レビュー本文まで飛ぶ | |
タイトル | ef - the latter tale. |
ブランド | minori |
発売日 | 2008年05月30日 |
ジャンル | インタラクティブNVL |
対応OS | Windows2000/XP/Vista |
価格 | 7780円 |
中古相場 | 2880円 |
原画 | 七尾奈留、2C=がろあ |
シナリオ | 御影、鏡遊 |
音楽 | 天門 |
ボイス | 有 |
FD | 有 |
全年齢版 | 有 |
作品あらすじを表示/非表示
幕間 : an intermission of the story “ef - a fairy tale of the two.”
クリスマスの夜。 遠い約束の果てに再会した2人――火村夕と雨宮優子。 互いが離れていた空白の時間。 それを埋めるため、雨宮優子は自分の関わった2つの物語を語った。 そして彼女は、真摯なまなざしで火村に問いかけた。 「私も知りたいんです」 「私が知らないあなたのことを――教えてほしい」 火村は語る――。 「彼女がいたから、俺は優子がここで待っているって知ることができた」 「直接ってわけじゃないけど。少なくとも、きっかけを作った人間の一人だ」 「それに、おまえが話した物語との深い関わりも持っている」 「彼女の名前は、新藤千尋」 Chapter3 : another winter 親の都合で海外を転々とし、深い友人付き合いを経験したことのない青年・麻生蓮治。 ある冬の日、彼は無人の駅で、ひとりの少女と出会った。 左目を眼帯にふさがれ、空を見上げていた少女・新藤千尋。 “物語”のような出会いを求めていた蓮治にとって、それは運命の転機となった。 お互いに人見知りしながらも、千尋は勇気を振りしぼって蓮治に告げる。 「私と友達になって頂けませんか?」 小説という共通の趣味を通じて、親しくなる2人。 だが、その方向性はまったくの正反対であった。 特殊な障害に苦しみながらも、自分の力で“物語”を生み出そうとする千尋。 ただ“物語”に憧れを抱いていただけの蓮治は、その姿に心を揺らす。 2人は他愛のない日常生活のなかで心を通わせていく。 しかし、いつしか時間という普遍の存在も、彼らの間にミゾを生みだしていった。 千尋のために苦悩する蓮治に、火村夕が告げる。 「たぶん、俺はおまえが知りたいことの答えを知っている」 「でも、それが正しいか間違っているかはわからない」 「答えは、ただ答えでしかないんだ――それを理解しないといけない」 夢を叶えるための現実。 スタートラインに立つための勇気。 2人の“物語”の結末は、大きく異なっていた。 to be continued. |
|
ヒロイン紹介 | |
新藤千尋(まきいづみ) 一卵性双生児、新藤姉妹の妹。 文科系。姉の景とは正反対の大人しい性格。 沈着冷静なキャラに見られるが、いざ会話すると子供っぽく、天然ボケ気味。 幼いころの事故で左眼を失明し、特殊な障害を抱えている。 現在は学園には通っておらず、療養中らしい。 人の顔を上目遣いに覗きこんだり、小首をかしげる癖がある。 |
|
羽山ミズキ(安玖深音) 音羽の付属校でバスケ部に所属している元気娘。 かつての新藤景の後輩にして、現状でも熱狂的なファン。 新藤景との繋がりで、音羽学園本校の関係者にも知り合いが多い。 素直で元気。真っ直ぐで無鉄砲。 愛嬌多すぎで警戒心が足りない、わんこ属性の持ち主。 景先輩に憧れて“かっこいい女”になりたいと主張するが、 周囲からは絶対に不可能だと目されている。 少女漫画フリーク。 |
|
雨宮優子(山田ゆな) 教会にて人を待っているという女性。 シスターのような姿をしているが、教会の関係者ではないらしい。 素性は不明だが、なにかの仕事に就いていると自称する。 街をふらふらとうろつき、気になった人間の前に突然あらわれては、 微笑とともに意味深な助言や警告を残していく。 |
購入動機 『OPに度肝を抜かれた』 | |||||||
オススメ度 | お気に度 | シナリオ | テキスト | 立ち絵 | 一枚絵 | 音楽 | 雰囲気 |
9/10 | 10/10 | 7/10 | 7/10 | 10/10 | 10/10 | 10/10 | 10/10 |
お気に入りキャラ 雨宮優子 | |||||||
減点対象 第一項(該当者は補正オススメ度-2) |
序 | |
……ひっく。…………ひっく。 | |
落ち着いた? | |
……あぃ。ごめんなさい。 | |
いやまあ確かに、いきなり 「いやあぁあああああー! ゆーこぉおおおおおおおおお!!」 って叫ぶとは思わなかったけど。 |
|
あぅ。 | |
そんなにショックだったの? | |
……だって、だって!! | |
あだだだだ! ちょっと、乗らないで! | |
うー…………。 | |
ふぅ。……じゃあ、こうしよう。 このちゃんが僕にこの作品を説明してみて。 |
|
……説明、ですか? | |
そう。自分の思ったこと、感じたことを好きなように伝えてよ。 | |
……主さまみたいに、上手に伝えることなんて、きっとできません。 | |
別に上手くなくて良いよ。素直に、伝えたい事を伝えてくれれば。 | |
幕間 | ページジャンプへ戻る |
文章全般について | |
と、いう訳で。これからこのちゃんによる感想会を始めまーす! | |
わー。 | |
……なんで紗綾さんまでいるんですか。 | |
何となく。ダメなの? | |
はずかしいからダメです! | |
まあまあ。良いじゃない別に。色んな人に聞いてもらった方が良いでしょう? | |
うー……。……笑わないでくださいね? | |
うん、努力する。 | |
努力しなきゃ笑っちゃうんですか!? | |
まあまあ。 | |
……ずいぶんと紗綾さんの肩を持ちますね? | |
……いやそんな事はないと思うけど。 どっちにしろ、早く始めちゃった方が良いでしょう? |
|
うー。じゃあ、はじめます。 えっと、これがどんにゃゲームかといいますと |
|
うん、どんにゃゲームなの? | |
あっはっはっはっは!! | |
………………ふぇ。 | |
いや、うん。すみませんでした。真面目に聴きます。 | |
……ぐす。……これがどんなゲームかといいますと、 『ef』っていうゲームの後半です。夕と優子という二人がいるのですが、 二人はそれぞれ自分たちが見て来た物語を相手に語るんです。 前半は優子の、後半は夕と、二人の物語。 そしてそれらの物語が合わさって『ef』って作品になるんです。 |
|
ゲームなのに前半と後半で分かれてるの? | |
はい。前半は音羽って街で優子が見て来た二つの物語についてです。 | |
なんで分かれてるの? | |
………………えっと。その。 | |
元々は纏めて出そうとしたんだけど間にあわなかったんだよ。 だから前編後編で分けて出したの。 |
|
で、ですっ! | |
ふーん。でもそれって、批判されたんじゃない? | |
ま、ね。でもそれだけの価値がある作品だと思ったけど。ねぇ、このちゃん。 | |
です。たしかに前半のヒロインのお話は、ちょっと詰まらないのですけど、 でも導入としてはきちんとしていますし、ちゃんと後半までやって欲しいです。 そうすれば、きっと、面白いと思えるはずですから。 |
|
それで、どんなお話なの? 後半は。 | |
後半は、夕くんが見てきたことのお話です。 事故で記憶障害になった千尋。夕くんたちと深いかかわりがあるミズキ、 そして、優子たちの過去についてです。 |
|
……重そうだね。 | |
はい。とってもとっても重いです。つぶれちゃいそうになるくらい。 でも、みんなきちんと生きようとするんです。 最初はダメでも、みんな、生きようという気持ちになるんです。 ……そんな中でも、優子は、ゆーこはぁ……ひっく。 |
|
……そんなにその優子はあれなの? 諠。 | |
んー、未来を生きようとする中で彼女だけ『過去』なんだよね。 そういう意味で、救えない。幸せだったとしても、やるせない。 |
|
……です。もっと、優子は幸せになるべきだったんです。 | |
んー。話をまとめると、優子と夕っていうキャラクター二人の過去がメインで、 その過去に関わる人たちの話を二人が見たって感じなのかな? |
|
そうです。生きている人みんなが前向きに生きられるように、 天使さんが魔法をかけてくれた。そんな感じのお話です。 |
|
へぇ。言葉は、気に入ったんだね。 | |
……ふくざつです。 | |
そうなの? | |
とっても、残酷なんです。そのぶんとても綺麗なんですけど、でも、ショックでした。 だから、この作品が好きかといえば、好きなのですけど、嫌いです。 過去はどうしようもないのですけど、みんな幸せになって欲しかったです。 |
|
ハッピーエンドが好きだもんね、このちゃん。 でも、納得できるのなら、良いんじゃないかな? |
|
うー……でもぉ。 | |
気持ちは分かるけどね。 でも、そういう物語で、それが無いと成り立たない。 |
|
あい、わかってます。 みんなが未来に生きる為に、必要な人なんですよね、優子は。 |
|
……ねえ、それは分かったんだけど、結局シナリオとしてはどうなの? | |
……えーっと、ですね。後半はとってもいいと思います。 テーマがしっかりしていますし、わかりやすいです。 でも、前半はやっぱり全体が見えていないので、 どうしてもつまらないと感じてしまうかもしれません。 |
|
ってことは、全部やらないと価値が分からないのかな? 当たり前な気もするけど。 |
|
です。両方合わせて、『ef』っていう作品なんです。 音羽でくりひろげられる色んな縁が絡み合った物語を、きちんと最後まで読んで欲しいです。 |
|
幕間 | ページジャンプへ戻る |
イラストなどについて | |
イラストは、見ての通りです。 | |
ごまかさないの。 | |
あぅ。でも、わたしには『すごい』としかいえないです。 | |
まあ、それが一番しっくりくる気がするけどね。 | |
そうなの? | |
あい。OPも他の作品と比べてとても綺麗で臨場感があるのですが、 中もそれにおとらずにとっても綺麗なイラストなんです。 |
|
ふぅん。他の作品と比べても、そんなに綺麗なの? | |
はい。特徴的なのは、立ち絵っていうのがあんまりないことです。 | |
……立ち絵って、普通の会話する画面での絵だよね? | |
そうです。そこのイラストも一枚絵が動いているようなイラストで表現していて、 臨場感があるというか、映画を見ているような気分になります。 だから、『すごい』としかいえないんです。 |
|
幕間 | ページジャンプへ戻る |
音楽、歌などについて | |
OP『emotional flutter』 ED first『悠久の翼』 latter『ever forever』 | |
音楽はですね、ピアノやバイオリンを使って、とっても雰囲気が出ています。 | |
……さっきから、語彙が少ないよね、言葉。 | |
主さま、紗綾さんがいじめます。 | |
ま、まあ慣れてないんだし仕方が無いんじゃないかな。 | |
どういう曲があるの? | |
どういう曲といいますか……、ある意味で幻想的で、 それこそ天使が奏でているような曲が多いです。 楽しい時は楽しげに。シリアスな時は、はかなげに。似たような曲なのにメリハリがあります。 ピアノやバイオリンでここまで雰囲気を表現できるんだな、と思いました。 |
|
…………。 | |
どうかしましたか? | |
ううん、いきなりちゃんと喋りだしたからびっくりしただけ。 | |
主さま、紗綾さんが失礼です。 | |
……いや、僕もそう思ったんだけど。 | |
むーっ! 二人とも、わたしをなんだと思っているのですか! | |
…………。 | |
…………。 | |
……むみぃー!! | |
幕間 | ページジャンプへ戻る |
キャラクターについて | |
キャラクターは優子一択です! | |
どういう意味で? | |
好きなキャラクターってことです。 | |
……どういう理由で好きなの? | |
んっと、優子は不幸なんです。でも、幸せなんです。だから好きです。 | |
……訳が分からないんだけど。 | |
優子は、薄幸なんです。それでも救われたんです。 そんな生き方が、わたしはとっても好きでした。……でも、でもぉ。 |
|
……どれだけ感情移入しているの、言葉。 んー、でもそんなに好きになるのもめずらしいよね、言葉って。 |
|
……わたしと、違いますから。 | |
何が? | |
永遠の、否定をするんです。 | |
否定? | |
はい。愛は永遠っていいますけど、そんなことはないんだって。 本当に好きなら、いつまでもしばっちゃいけないんだって。 それがわたしの考え方とは全然違って、受け入れたくないんですけど、 その考え方はとっても綺麗で。わたしにないものを持っています。 |
|
……共感するの? その考え方に。 | |
しません。でも、その考えをしている優子はとっても綺麗でした。 | |
ふぅん。他のキャラクターはそんなことないんだ。 | |
んっと、あるといったら、あります。 でもそれは未来のことなのであまり表現はされていません。 今を大事に生きているような、レターレイルはそんな印象です。 |
|
ラターね。 | |
あぅ。 | |
……それくらい? | |
んっと、そうですね。わたしがいいたいことはそれくらいです。 ……どうでしたか? |
|
ん、よかったんじゃないかな。予想よりも、だけど。 | |
……どんな予想をしていたのですか。 | |
言葉が途中で泣きだして諠が代わりに言う感じ。 | |
……あー。 | |
あーってなんですか、あーって!! | |
いや、うん。ははは。 | |
あからさまにごまかしてます!? | |
それは良いとして。 言葉はそれをやった後に、優子の考え方になったりはしなかったの? |
|
さっきもいった気がしますが、なりません。 わたしは永遠はあると思います。ずっと、一緒ですっ! |
|
幕間 | ページジャンプへ戻る |
ひとこと。 | |
『天使の日曜日』を見れば、優子が好きな人は救われるかもね。 | |