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I.D.-「初恋前線。」
タイトル 初恋前線。
ブランド I.D.
発売日 2012年02月24日
ジャンル 恋愛ADV
対応OS WindowsXP/Vista/7
価格 7800円
中古相場 1580円
原画 龍牙翔
シナリオ 龍牙翔、靖子 他
音楽
ボイス
FD
全年齢版
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寒いけど不思議と心は温かい。

息も白く寒さも増す冬――。
暖を取り合うような相手は隣にはいない。
それでも、十分な幸せで満ち足りていたけれど……。
なんだか、いつもとは違う空気がそこにはあった。

気が付けば、あの子の事ばかりを考えている。

戸惑いの連続の冬。
楽しくて、嬉しくて、どこか苦しくて……。

「あの子がずっと、笑ってくれますように」

だけど、そう思うだけで、不思議と心が温かくなってくる。

気が付けば、まるで春へと変わっていくかのように……。
俺の学園生活最後の冬は、温かい時間へと加速していった――。
ヒロイン紹介
I.D.-「初恋前線。」 西蓮寺美百合(榊るな)
季節外れの転校生。幸太郎より2歳下で、リムジンで登下校する「超」が付くほどのお嬢様。
頭脳明晰で、運動神経も抜群に良い。
転校前の学園では常になんでもトップだった。
人に負けることを嫌い、常に一番じゃないと気が済まない。

和花咲学園でも以前の学園にいた時と同じように学園内で一番モテる男の子と付き合うと決め、調査したところ「相田幸太郎」という学生だと分かった。

そして付き合ってあげる宣言を幸太郎にするが……。
I.D.-「初恋前線。」 植村春雛(卯衣)
陽斗の妹。

ほんわかした優しい性格だが、人見知りが激しい。
趣味はお菓子作り。

小さい頃から幸太郎に恋心を抱いている。
だが、幸太郎は妹のように思っていてそう扱っているので、春雛の恋心には気付いていない。

女子校に通っており、成績は優秀。
運動はあまり得意ではない。

陽斗の、春雛に対する異常なまでの溺愛ぶりにはほとほと困っている。
I.D.-「初恋前線。」 桃屋心愛(七ヶ瀬輪)
前作で、ヒロインの一人だった「桃屋千世子」の妹。
姉の千世子とは別の女子校へ通っている。

勝ち気な性格で曲がった事が嫌い。
春雛の親友で、同じくお菓子作りが趣味。

天真爛漫な姉の千世子に振り回され参っているが、
姉の純粋な面を知っていて慕っている、お姉ちゃんっ子。
だが、その千世子の男性関係が元で、男性全般に不信感を抱いている。

幸太郎とは家庭教師をお願いしたことがきっかけで知り合うが、だんだん真面目な幸太郎に憧れ始める。

なんとか、彼の一番になりたくて必死に大人びようと頑張るが……。
I.D.-「初恋前線。」 末長恵(ひなき藍)
幸太郎がアルバイトをしているドーナツ店、ミセスドーナツ和花崎店の店長。

仕事にかまけ、気が付けば恋人が居ないフリーの状態になってどれくらい経ったか思い出せないほど。

真面目で働き者、気の利く幸太郎が密かにお気に入り。

強気で、デキる仕事女性な雰囲気だが、本当は誰かに甘えたいと思っている。

お酒が大好きで、趣味はプロレス観戦。
I.D.-「初恋前線。」 水沢巽(桜川未央)
前作で、陽斗が好きになった女の子、「聖小梅」の親友。
バレー部の部長で後輩の面倒見も良く姉御肌で人気者。

陽斗が所属するバスケ部とバレー部は常に体育館の取り合い等、対立が絶えない間柄。
その為なのか、陽斗に対して悪態ばかりついてくる。

ただ、本当に険悪なムードまでになった事が無いのは、結局いつも巽が一枚上手だから。

小梅の恋を誰よりもずっと応援していた。
I.D.-「初恋前線。」 椎名雪(咲ゆたか)
ただ不器用なだけで、本当は心が優しく繊細な少女。
幼い頃の出来事から他人と上手く接する事が苦手になり周囲と隔絶してしまう。
気が付けば誰も周りに寄せ付けない雰囲気を纏っていた。

偶然隣の席に座ることになった幸太郎が何くれと無くお節介を焼くようになり…初めのうちは拒絶し、素っ気ない態度を取っていたが、次第にほだされて笑顔を見せるようになった。

そんな幸太郎と恋人同士になり、幸せな日々を送る雪だったが…。
I.D.-「初恋前線。」 香月日和(佐々留美子)
幸太郎が陽斗の紹介でアルバイトをするようになった、「ミセスドーナツ」の先輩店員。
極度の寒がりだったが、いつでもポカポカと温かい幸太郎と知り合い、感動する。
ふわふわとした緩い性格もあってか、幸太郎に過度なスキンシップを求めるようになった。

当初は困惑していた幸太郎だったが、次第に日和の魅力に惹かれ、お互いの想いが通じるようになる。

恋人同士となった二人の、その後は…?

購入動機 『FDなので』
オススメ度 お気に度 シナリオ テキスト 立ち絵 一枚絵 音楽 雰囲気
/10 /10 /10 /10 /10 /10 /10 /10
お気に入りキャラ 西蓮寺美百合、植村春雛、桃屋心愛

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 1.序
 2.文章全般について
 3.イラストなどについて
 4.音楽、歌などについて
 5.キャラクターについて


 
……はぁ。主さまがいないとつまんないよう。
言葉様、こんにちは。
はい? あれ、葵さん。こんにちは。螢さんも。
『こんにちは、言葉様。』
どうしたのですか? 急にいらっしゃるなんて。
以前やらせていただいた『初恋予報。』の……続き? が出たと聞いたので。
『諠主様に感想を伺いに来ました。』
主さまでしたらいませんよ?
え!? ……諠主様って外出されること、あるんですか?
『お姉ちゃん、その言い方は凄く失礼だと思うけど……。』
……こほん。時に、どちらへ行かれたんですか?
……さあ。
さあって……え? わからないんですか?
主さまが自分で行き先をいう時もありますけど……、でも基本的に聞かないので知らないです。
『気にならないんですか?』
ほぇ、なんでですか?
どこかで浮気とか。
してませんっ!
じ、冗談です、冗談。それにしても……いつお帰りになるのかわからないなら、今日は帰ろうか? 螢。
『うん……そうだね。』
『初恋前線。』の感想を聞きに来たのですよね?
はい。そうですけど?
じゃー、わたしがお話しましょうか?
…………。
『…………。』
……あれ? お二人とも?
……いえ、言葉様に出来るのかなーとか、考えて無いですよ?
そんなこと考えていたのですか。
『わ、私は言葉様の感想聞きたいなぁ。』
ずるいわよ螢!!
じゃー、螢さんにだけお話します。
え!? ……あの、言葉様。私も是非聞かせていただきたいなーって思うんですが。
しりません。
『こ、言葉様。私はお姉ちゃんも一緒が良いです。』
ほ、螢……。
……はぁ。しょーがいないですねぇ。じゃーお二人とも、こっちに来てください。
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 文章全般について
『そういえば言葉様、何で縁側にいらっしゃるんですか?』
あったかくて気持ちいいからです。
……猫みたい。
なにかいいましたか?
何でも無いです!
もう。……それじゃー、ゲームのお話しましょうか。
『はい。』
お願いします。
お二人もすでにご存じかもしれませんが、この作品は新しいヒロイン1人と、前サブキャラクターだったヒロイン4人と、前ヒロインだったキャラクター2人のお話です。
それは調べてきましたけど……、どうでしたか? 新しいヒロインは。
そうですねぇ。このヒロインは凄くお金持ちな上に、『わたしはなんでも1番じゃなきゃいや!』って人で、学校で1番人気のある主人公の彼女に「なってあげる」っていって近づいてくる人なのですが。
『うわぁ……。』
……よく思いつきますね、そんなヒロイン。本編の……千世子でしたっけ? あれに比べたら大分マシですけど、それでも、ちょっと。
ってわたしも最初思ったのですけど、このヒロインは大丈夫でした。お話も面白かったですし。
あれ、そうなんですか?
です。本編みたいにあんまり特徴はないのですけど……、こういう「世間知らずなお嬢さま」との恋愛っていうシナリオのツボはきちんと押さえられていますし、他のシナリオに分岐したりすることもないですし。それにあんまり長くないので退屈になりません。
ふむ。なんだか、『初恋予報。』を短くしたような感じなんですね。でもそれだと展開が急じゃありませんか?
そうですねー。……これは本編でもいえますし、他のシナリオでもいえることなのですけど、きっかけが大体「一目ぼれ」に近いんです。だから最初から主人公の好感度は高いし、主人公はすごく人気なので他のヒロインに取られないようにする……競争心? もあるので他と比べて変に急って感じはしませんでした。
『急だけど、不自然じゃないって事でしょうか?』
ですです。ただ、なんていうか……憧れが強すぎたり、懐いている? っていった方がいいようなものが多いので、恋愛ものとしては、ちょっと不安です。
? どういうことですか?
理想像しか見ていないような感じがするんです。女の子の憧れる恋愛っていうのでしょうか……。この後、ギャップで冷めちゃわないかな、とか、そんなことを考えちゃいます。
『……同じような事を、諠主様も仰ってませんでしたか?』
あー、ええと、『理想的な初々しさ』とか『物語的な美しさ』とかだっけ? でもあの時は褒めていたような……。
本編は、一応二人で乗り越える山がありましたよね? だからまだ納得できたのですが……、これは尺が短いのでそれが描かれてなくて、表だけなんです。
あー、なるほど。それは確かに薄っぺらく感じるかもしれません。
『でも、ご主人様にファンディスクってそういうものだとお聞きした気がします。』
むー。たしかにそういうのが多いんですけど、でもそれって本編のアフターだからできるんです。本編で扱うべき内容なのに本編のアフターみたいな構成で扱っちゃったので、こんな感じになったのかもしれません。
……言葉様なのにわかりやすい。
さっきから葵さんが失礼です。
『こ、言葉様! えと、前のサブキャラクター4人はどうだったんですか?』
……そうですねぇ。春雛は、わたしはとってもよかったと思います。このゲームでいちばん好きです。
『シナリオがちゃんとしてたんですか?』
むぅ。というよりも、最初から主人公が好きっていうのが本編でもわかりきっていたキャラクターだったので、告白がある以外はアフターみたいなものですし、安定感があっていちばんファンディスクらしかったです。
その口ぶりからすると、他のヒロインはダメだったんですね?
です。
『どこら辺がダメだったんですか?』
だって、元々知り合いだった分だけ美百合の時より短くされた感じだったんです。春雛は幼馴染なので積み重ねがあったから大丈夫でしたけど、他は積み重ねがないのに春雛シナリオより短いなんて、意味がわからないです。特に巽は、本編の主人公の親友がメインのお話なのにそんな感じだったので中身がスカスカでした。
……そんなにスカスカでしたか。
ベーグルだと思って食べたら麩菓子だった感じです。
『わかるようなわからないような……。』
と、とにかくです。本編のヒロインを扱ったのなら、前提があるのでこんな感じの構成でもいいと思います。でも扱っているのは新ヒロインなんです。だから、不満です。
ふむ……。……時に、それなら本編ヒロインのアフターは良い出来だったのではないですか?
サイテーでした。
……そうですか。一応お聞きしますけど、何でですか?
これを作った人たちは、本来のアフターの長さや内容を、新ヒロインとの恋愛を描くもので適当だと思ってたんです。ということは、アフターの長さや内容はどうなると思いますか?
『……もっと短くなりますか?』
正解です。
って、それ以上短くなったらどうなるんですか?
回想シーンが連続する感じです。
『……うわぁ。』
それは流石に、ちょっとあれですね。
ちょっとじゃないです! すっごく楽しみにしてたのに肝心のアフターが回想シーンしかないなんておかしいです! それだけ短いのにヒロインも六人中二人しかいませんし!
……そういえば、本編で言葉様が好きなヒロインって、誰でしたっけ?
詩乃です。主さまが好きなのも詩乃です。だから元々ガッカリしていたのに、余計ガッカリしました。
うーん……。結論的に、シナリオの書き方を一段階ずつ間違えてる感じなんでしょうか。
そんな感じです。こんなことするんだったら、本編のヒロインのアフターをちゃんと書いて欲しかったです。
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 イラストなどについて
でも、イラストは本編同様ですよね?
そうですねぇ。立ち絵にも一枚絵にもちょっとムラがあるのですけど、大体は本編みたいに綺麗です。
『ムラですか?』
はい。ときどき変な感じになるんです。立ち絵も、心愛みたいにすっごく可愛いのもいればちょっとバランスが悪いのもいて、あんまりはっきりといいづらいです。
ふむ。基本は上手なんですよね?
です。特に、照れた時の表情はどのキャラクターもとっても可愛かったです。
照れた……笑顔って事ですか?
怒っていても、恥ずかしがっていても、です。そういう表情が初々しい感じがとっても出ていて、わたしは好きです!
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 音楽、歌などについて
OP『smile for me』 ED『うたたねスキップ』
音楽は本編と同じ曲だったりするので、あんまりいうことはないです。
『主題歌も同じなんですか?』
いえ、主題歌はもちろん違います。
どういう曲でしたか?
むぅ……。本編よりも明るく楽しげで、ファンディスクって感じでした。でも、本編では最後の方に流れる曲が印象的だったんですけど、こっちではないのであんまり印象に残らないと思います。
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 キャラクターについて
キャラクターは……どうなんですか? 内容がダメだったということはキャラもダメだったのでしょうか。
いいえ? 元々美百合を除いて本編に出ていましたし、美百合も他のキャラとあんまりぶれていなかったので悪くなかったです。
ふむ。じゃあ言葉様が好きなキャラも美百合って事ですか?
心愛です。
…………。
心愛です。
…………いえ、二度言っていただかなくても聞こえています。しかし、何で心愛なんですか? シナリオ的には春雛の方が良かったんですよね?
だって、ほら。髪型とかわたしみたいです。
自分に似ているかどうかを基準にしているんですか!?
ひぅ。……ま、まあそれは冗談として、いちばん造形が整っていたからっていうのはあります。その分、お話は残念でしたけど。
はぁ。
『あの……言葉様。主人公って、本編の時と変わってないですか?』
主人公ですか? そうですねぇ。変わってないですし、この主人公がいるからこの作品は成り立っている感じがします。
『?』
この作品のヒロインはみーんな主人公が大好きです。主人公も、誰にでも優しくていやなことは絶対にいわない人です。だから、ヒロインが主人公に向ける悪感情って、嫉妬だけなんです。その嫉妬もドロドロした感じじゃないので、こんな雰囲気になっているんだと思います。
それは……良い事ですよね?
そうですねー。あんまり辛い展開はこの作品に似合わないと思うので、これでいいんだと思います。
そうですね。時に、結論的に言葉様は楽しめたんですか?
むぅ。微妙なところです。
『そうなんですか?』
美百合とか春雛とか、楽しめたお話はあります。でもそれって、ファンディスクというより……追加シナリオ? みたいな感じなんです。だから、楽しめたんですけどなにか違う気がします。
『ファンディスクとしては失格、という事でしょうか。』
そんな感じです。もし外伝、とかだったら素直に楽しめた気がします。でも、アフターも酷かったですし、ファンディスクとしては失格です。
成程、わかりました。それじゃあ目的も達成した事ですし、私達はこれで失礼します。行こう、螢。
『え? あ、うん。』
では言葉様、失礼し…………あの、袂をつかまれていると帰れないのですが。
だって、主さまいなくて暇なんです。
……そう言われましても。
もうちょっとゆっくりしていきませんか?
ゆっくりって、うーん……って、大人しいからって螢を抱きかかえて捕まえないでください!
『お、おねぇちゃあん……。』
ふふー。螢さんを返してほしかったら、大人しくゆっくりしていくことです。
何ですか、そのまったりした要求は……。はぁ。わかりました、もうちょっとだけおじゃまします。
わーい。それじゃー、そろそろ日が陰ってきそうなので中に入りましょー。丁度この前、主さまが買ってきたゲームがあるんです。
……やるのはいいですけど、この前みたいにならないでくださいね?
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 ひとこと。
ちゃんとパッチをあててください!
  
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