平成24年03月31日

 はじめに。
 稀神大社は只今臨時でイラストが描ける方を若干名募集しています。
 1〜2枚のトップイラストの募集です。450×600、拡張子はpng、jpgのいずれか。
 今まで描いてくださった方、新規の方問わず募集しますので興味のある方は、お描きになったイラストの載っているページのURLと希望報酬金額を明記の上marebito@hotimail.co.jpまでお願いします。
 以前と同様に依頼させていただく方にのみ返信させていただきます。よろしくお願いいたします。

 さて日記本編。
 きゃんきゃんバニーが500円で売っていたので記念に買ってみたら8インチフロッピーで太刀打ちできなかったとか、fireworksという同人ゲーを入手するために30kmくらい自転車で走ったとか、いろいろやってたまれびとです。あ、fireworksは入手できましたよ。やったね!

 本日まれびと的に3年くらい言い続けていることをもう一回言おうと思います。
 それはまれびとと天諠主神が別であるということです。別ですからね! ボクのことを主さまって呼ばないでください! いい加減怒るよ!?
 そんなに様付けしたかったらまれ様って呼びなさい。おk?

 そもそも、3年前は稀神って名前だったんですよ、諠主さん。でもあまりにも紛らわしいので名前変えたんです。09年06月くらいでしたかね。紗綾さん登場と同時期。
 元々まれびとは管理人+看板娘の対談式ってあまり好きじゃないんですよ。理由は言いませんが。そんなわけで全員創作の対談式をしてみよう、となって今日に至るわけです。確かに諠主さんは男ですけれど、だったら主人公は全員著者ですか? 違うでしょう。まれびとは神様じゃありません。
 対談式にするメリットというのは過去に散々述べているので今更言いませんが、諠主の言っていることがまれびとの意見そのままであると捉えるのは間違っています。レビュー全体でまれびとの意見です。レビューサイト稀神大社はまれびとの創作物です。管理人+看板娘って対談式のサイトが昔は多かったのでそりゃ間違えるでしょうがまれびとのことを「主さま」とか呼ばれると煽られている気しかしないのでやめてください。

 はい、それは置いておきまして『ラブラブル』をフルコンしました。恋愛っていうより単にいちゃいちゃしているだけでしたね。うん。それはそれで面白かったんですけど。
 ただ、なんだろ。やっぱりいちゃいちゃしているからにはそれなりの理由が欲しいですし、告白とかそういった節目に重きを置いて欲しかったですよね。ヒロインが主人公に惚れるまでと告白に至るまでがそれぞれマッハ過ぎてお兄さんついていけなかった。あまりにも都合よすぎていつ裏切られて刺されるのかとビクビクしながら進めてましたさ。気付いたらエンディングでしたけど。
 結構、こういう作品って諸刃の剣だと思うんです。別に全ての作品が内容的に深くある必要はないですし、こういったただのーてんきにきゃっきゃうふふする作品もまれびとさんは美味しくいただけます。でもそれを貫かないと一瞬にして瓦解するのもこういう作品です。だから諸刃。
 何かといえば、少しでもヒロインが主人公の嫉妬心を煽る為に打算で行動したりすると、一気に「こいつには裏がある」って考えちゃうわけですよ。つぐみシナリオなんかがそれに該当しましたかね。主に店長のせいなんですけど。しかし主人公の嫉妬心を煽る行動がいかにこの作品に似つかわしくないかをお分かりいただきたい。別に他の作品だったら裏があろうが何だろうが美味しくいただけますし、リアルなんて金が全てな面とかありますよ。でもこれ『ラブラブル』なのよね。きゃっきゃうふふする為だけのゲームでしょ? 表裏のギャップを楽しむ作品じゃないんでしょ? じゃあ入れるべきじゃなかったんじゃないかな、と思います。
 いちゃいちゃする前後がいたくテキトーなのでキャラクターたちに入れ込むこと無くただニヤニヤ見守ることしか出来ない点と、なのに恋愛要素に必要な黒めな部分を備えている場合がある点、その辺がちょっと気になりました。いや、さっきも言いましたがきちんと恋愛してくれるなら別にどれだけ裏があっても良いんですよ? でも無いでしょう、これ。だったらヒロインはバカであるべきじゃないのと。そうまれびとは思うわけです。
 キャラクターは、割と全員好きですよ。性的な意味で。
 ……いや、だって他に何処を見ろと。全員可愛くて都合が良いだけだし。だから全員及第点には届くけどそれ以上には届かないよねって話。

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>人気人気
どちらかというといくつかの作品の人気上位に眼鏡かけているのがいるだけ…ってレベルな気もしなくは無かったり
>嫌な主人公
何故か萌え系でこれ多いのはなんでだ? と思った時期が結構…
>ファンが嫌いで嫌いになる
これはネットしていると腐るほど見かけますからね by リーセリファ

 めがねきょぬーが人気って昔から言われているのはなんでなんでしょうね。ホント。
 萌え系のヒロインがいて、「物語にするために」主人公が取るべき行動を選ぶとそうなるんですかねぇ。
 わたしが原因で水月嫌いになった人が何人いることか。
平成24年03月26日

 色んな人と喋っていて思った事があります。世の中って「○○のようになりたい!」って人、たくさんいますよね。わかりやすい例で言うと「稀神大社みたいなレビューサイトを目指したい!」とか。ああ、特に突っ込みはいいです
 でもそれって結構不毛な努力だと思うんですよ。だって、稀神大社は管理人のやりやすいレビュー形式を取った結果なんです。だから視点も観点も他とは違いますし、需要も他のサイトとは違うと思います。それと同じものを作ろうとしたところで、やはり感性は人それぞれ個性がありますし、一から頑張って作ったところで既に稀神大社がありますし。「○○みたいなサイトを作りたい!」ってなったところで読む側としては「いや、でも○○があるし」ってなるわけですよ。同じ感想なんて統計を取る上でしか必要ありません。
 何が言いたいのかといえば『わざわざ同じベクトルで勝負する必要なんか無い』ってことです。例えば、わたしなんかは長文レビューを書くのがとても下手です。途中で何をいっているのか自分でもわからなくなったり、話の切り替え方が唐突過ぎて読み手がついてこれなかったり、それはもう酷いものです。そこでわたしが仮に「○○さんみたいに長文レビューで上手い事をいって認められたい!」と思ったとします。そりゃまあ日本語なので意識して書き続ければそれなりのものになるかもしれません。でもそれだけの努力をしてもたどり着くのは意識した日付けの○○さんなんですよね。○○さんは既に遙か彼方へ行ってしまっているでしょう。いつまでたっても追いつくことなんてできませんし、○○さんが居る限り需要なんて生じません。同じ内容・同じ形式の感想は一つあれば充分なんです。
 だから最初に考えるときに「○○さんみたいな書き方をしたい」ではなく「自分にできることはなんだろう」と考えるべきなんです。同じベクトルでは追いつくのにさえ時間がかかるのならば、他の方向から攻めれば良い。他にやっている人がいなければ独占状態です(需要があるかは別ですが)。そういう「じゃあ自分は何ができるんだろう」を考え、行動に移した方が時間も短いですし、続けるのも楽しいと思いますよ。
 それは失敗をしたときにも言えて、「□□してしまった! どうやって挽回しよう」じゃなくて「□□してしまった! これを糧にしてなにか出来ないだろうか」というベクトルの変換をした方が気分も楽になるのではないでしょうか。もちろん挽回しなくてはならない時だってあると思いますけど(仕事とか)、失敗した境遇を生かして出来ることだってたくさんあるはずです。どうにも多くの人はそこに気付かないで失敗を取り戻そうとするので余計に失敗している気がするんですよね。

 なんてことを思いましたとさ。因みに稀神大社みたいなサイトを作りたいと思う人はいないでしょうが、つくるならレビューがしたいかつ創作がしたいという感じでないとつとまらないと思います。それとまあ、見てわかるでしょうがアグレッシブに動かないと埋もれたままですかね(今も埋もれていますが)。サイトで募集すればロハでイラストやサイト素材が送られてくるなんてことはありませんから(大手さんは別ですけど)。ただあんまりやり過ぎると煙たがられるのでほどほどに。

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 >初恋前線・・・っていうか、ばばあっていうなぁ〜やはり、わかりあえないのか・・・・ by 一色のやし
別にまれびとさん年上キャラが嫌いなわけじゃないんですよ。ただ、独身貴族というかキャリアウーマン的なキャラが苦手なだけで。出来れば社会に汚される前に美味しくいただきたいですかね。社会に出ると愛よりになりますから。
平成24年03月24日

 『いろとりどりのセカイ』のレビューをアップしました。半年前のゲームなのに凄く時代に追いついた感じがしてヤバいです。
 あれですね。書いた本人が見る可能性があるのにアップするのって怖いですね。変なことは言ってない、とは思う。思いたい。

 Trueエンドがある作品というのはやはりTrue以外を犠牲にするような作りにしないと作品として纏まらないと思うんですよ。メインシナリオとTrueシナリオ、はまた違いますからね。「作品としてはこれがメインの流れだけど別にこういう可能性もあるよね」っていうのがメインシナリオで、「作品としてはこれが『正しい』シナリオだ」というのがTrueシナリオ。ルート制限をしている場合は、やはり後者になるのだろうと思います(隠しキャラである可能性もありますが)。攻略順はこうあるべき、というのがあからさまな場合でも前者の場合はルート制限しませんからね。『キッキングホース★ラプソディ』とか『夏雪』とかがそれに当たります。
 Trueを設けるならば、やはり個別はTrueへの布石でなくてはなりません。下手にキャラ立てさせてシナリオを優遇するとメインを喰う可能性がありますし、テーマがぶれる可能性も孕んでいますし。別に全ヒロインを平等に扱う必要なんてなくて、TPOの問題ですかね。
 だからTrueが存在しない作品ならファンディスクで追加ヒロインがいても問題がありませんが、Trueがある場合は追加ヒロインは居てはいけないのだろうなと。どれだけ人気があってもそれを守るブランドは、作品を大切にしているのだなあと思います。

 ところでGardenに関する問い合わせが多分無視されました。CUFFSってもうブランドとして死んでるんですね。がっかりです。トノイケダイスケで持っていたというのを勘違いしてブランド力で持っているとでも思っているですかね。トノイケダイスケが出てこないCUFFSなんて存在価値が無いですよ。もう一回言っておきます。存在価値無いですよ

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 >>非メガネがメガネ
 >メガネっこ人気は相当昔の話で…今はむしろメガネのON・OFFがあったり、常時メガネキャラは攻略キャラにいないゲームさえザラ…なんて事考えると本当に…
 >一応、この辺の変更点は…
 >発売前に『男』であると一切隠した女装っ子
 >に比べれば雑誌収集レベルでそういう変更がわかるだけマシ…事前情報無しで買うスタイルの人にはどっちも一緒ではありますが
 >>恋姫
 >私は真は真で好きなんですが…無印軽視の風潮が悲しいってのが今は強い面も
 >>絵以外に魅力が皆無
 >個人的に、キャラに魅力が無いと絵が良くても…とは思ってしまう
 >というか、嫌なヒロインいると絵師や声優単位でしばらくダメになるって人はなるだけに…も少し何とかならない? と思う時はあります…ブランドはどことは言いませんが by リーセリファ

 眼鏡巨乳でドジっ子が人気だなんて応仁文明の乱くらい遠い昔の話のように感じます。というか人気人気言われていますが実際に好きな人を知らない。。。
 真恋姫は無印でメインであった蜀シナリオが超絶劣化していたのが気に喰わなくてですね。「ああ、せっかく纏まっていたのに人気取りに走ったばっかりに」って思ってました。
 嫌なヒロインというのはあまり遭遇した事はありませんね。嫌な主人公なら億千万ですが。作品そのものや声優さんそのものよりもファンが嫌いで嫌いになる、という場合はありますかね。「卒業おめでとう」だか「バニッシュだ」だかのブランドとか。
平成24年03月17日

 『ツクモノツキ』のツクモシナリオとマヤシナリオを終えましたよ。
 色々言いたい事はありますが一言で言うなら買うなってことですかね。
 全部終えたらきちんと書きたいと思います。
 取り敢えず喋っているだけならここで8分くらいから喋ってます。Disってますとも言える
 プレミアム会員ならタイムシフト聞けるのでどうぞー。コミュニティ参加者は歓迎しますよ。
 こそこそ喋っている上にマイクに近づいて喋ってるんですっげぇ音質悪いですけどごめんなさい。


 『初恋前線。』のレビューを先日アップしました。需要、ありますか?
 なんだかんだで2012年作品初レビューですね。需要、ありますか?


 エロゲの情報に関しては、『いろとりどりのセカイ』のファンディスクが出るそうで。まあ出る事は見え見えでしたが。
 いろセカはそこそこ好きですしレビュー書くので、きっと買ってやるでしょう(上から目線ではなく買ってプレーするという意味)。でも個人的には『はっぴぃ☆マーガレット』のファンディスクをですね。うん、わかってるよ。出ないってのはわかってるんだけどいちばんファンディスクが必要なのってあのゲームだと思うんだよね。

 あとエロゲ的話題としてはKLEINがドラクリオットと発売日が被るのを避けたそうで。ゆずソフトすげーな、ついに同業から恐れられるようになったかーって思ってたらなんでゆずソフトが怒ってるの? あれですか、本塁打王が敬遠球投げられ過ぎてキレる的な。
 ゆずソフトの作品的面白さは『ぶらばん!』が最盛期だと思っている身としては良い御身分になったもんだなと思います。そこは勝者の余裕を見せつけるところでしょう。もしくはスルー。間違ってもキレるって選択肢は無いでしょう。エロゲメーカーの人間が選択肢に表示されないようなルートを選んでどうするの。
 まあゆずは取りあえず置いておいて、KLEINさんに目を移しますと、個人的には何月に発売しても売り上げ変わんないだろって思います。大丈夫、KLEINさんはドラクリオットで売り上げ変わるほど人気ないから! 安心して!
 しかも逃げた先五月ですよ。ちょっと批評空間さんの発売予定表から引っ張ってきてみましょうか。
三月: ゆずソフト暁WORKS天狐LiarSoft、Meteor、MOONSTONE Cherry
四月:CIRCUS、 ねこねこソフト、 feng、Overflow、 すみっこソフト、 PurpleSoftware 、 Aries、 PeasSoft
五月: PULLTOP、 Parasol、 ういんどみる、 Symphony、 ひよこソフト、ぱらいそ

な ぜ 四 月 に 逃 げ な か っ た

 四月の方が名前は売れてるけど中身微妙、ってところが集まってるじゃないですか。でも敢えて五月へ逃げたという事は、つまりKLEINさんはPULLTOPとどみるにだったら勝てる、と仰るか。ほほう。
 個人的には四月でAriesとPeasSoftといった同類項と戦ってほしかったんですけど。あー、でも購買層被っちゃいますよね。でも四月逃すと発売できる月無くなっちゃう気がするんですけど、どうなんでしょうね。
 炎上マーケティングすらできずに鎮静化されちゃいましたし、なんかもう、ね。
 別に『カラフル!』と『あきまほ!』が詰まらなかったから恨んでるわけじゃないですよ。……ですよ?

 ここで敢えて「ゆずソフトのゲームって絵以外に魅力が皆無だよね」っていう漠然とした感想について述べようと思いましたが色んな人を敵に回しそうですし長くなりそうなのでやめておきます。


Web拍手!

 >まぁ…真って言われるともっと切ないのは…恋姫無双の方…とは…瑠璃雪はキャラ削除は無いですから
 >非メガネがメガネになったとか、名字の漢字変わったとかはそれに匹敵と言われるとそれまでですけど
 >コンシューマ―については失礼しました
 >むしろ、瑠璃色の雪好き、恋姫シリーズ好きの人が見ていたら…同類視したと捉えたら私に殺意をぶつけるレベルの酷い作品を引き合いに出したと御認識くださいませです by リーセリファ

 こちらこそ健全ですみませんでした。……という冗談はともかく。
 非眼鏡が眼鏡になったって、よく今日に至るまで存続できましたね、アイル。わたしが当時掴まされたとしたらソフトがそのまま鈍器になってます。恋姫は、わたしの中では無印で終わりました。あれは纏まっていたし良い作品でしたね。

 >こんにちは、ようやく拍手できました山野です。Twitterではいつもありがとうございます!
 >いつもレビュー、楽しく読んでおります。残念ながら私がプレイした作品とレビュー作品が合致することは少ないのですが、ゆえにこの間の痕レビューは嬉しかったです。
 >ところでまれびとさんがプレイ済の乙女ゲーのレビューはないんですか(ドキドキ) いえ、好奇心もあるんですが、乙女はレビューそのものが少ない上に、あったとしてもキャラとシチュエーションに重きを置いたものばかりで、ストーリーにキチンと言及したものが少なくて。読んでみたいなと…。 これからもよろしくお願いします!ではでは! by 山野/ゆにち

 どうもどうも、ありがとうございます。
 まあわたしもほぼ全ジャンルに手を出してますし、『ダークロウズ』とか『The God of Death』とか知ってますけど、凌辱ものはどうやってレビューすれば良いかわかりません。
 乙女ゲーはシュガービーンズの2作品、それとキャラメリアのリドルガーデンをプレー済みですが、内容をさっぱりおぼえていません。基本、「あらこの主人公可愛い」で選んでたのでシナリオとかどうでもよか(ry
 丁度いい機会なので買い直してじっくりやってみようかなあと思います。そうしたらレビューするかもしれません。……誰が喋るんだろう。
平成24年03月13日

 利用者アンケートをもう一度作りました。今後は利用者層調査ではなく稀神大社に関する意識調査です。褒めてくださるのももちろんありがたいですが、改善点を指摘していただけるとよりありがたいです。
 コメントに対する反応はしませんが、ちゃんと全部読んでますので。「そんなこといわれてもどうしろと」とか「それは根本的にうちのサイトの趣旨とは異なっている」とか言った意見を取り入れることはできませんが出来る限り参考にさせていただきます。
 
 晴鍋さんとサイト間でやりとりをしていて、なんか懐かしい気分に浸っているまれびとです。昔はこういうやりとりがあちこちで見られた気がする。
 それはともかく誹謗中傷以外だったら何言われても喧嘩に発展しないと思うのでご安心ください。同意だけの関係も詰まらないし、方向性が同じサイトだったら駆逐するしかないし。そもそも相互先のレビューなんて普通読まないですしね。丁度アンケ開始した時に更新を見たのでつい書いてしまっただけですの。
 という私信。あ、わたしは晴鍋さんのレビュー普通に読んでます。

 CUFFSさんに「そろそろGardenのことでなにか言うべきことがあるんじゃないですか? ん?」という趣旨のメールを送りました。公式に反応があるのかどうかはわかりませんが取り敢えず報告まで。わたしとしては瑠璃シナリオ云々よりトノイケ作品がこれから先出ない可能性の方が心配です。

 次回更新は『初恋前線。』レビューと共に(を目指したい)。


Web拍手返信

>真はストーリーどころか…ベースの性格以外はデザイン自体がガラッと変わっているヒロインまでいますからね…
>流石に、聖剣伝説〜FF外伝〜と新約聖剣伝説みたいな差ではないだけに…オリジナル版の後に真をやるのも一興 by リーセリファ


それを「真」って言われちゃうとなんかやるせないものがありますよね。せめて「新」にしてほしいところ。
コンシューマのゲームは全然わからなくて……ごめんなさい。
平成24年03月12日

 『Lien〜おわらないきみのうた〜(Purple、2000)』を終えました。
 ……なんだかなあという感じです。その心境を述べたいと思います。項目別以降ネタバレしてるのでやる予定のある方はリターン。……まあ居ないでしょうが
 まずこの作品はどのような話かと申し上げれば、交通事故で亡くなった主人公が化けて出る話です。んで、幼馴染や級友とかと恋愛する話。
 ……なんだけど、まあ幽霊だからそれにも限りがあるわけで(あれ、本当は限りがあるのは人間の方ですね)。現世にいられる間、どう過ごすか。まあそんな話なんですけどね。
 項目別で気になった点を語ろうかと思います。

【シナリオ】
 これが最大の問題。はっきり言えばプロットの段階で問題がある。というのは、「泣かせよう」としているのはわかるんですがそれしか伝わってこないんですよね。そりゃあ、昔から(潜在的に)好きあっていた幼馴染同士が死別で想いを伝えないまま離れ離れになってしまったところ、幽霊になって復活したら復活したら嬉しいですよね。んで、想いを伝えることが叶って結ばれたら余計嬉しいですよね。でも、いずれ消えるって知ったらそりゃ悲しいですよね。実際に消えたら余計悲しいですよね。当然のことです。

 それじゃあ、もし幽霊になって復活しなかったら? つまり『Lien』という物語が無かったらこの登場人物たちはどうだったのでしょうか。果たしてどっちが幸せだったのでしょう。どうにもこの物語自体が無かった方が登場人物は幸せなように感じるんですよね。「想いを伝えることができたのだからよかったのでは」という意見もあるでしょうし、わたしもそう思う面もあります。でも、それは晶(幼馴染)シナリオに限った話で、他のヒロインは幽霊状態の時に仲良くなって恋をして、なんですよね。物凄く限られた時間の中で恋をして、奇跡系の救済措置はほぼ無し(ありますが薄い)。これって、どうなんでしょう。物凄く非生産的な物語じゃないですかね

 極論を言えば(輪廻転生ではなく)生き返る可能性が無いのに幽霊となって、こういった物語になるのは悲しみしか生まないんですよ。晶や両親的には、心の整理がついたのにまた乱されちゃったわけですよ。それで救済措置がなくただお涙頂戴展開で終わるって、どれだけ残酷なんですかそりゃ泣くでしょうよ。不遇すぎるでしょう。ただ、その涙はその境遇があまりにも不遇で物語があまりにも残酷だから泣くのであって、展開が秀逸だからとか物語として素晴らしいからでは決してないんですよね。悲劇から始って悲劇で終わる。ライターは登場人物になにか恨みでもあるのか。

 別に死別が悪いとは思いませんよ。でも、殺せば泣きゲーになるという揶揄があるようにただ殺しただけじゃしょうがないんですよ。死自体が大事なのではなく、その死をどうシナリオに生かすかが大事なのではないですかね。Lienの場合は主人公が化けてでてから消えるまでの期間なので、ちょっと特殊ではありますが、『死んでいる主人公』という設定も『輪廻転生の波に乗る為に消える』という設定もまるで生かせてなかった。死んだ=悲しい/生き返った=嬉しいをいたずらにいじくりまわしているだけのように感じました。

 この作品は、幸せになるべき作品であったように思います。『kanon』の栞さんの文言を借りれば
   だって・・・お話の中でくらい、 ハッピーエンドが見たいじゃないですか。辛いのは、現実だけで充分です。幸せな結末を夢見て・・・そして物語が生まれたんだと、私は思っていますから
 ってことです。幽霊にさせたことで一度目の死を回想する猶予が登場人物に与えられたんですから、それを十分描写して、消えるかもしれない消えるかもしれない、と思わせて生き返りました、の方が余程物語として面白いです。死んだ化けて出た消えます、じゃあ、何のために出てきたのお前って話。そういった意味では、幽霊の柚さんとの話がいちばん物語性はありましたかね。中身はなかったですけど。

 メインヒロインの晶でこれ。あとはわかるな?
 というかあまりにも展開が早いし各シナリオに接点が少なすぎるしでなにをどうしてよいやら。取ってつけたような設定も多いですし、晶のように積み重ねも無いから感動できる要素すらない。何を書いたらいいかもわからないので何も書きません。

【テキスト】
 一方でやたらめったら明るいのがこの作品の特徴でもあります。幽霊として化けて出たことに対して、感動のあまり泣く――なんてことはありません。ネタにするしネタにするしネタにするし。()で状況描写をするのがやたらと多かったのが気になりましたが、このアップテンポなテキストが死という負の概念を相殺しているようにも思いますし、終盤との対比もありよい緩急になっているとも思います。しかしあまりにも使い回しが多く(朝と夜のイベントは基本同じ)、そのあたりが残念。……このテンションのまま明るく別れるっていう方が話として面白い気がしてきました。

 まあ、凄く面白そうな作品ではありました。主題歌も良いし、パッケージの絵も好みです。中身も、ノリとテンション、それにもよかったですよ。今このブランドはPurpleSoftwareって名前ですけど、ああ、この頃からこんな感じなんだなって思った次第です。
 96年に『痕』、99年に『とらハ2』が出てるんだから、時代のせいとは言わせない
平成24年03月09日

『マージ〜marginal〜(ACTRESS/WhiteClarity)』のレビューを書きました。このちゃん秘話。
感想は掲示板なりWeb拍手なりにお願いいたします。

Web拍手返信

>瑠璃色の雪は無事に動作されたようで良かった。
>画像いいですねー、やっぱ昔のゲームの塗りは、今の綺麗さとはまた違った味があって良いですね!
>それにしてもエミュのおかげでPC-98をはじめとした昔の膨大なPCゲー群は
>今でも現役で遊べますし、ありがたい技術ですよね。
>一度イメージ化の環境が整ってしまえば今でも色々フロッピーのゲーム買ってきて遊べますし…
>家庭用ゲームなどと違って吸い出しが簡単なのも良いですし。

>ちなみに個人的にもPC-98作品を今になって買おうと思ったら、
>駿河屋ぐらいしか売ってる店が思いつきませんでしたが、
>まれさんの今回の一連の購入経緯を見て、ハードオフという手があったんだなあと
>目からウロコでした。
>安いイメージが無かったのであんまり行ったことなかったんですが、
>ジャンクコーナーは面白そうですねー、自分も行って色々漁ろうと思いますw by houtengageki


おかげさまで起動できましたー!
PC-98のゲームを買うとはわたしも思いませんでしたねー。てっきりWin95かと思ったら。
HARD OFFは古ければ安く新しければ高いっていう単純な値段の付け方をしている場合が多いので、モノによっては安いかもしれませんね、基本高いですが。
ジャンクコーナーにはPC-98もあったり結構面白いです。
平成24年03月08日


 動いたあああああああああああああああああああああああああ!!
 うひょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

 最新鋭フロッピーディスクドライブを買ってきて、昨日houtenさんから色々教わった内容を元にして色々やったら動きました。ひゃっほう!
 いいねいいねこの彩色。予想していたより綺麗でまれびとさん感動ですよ。序盤もちょこちょこやってましたが面白いし! ……まあ、今と違って普通にアドベンチャーな感じなので一々「話す」とか「見る」とかそういったコマンドがでてくるのが、あれですけど。フラグ管理はSLGみたいな感じだし。すっげぇゲームやってる感じがします。今までオレはゲームをやってたんじゃない……やらされてたんだ!! 言ってみたかっただけです。
 キャラに関してはなんかシュークリーム分が足りない陽子より瑠璃さんですよ。

 瑠璃さんかわゆい。


 瑠璃さんかわゆい。


 瑠璃さんかわ(ry



 レビューしてもどうしようもない気がするので、なんか違う形で感想をあげようかと思います。だって『痕』と違って入手困難だしプレー困難だし。ね?

 それと、FDD買いに行くついでに寄った古本屋にあったので回収してきたこれも同時進行で進めます。


 2012年になって97年と00年のゲームを同時進行で進めるって、何なのでしょうね。因みに『Lien』の方もwin7ではインストール出来なかったのでCDから手動インストールしました。レジストリ手書き。


 さて、こういった古典じゃなくて現代文に目を向けますと、『初恋前線。』を5/7終わらせました。あと親友ルートとばばあだけです。
 ここまでやった感じですと、なんか『劣化ToHeart2AD』って感じだなあ、と。雪と日和のシナリオはafterではありますが内容はこのたまシナリオと大差ないし。前作のキャラが好きだった人へのサービスが少なすぎやしないかね。
 雪、日和シナリオは無いものと思ってくれて良いかもしれない。エロいことしているだけなので。きっとうちのサイトに来るような人がのぞんでいるのはそういうものじゃないと思うんです。
 新キャラの美百合、それと前作で最も目立っていたサブキャラである春雛の二人に関しては、「ああ、初恋予報。だわ」としんみりと思わせる非常に満足のいく出来でした。チョコシナリオ抜いて春雛シナリオにした方が評判良かったんじゃないですかね、『初恋予報。』なんであれ入れたし。
 特に美百合に関しては前作にいなかったハンディがあるのでどうなることかと思っていたのですが、予想以上に良かったですね。シナリオ自体はあって無いようなものなんですけど。日々のイベントに一喜一憂して過ごすっていうか。「プラス! プラスプラスプラスプラスゥ!!」っていうくらい好感度が上がる一方なので見ていて清々しいです。前作から通して負の感情が嫉妬以外に見受けられない。なにがどう転んでも上手くいく。ご都合主義万歳。
 春雛シナリオはまあ、大方の予想どおりな内容なんですけど、ホント、ヒロインの主人公に対する好感度が一切、下がる気配すらないっていうのは凄いですね。この主人公だったら何やっても赦される気がする。全てのシナリオにおいて、なんか主人公がヒロインを攻略するんじゃなくてヒロインが主人公を攻略する乙女ゲー的な印象を受けます。ついつい、ヒロイン寄りの目線で見てしまう。特に春雛。恋愛描写も、エロゲーとか(最近の)少女マンガ、じゃなくて一昔前の、テンプレのような少女マンガって言いますか。夢見る少女が夢見るっていうか、乙女ちっくパラダイスっていうか。愛情とかよりも、憧れが強すぎるんじゃないかなあ。そのうち冷めそう(え
 で、だ。まれびとが全身全霊をもって倍プッシュしていた心愛なんですけどね。
 ……なんです? この春雛との扱いの差は
 春雛シナリオが一日一日を丁寧に、それはもう丁寧に描写していて、山もちゃんと作って、わあよかったねばんざいって感じで終わったのと比較すると、どうしようもないくらいな心愛シナリオのとってつけた感。中身が無い。あの結末を迎えることは当たり前なので問題ありませんが、いくらなんでも真ん中すっとばしすぎじゃないですかね。プロローグ読み終わったと思ったらもうエピローグですかって感じですよ。春雛より主人公との積み重ねが無いのにこの恋愛描写の薄っぺらさはなんなの! キーッ!

 というわけで、前作でまれびとが最も好きだった詩乃さんが全ヒロインで唯一立ち絵すら名前すら存在しないことに加えて心愛さんの、この扱い格差。美百合と春雛のシナリオが気に入ったといっても、(多分)数少ない『初恋予報。』ファンであるわたしの為のディスクではありませんでした。ファンディスクってなにさ!


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 >『瑠璃色の雪』とは懐かしい。
 >やったことはないんですが、サターンに移植されてたので記憶にあります。97年発売でしたかー。
 >しかし、まさかのフロッピーww ハードオフにはたまにとんでもないものが眠ってますよね。 by ysk-mattsu

 CD版も同時期に発売しているみたいですが、まさかのフロッピーでした。いつかお目にかかりたい(フロッピーエロゲに)とは思っていましたがよもやこんな形になろうとは。
 HARD OFFはジャンクコーナーが熱いです。

 >瑠璃色の雪懐かしいですね
 >実プレイにおける初エロゲだけに… by リーセリファ

 『真・瑠璃色の雪』だったら今でも普通に入手できそうですけど、なんか負けた気がしますしね。シナリオ違うらしいですし。
 初プレイエロゲは普通にCDでした。……あれ、DVDだったかな(同時発売)。
平成24年03月06日

 近所に昔から利用しているエロゲー屋さんがあったのですがなんか無期休業されてしまいまして。
 ソフマップを利用するしかなくなったのですが奈何せん品ぞろえが悪い。特に旧作。
 なのでちょっと自転車でサイクリングがてらHARD OFF行ってきました。BOOK OFFの機械類版て感じです。まれびとは割と安くて良い作品を選びたがる傾向にあるんですけど、今回はこれを買ってきました。

 『瑠璃色の雪(アイル)』ですね。1997年の作品ですね。105円でした。
 「97年ってことはWin95かー、動くのかなー」とか「まーVistaもあるしなんとかなるだろーあははー」とか考えてましたが、まあ105円だし良いかなって。
 で、帰ってきて開けようとしたんですけど固くて開かないんですよ。ちょっと力入れたらバラバラって音を立てて開きました。……バラバラ

  ( ゚д゚)・・・(つд⊂)ゴシゴシ・・・(;゚д゚)
 …………なんだー、間違えてトレーディングカードゲームを買ってきてしまったよー。
 ……うん、完全に失念していたよね。まれびとさん新人類だからちょっと考えがそこまで及ばなかったわー。そういえばこの頃フロッピーさん現役でしたよね。誰だよ「97年ってことはWin95かー、動くのかなー」とか楽観視してたやつ。ラーメン食べるかチャーハン食べるかを日本料理屋で悩んでいたようなものですよ。それ以前の問題です。
 家の何処かにフロッピーのUSBがあった気がしますので探してきて繋いでみようかとも思いましたが、裏見たらPC-98専用じゃないですかこれ。Win95をMSDOSにしてやってね。あ、本体はPC-98でねって書いてあるじゃん。何時代の話ですよ。
 まあ、なんですか。頑張れたら頑張ります
 みなさんもエロゲーを買うときはきちんと動作環境を見てから買いましょう。インストール出来るかどうかなんてのは瑣末な問題です。まず「これはCD/DVDなのか、フロッピーなのか」を気を付けて買いましょう。

 さてそれよりも古い96年版の『痕』のレビューをアップしたわけですよ。なんでそれより古いのやってるのに気付かなかったんだって、それは09年版『痕』の付録だからだよお兄ちゃん。
 レビュー内容は当時やった人からしたら「死ね♪」っていうレベルの内容ですけど、こういった伝記ミステリーをネタバレ無しで言うのって地味に難しいですね。「痕」の由来とか、そういった作品の根幹部分が出てくる場面もキャプチャしてありますが結局使いませんでした。
 あんまり納得行ってないレビューなので、ちょっと書きなおすかもしれません。

 『Garden』が500円だったのでまた回収してきたのは内緒ですよ?
平成24年03月04日

マージ〜marginal〜』をフルコンしました。
 オススメ80お気に90の85点という感じ。……最近評価が甘すぎて当てにならないと思われてそうですけど、でも面白いんですよねぇ。

 作品としての山場は複数あります。
 まず最初に祖父の口から『選択』という語が出てきます。最後にお前はどちらを選択するのか、ということですね。プレイヤーも主人公も「選択って何?」って感じでしょう。この『選択』というのは物語共通の鍵となります。
 次にマージたちの正体は? という山。これに関しては共通シナリオ序盤で明らかになるので山というより前提の種明かしって感じでしょうか。なんで無人のはずのお屋敷にメイドさんがいるの!? っていう導入なので、まれびとは「あー、なんか見え見えな正体だけど、最後まで引っ張って萌え萌えして終わるゲームなのかなあ」って思ってました。薄っぺらい作品なのかなーって思ってたんですよね。良い意味で裏切られましたけど。彼女たちの正体って言うのはあくまで前提でしかなかったんですよ。物語が始まるのはそこからなんですねー。
 その後には個別シナリオとしての山が存在します。これがまたよくできていまして、彼女たち個々の持つ悩みや過去を『マージ』という作品の中できちんと語りつくし解決しています。どういうことかって言うと、個別シナリオではあるのだけど作品全体を意識した作りになっているといいますか。誰しも暗い過去や悩みを持っていますが、それを敵が体よく利用するんですね。ラスボスっぽいのはTrueエンドにしか出てこないので個別では問題を解決しつつもTrueエンドを意識させるような作りとなっています。

 『心』を深く描いているのも特徴と言えるでしょうか。最初からメイドさんたちは主人公が大好きな状態で始まるのですが、仮にそこで恋愛模様を描こうとすれば始まるのは奪い合いによる憎みあい。いつの間にか1人を除くヒロインはフェードアウトしていてよくわからないいちゃいちゃのままエンディング、ということになり兼ねません。
 しかしこの作品は違いました。恋愛面が既に完成されているのならばその上を行く心の絆を描こうとしているのがこの作品です。まあハーレムなんですけど、でもそれ以上に家族なんですよ。それもただのハーレム(無償の愛)ではなくて、きちんと過去に裏付けされた愛情。「なんでこの人、主人公の事が好きなの?」とか「なんでこいつツンデレなの?」とか、全て性格やご都合で片づけてしまわれそうな感情・キャラ付けをきちんとシナリオ上で説明し裏付けされているのが『マージ』って作品なんですよね。だからキャラクターが立っていますし、不快に思うことが本当に無い。
 個別シナリオに入っても当たり前のように最後まで全員居る。誰かが困っていればみんなで助ける。誰も私欲や打算で行動しない。そんな行動を裏付けしているのは運命とか友情とか、そんな刹那的で不安定なものではなくて、時間という積み重ねることでしか得られないもの。だからこの作品はこんなにも安定していて、そして居心地がいいのだなあと思います。

 館ものということもあって登場キャラクターが少ないのも居心地の良さを引き立たせています。そりゃあ序盤は主人公もわけがわからないので「あの人たちなに!?」みたいな感じはありますし、プレイヤーも「絶対裏がある」って疑心暗鬼になります。わたしもなりました。でもそういったマイナスな心も、包み込んでしまうような優しさがありました。キャラクターはいちいち可愛いし、時間もゆったりと流れるし、ああ、住みたい。

 『水月』という作品の雪ってキャラクター(メイドさん)のシナリオ、その終盤の名言にこんなものがあります。
  あの・・・どうしてヘッドドレスを・・・
  だって、もうメイドさんじゃないから。雪さんは、今から瀬能雪
 簡単に言うと主人公が雪さんのヘッドドレスを取って、メイドさんじゃなくて家族として扱うんですけど、『マージ』もメイドものであるからにはそういうテーマがございまして。
 過去がどうのなんて一切わからない主人公(身内無し)が、無人だと思っていた館へ行ったら突然5人のメイドさんに迎えられ、ご主人様になってしまいました。
 そんな主人公が、『ご主人様とメイド』という関係から『家族』へとなってゆく話。もう一度、家族を手に入れる話。大まかに理解するならばそのような作品だと思います。

 作品の名前になっている通り『マージ』ってキャラのシナリオがTrue扱いになっていて、そして根幹の種明かしがされるのもこのシナリオなんですけど、その辺がどうでもよくなるくらいマージが可愛いです。
  お慕いあげてます、好きです、ラブ、ジュテーム! イッヒ・リーベ・ディッヒ、ティ・アモッ!!
  あーもぉー好き好き! わ、私、もうどうすればいいのーっ!

 こっちがどうすればいいのーっ!! くぅーん!
 フィンさんとかも好きですけど、子持ちな割に主人公超絶好きって、え? って最初に思って、そこらへんが結構略されてしまっていたのでちょっとなあという感じ。処女厨がどうのじゃなくて旦那が不憫というか。

 300円で買ってきた作品でここまで楽しめるとは思わなかったので大満足です。
 あ、公式には『物語として面白く、かつエッチも満載♪』ってありますけど別にそこまでエロくないです。ホントに。


平成24年03月03日

 『痕』のレビュー書こうと思ったら『ToHeart2OVA』がニコニコで一挙放送されてましてね。
 下手したら『水月』より思い入れのある『ToHeart2』の世界にどっぷり浸かっておりました。まれびとの原点すぎる。
 まれびとがエロゲを始めた時に丁度売上1位のゲームでしてね、『ToHeart2 XRATED』。まれびと初のマップ選択式だったり。それはもう楽しくて同じシナリオを何回も何回も見ました。このみや珊瑚やイルファや優季やいいんちょ。どのキャラもとても好きです。黄色はどうでもいいですが。
 ToHeart2で優れているものは、原画は勿論のことなんですが、音楽が一番だと思うんですよね。その場その場に合っていて不必要な曲が一つも無いように感じます。それはとっても凄いことだなって。
 ドタバタしてるんですけど基本的にまったり進行ですし、ロボはいますけど魔法みたいなオカルトは存在しませんし。「こんな青春送りたかった」の代名詞的作品のようにも思えます。作り方がとても丁寧なんですよねー。だからいつまでもその世界に浸っていたくなりますし、抜けだしたくない。
 作品として騒がしく無いっていうのはまれ的にドはまりでして、何度でもやりたくなるんでよねー。パロディなどが使われていない(ToHeartネタは使われてますが)のも良い。ゆずなんちゃらはパロネタ多すぎてなんとも。
 なんか文字通り「ぬるま湯」に浸かってるような気分になる作品なんですよ。エロに頼らず可愛く面白く出来ているというのは、それだけでもう勝利者ですよ。なんでこんなに好きなのか自分でもよくわかってないんでこんな散文になってます。ここまで「やってみればいいんだよやってみれば!」って言いたい作品も珍しい。2回、3回と読みたくなる、そういうゲームだと思います。読み物じゃなくてゲーム、そんな感じです。

 『マージ』の、このはシナリオ終わりました。呪文とか言いながら大祓詞読んでたり突っ込みどころは満載でしたが概ね楽しめたと思います。1つの敵がいて、それのせいで問題が起こるのが各個別シナリオって感じなんですよね。各人が持っている過去のわだかまりと言いますか、暗いものに共通の敵が付け入るというのは、キャラクター同士もそうですが作品として纏まりますよね。全てのシナリオが、Trueシナリオ(マージシナリオ)に繋がっている。登場人物からなにからそう感じられる作品です。最初の「選択」というコトバを最後に持って来たり、各シナリオには直接の関係の無い選択を終盤に迫られたり、随所にマージシナリオを意識したものが散りばめられています。作品がそこへ収束することをこれでもかと言うほどに示しています。
 『いろセカ』と『神樹の館』とを比較して作品としてのTrueシナリオ(というか最後にやることになるシナリオ)を考えたことがありますが、『マージ』もそのTrueシナリオというものを考えるのに十分な作品かと思います。『神樹の館』は全シナリオを一つの物語としてTrueで纏めていましたが、『マージ』は作品として一つのものに纏めているんですよね。『痕』なんかは後者に近いんでしょうか。「何故Trueが存在するのか」「何故個別が存在するのか」を作品規模で考えられている作品は、やはり纏まりがあって面白いです。割とTrueと個別の関係って大事だと思うんですよ。作品としての纏めって意味だけでTrueを使うと、個別シナリオが無理やり纏められている感じになります。Trueが存在するときは、個別は必要以上に目立ってはいけない、そのように思うのです。
 『星メモ』なんかはその好例で、作品としてはメア・夢がTrueになるのだろうけれど(ルート制限ありましたし)、他のキャラが立ち過ぎていて纏まりきっていませんよね。
 『いろセカ』は纏まってはいるのだけど真紅以外のキャラが立ち過ぎていることと他シナリオと直接の関係が無いこと(内容的に当たり前かもしれませんけど)が、なんとも。話としては正解ですし、その根拠もTrueを読めば理解できるんですけど、あまりにもTrueの匂いが個別からしてこない上にあまりにも内容がバラバラなので、個別にも「恋がしたい」以外のTrueへの布石がいくつかあれば、納得できたのかなあと。全くバラバラなものを大風呂敷でざぱあと纏めたのがTrueって感じがしてですね。Trueシナリオがこれまでのことを割り切りすぎていて個別の内容がTrueに生きていないというか。関係がTrue→個別なんですよね。作品順序(プレイヤー視点)的にはどの作品も例外なく個別→Trueなのでそれに沿わないと、全部に理由付けがされていないと纏まっている感じがしないというか。謎解き要素の無い推理物を読んでいる感じと言うのがしっくりくるんでしょうか(コナンみたいな)。まあ『いろセカ』は時系列とかも考えるとあれが最善のような感じもするのでこのTrue云々に当てはめるのはアレかもしれません。もうちょっとTrueを感じられるものが個別に欲しかったかなとは思います。
 Trueがまずあって、個別がある
 個別があって、Trueへ繋がる
 どちらにしても作品として個別シナリオはTrueシナリオの為にあるんですよね。Trueへの導き方はそれぞれですが、『マージ』は上手いなと思った次第です。

 まあまだマージシナリオやってませんけどね。