会いが待っていた。 街を彩る『春雪(スプリングスノー)』は大樹の花びら。 そして水路を流れる美しい水も、大樹のもたらす恩恵である。 水と自然の恵みに感謝の祈りを捧げる少女たちに、 大樹は美しい風景と愛に満ちた出会いをもたらす。 Welcome to the world with kindness! 優しさに結ばれた世界へようこそ── 水の旋律(しらべ)に耳を傾ければ、 ほら、あなたにも聞こえてくるはず。 |
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ヒロイン紹介 | |
エルステリア・マリーゴールド(松蓼美桜) 聖ベルティナ学院に通う主人公のクラスメイト。 現役の『エルディス・ベルティナ』の一人である 『キャロライン・マリーゴールド』の妹。 努力家タイプで美貌と教養を兼ね備え、しっかり者で 人当たりがよく面倒見もよい。成績優秀で周囲から 将来を期待されているが、本人は目標である姉と自分を 常に比べて自己研鑽を怠らない。 学院では男子にも人気であるが、自分の夢である姉を 追いかけるのに精一杯で、恋をする余裕はなかった。 実は胸の小ささを気にしている。 祭具は杖で『アスティリア』。 |
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土岐遠カスミ(浦霞紫乃) 主人公の従姉。聖ベルティナ学院に通う上級生で、既 にベルティナの資格を持っており若手の舞い手として 期待されている。外見は大人びた風貌でプロモーションがよく、 内面は面倒見がよくて頼れるお姉さんとして男女問わず人気がある。 実際のところはかなりやんちゃな性格なのだが、それは子供の頃から遊んでいた 一騎ぐらいしか知らない。 付き合いの長い一騎はカスミに油断を見せないように しているが、カスミには弱点を知り尽くされている為 いつもいじり倒されている。現在は『エルディス・ベルティナ』の キャロラインの元で修行中。キャロラインのことは『エルディス・ベルティナ』として尊敬してる。 祭具は中華風の扇子で『エバーグリーン』。 |
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リア・ベルリオーズ(藤森ゆき奈) 聖ベルティナ学院に通う主人公のクラスメイトであり、 バイト先の同僚でもある。はっちゃけ策士、エルステリアの 参謀『日陰の才媛、奸智の申し子』を自称する。 しかし実態は、陰謀や策謀は大好きなのだが、いつも失敗している暴走気味のトラブルメーカー。 でも本人は気にせず元気に別の策謀を巡らしている。 エルステリアと仲がよく、学院内でも有名コンビ。 本人は特に『エルディス・ベルティナ』を目指している わけではないが、『エルスといると楽しい』という理由から進路をエルスに合わせている。 目指すものを持っているエルスを眩しく見つめながら、 自分自身のことはなかなか分からないでいる。 祭具はリング状で『アルカンシエル』。 |
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水音銀(なかせひな) 聖ベルティナ学院に通う主人公の同級生。 顔立ちは幼いながら、学院随一の美貌とベルティナと しての才能を併せ持っている。 しかし何処か独特な雰囲気と感性も持っていて、フラフラとどこかに姿を 消してしまうことがよくある。まだ機械文明の色が残っている アイレの街の外の島からの渡航者。音楽が好きで、 よくイヤホンをつけて何かを聞いている。 男性には興味が無く、冷たくあしらわれてしまうため、 主人公が何をしても冷淡な目で見るだけである。 カスミによく懐いていて、よくカスミの後ろを付いて回っている。 本名は『クリスティン・マックウォーター』だが、 カスミへの憧れから本名ではなく日本人名を名乗っている。 祭具は双剣で『エルドラド』。 |
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no image | キャロライン・マリーゴールド(灰田みかげ) スプリングスノーの森で一騎と偶然出会った女性。 6人の『エルディス・ベルティナ』 の一人で、エルステリアの姉。 エルスにとっては理想の人物。 天才肌で、皆に慕われる『エルディス・ベルティナ』 の中でも格別の尊敬を集め、その美しい舞踊には誰も が魅了される完璧人間。 一騎が話した妖精の話に興味を示す。 一騎はキャロラインが妖精について何か知っていると考えている。 祭具はリボンで 『プリムローズ』。 |
購入動機 『絵師買い』 | |||||||
オススメ度 | お気に度 | シナリオ | テキスト | 立ち絵 | 一枚絵 | 音楽 | 雰囲気 |
7/10 | 8/10 | 7/10 | 8/10 | 9/10 | 8/10 | 8/10 | 10/10 |
お気に入りキャラ エルステリア・マリーゴールド |
序 | |
はっ! | |
主さま? | |
……夢、か。 | |
どうかしたのですか? | |
……ああ、このちゃん。このちゃんがさ、夢の中で―― | |
……わたしが、夢の中で? | |
――妖精の格好をして踊ってた。 | |
…………たあっ! | |
あだっ! | |
なんて夢見てるんですか! | |
いやまあ、なんというか……、寝る直前にやったゲームが影響したというか。 | |
……なんですか、それ。 | |
や、よくあるでしょう? 寝る前に考えていたことが夢に影響することって。 | |
そっちじゃなくて、そのゲームのことです。 | |
……ああ、そっちか。ん、じゃあお話しようか。 | |
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文章全般について | |
それというのはこれの事です。 | |
……ぷりすむりしゅむ? | |
惜しい。プリズムリズム。 | |
……あぅ。 | |
まあそれはともかくとして。じゃあこれがどんな作品なのかお話しするよ。 まず、主人公は妖精を探して立ち入り禁止の森に入るんだ。 |
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その後つかまって、サナトリウムで療養しているのですね? | |
別に心の病気って訳じゃないよ!? | |
……そうなのですか? | |
ファンタジー世界だからね。 まあこの世界でも妖精なんていない、というスタンスなんだけど。 でも主人公の祖父が妖精を見たって言ってるんだ。 |
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痴呆って怖いですね。 | |
そうじゃないよ!? その森はスプリングスノーっていう大樹があるとても神聖な場所で、 祖父がそこで妖精を見たっていうの。 で、主人公も昔そこに忍び込んだ時に、なにかそれらしいものを見た気がしたの。 だからもう一度、お祭りの日に忍び込む。そこである女性と出逢うんだ。 |
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女性、ですか。 | |
そう。その人は大樹に祈りを捧げる『ペルティナ』っていう舞姫。 この人に影響されて主人公は ペルティナの養成学校である聖ペルティナ学院に入る決意をする。 |
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……ぺるてぃなを目指すのですか? | |
いや、そういうわけじゃないんだけど……。 ともかく。妖精を探すという夢を持った主人公には、 聖ペルティナ学院で様々な出逢いがある。 ペルティナになる夢を抱いた少女たち。 彼女たちと、共に夢に向かって邁進する、水のように綺麗に澄んだ物語。それがこれ。 |
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綺麗に、澄んだ、ですか? | |
うん。この作品の一番の長所はそこだろうね。 そんな綺麗な雰囲気を楽しむための作品と言っても過言じゃないと思う。 |
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それって、シナリオには期待しちゃダメってことですか? | |
いや、別にそういうわけじゃないんだけど……、シリアスな展開が殆どないんだよね。 だから癒しを求めるのにピッタリな作品だと僕は思うな。 |
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……そんなにいい雰囲気なのですか? | |
うん。登場人物、舞台設定、イベント。その全てがキラキラと輝いて見えるよ。 スプリングスノーには水を浄化する作用があるという設定なのだけど、 作品自体もそんな感じ。 透明感があって、落ち込んでいてもこれを読んでいると楽しい気分になってくる。 |
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なんだかあぶない薬みたいですけど、すごく雰囲気がいいというのは伝わってきました。 えっと、そのすぷりんぐすのーをぺるてぃなって人がお祭りしているのですよね? |
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そう。この世界は昔汚染されていてどうしようもないところだったのだけれど、 スプリングスノーによって浄化された水のおかげで、 とても素晴らしい世界になることができたの。 だから祭ってる。ペルティナっていうのは少女皆の憧れで、夢なの。 だから夢を叶えるためにヒロインたちは邁進している。 一方で妖精を探すという夢物語も孕んでる。夢にあふれた作品なんだよ。 |
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じゃあ、夢も希望もない時にやれば元気になれますね? | |
……そうだけど、その楽しみ方があってるのかはわからないなあ。 | |
ちなみに、ダメなところってあるのですか? | |
ダメなところ? んー、山がないところかな。 あとは溢れんばかりのプラスな展開、要はポジティブな展開ばかりだから、 癒しとかそういうもの以外を求めてやると、きっとつまらないって感じると思うよ。 |
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じゃあ、ホントに雰囲気を楽しむって感じなのですね。 | |
そうだね。この世界観を作った段階で勝ちだったよ。 | |
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イラストなどについて | |
絵は、僕としては文句無いかな。複数原画だけど違和感無いし。 不満を言う人はそこそこいるけど。 |
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いるのですか? | |
絵そのものに対してって感じではないけどね。 | |
……はい? | |
このメーカーの原画は、普段は違う人なのよ。 だけど原画もシナリオもCIRCUSってメーカーでゲームを出したことがある人を起用したから、 このメーカーのファンの人から不評なの。 |
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……よくわからないですけど、なにが不満なのですか? | |
元々このメーカーで描いてた原画家さんを使えってことじゃないかな。 | |
でも、この作品って面白いし、絵も悪くないのですよね? それでも不満なのですか? | |
まあ、原画が違うって言ってやらない人も多いし。 | |
……むぅ。面白かったら、それでいいと思うのですけど。 | |
んー、まあ難しいところだよね。 確かになんでこのメーカーから出したのって感じはするし。 メーカーに思い入れがあればあるほど敬遠したくなるのはわかるんだけど、 きちんと『作品』として見て欲しいかな。 |
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わたしも、そう思います。じゃないと、もったいないです。 | |
そうだね。透明感があって綺麗なこの作品を形作っているのは何と言っても絵だと思うんだ。 だから、あまり作品外のところで敬遠しないで欲しいな。 |
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音楽、歌などについて | |
OP『Pure My Voices』 ED『』 | |
ここまでいいことづくめですけど、音楽はどうなのですか? | |
ここでダメだったらガッカリだけど、 音楽も世界観を良く表した、楽しげで澄んだ曲が多くて好印象だよ。 |
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じゃあ、いい作品ってことですか? | |
……さっきからそう言っている気がするけど、そうだね。 全ての要素を掛け合わせてこの世界観と雰囲気を形作っているといった印象かな。 プラスになることはあってもマイナスになることはないと思うよ。 |
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幕間 | |
キャラクターについて | |
じゃあ、えと、この銀さんが好きってことで終わりですねっ。 | |
なんで毎度毎度このフェイズに来ると即ターンエンドしたがるのかな、このちゃん。 | |
わかりきってるからです。 | |
当たったことは? | |
百発百中ですっ! | |
捏造しないでくれる!? | |
ひぅ。……じゃあ、一つだけお聞きします。 | |
うん? | |
わたしはまだ主さまのいちばんですか? | |
うん。 | |
……ふふー。じゃあ、どれが好きでもいいです。 | |
……なんか、 「最後に私の所に戻ってくるならいくらでも浮気してくれて良いです」 って言っているように聞こえ…………ませんごめんなさいその顔やめてくださいたいたいいたい |
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絵と現実は、違うんですよね? | |
違います。はい。だからその顔やめてください怖い。 | |
……主さまが変なこというからです。罰として、今日枕になってください。 | |
枕? まあ腕を枕にする程度なら別に―― | |
抱くタイプです。 | |
抱き枕!? 季節を考えて物を言……なんでもないです。謹んで拝命させていただきます。 | |
ふふー。それで、どのキャラが好きなのですか? | |
……エルスかな。 | |
えっと、どんなキャラなのですか? | |
最初に言った、主人公が学院に入るきっかけになった女性、キャロラインの妹だね。 姉のようになりたいって常に上を目指して頑張っている子。 |
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そういう子が好きなのですか? | |
まあ夢に向かっている子は良いよね。 ただまあこの作品のヒロインは押し並べて単純に可愛いのだけど。 |
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今、いろんなものが台なしになった気がします。 | |
そう? | |
だって、誰でもいいのですよね? | |
そういう訳じゃないけど……、みんなそれぞれ前向きに夢に向かって頑張ってるからね。 落ち込んでいる時に随分励まされたんだよ。だから思い入れがあるのかな。 |
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……主さま、落ち込んでいたのですか? | |
え、そりゃまあボクにだって落ち込む時くらい―― | |
わたしになにもいわなかったのにゲームの女の子には頼っていたのですか? | |
……いや、頼っていたのとは違うというか気分転換と言うか。 | |
…………なんで、わたしにはいってくださらなかったのですか? | |
だって、心配掛けたくないじゃない? このちゃんには、笑顔でいて欲しいから。 | |
そんなの!! | |
!? | |
……そんなの、嬉しくないです。 主さまが悲しい時に、なにも知らないで笑っていたくないです。 わたしに隠しごとをしてほしくないです。 だって、わたしは主さまのことを誰より信じていますし、 わたしも信じていてほしいですから。 |
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……ん、わかったよこのちゃん。ごめんね。 | |
…………ふぇ。主さまぁ。 | |
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ひとこと。 | |
CIRCUSというよりAugustみたいな印象を受けたよ。 | |