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タイトル	Coming×Humming!!
ブランド	SAGA PLANETS
発売日	2008年06月27日
ジャンル	恋愛ADV
対応OS	Windows2000/XP/Vista
価格	8800円
中古相場	ゲーム博物館(仮)へ
原画	有末つかさ、ほんたにかなえ、小桜りょう、せせなやう
シナリオ	新島夕、籐太、姫ノ木あく、森崎亮人
音楽	ピクセルビー
ボイス	有
FD	無
全年齢版	無
作品あらすじを表示/非表示 朱雀学園2年生、桐ケ谷陽斗は、 幼馴染みが住む小旅館に下宿中。 途絶えた仕送りと、滞納中の家賃にあたまを悩ませつつも、 ポカポカとした春の陽気にあてられて、 今日もなーんとなく日々を過ごしていた。 …良いのかなぁこれで。 そんなある日、ある夜のこと… 陽斗は、天吉神社の境内で、 「吉乃姫」と名乗る、美しい少女と出会う。 その日から、彼の中でなにかが変わりはじめた。 のどかな田舎町は、２週間後に町一番の祭りをひかえ にわかにさわがしくなっていく。 そして陽斗にも、 去年とはなにかが違う春がやってくる。 きっと、違う春が…
ヒロイン紹介
	思川優月(草柳順子) おとなしくて頼りなくて、だけどがんばるクラス委員長。 いつでも誰かの役に立ちたいと思っている、心の優しい少女。 天吉神社の1人娘で、たまに巫女さん姿で境内を掃除している。 それを目当てに、覗きにいく男子も多いとか。 今年の春のお祭りでは、「吉乃形」という大役をつとめることに。
	芝山美海(春乃伊吹) 都会からやってきた、スーパー転校生。 モデル顔負けのルックスに、花のような笑顔、人当たりの良さ。 転校初日から、クラスどころか学園のアイドル的存在となる。 陽斗もまた、今までにないタイプの美少女にドキドキだけど… この少女、どっかで会ったこともあるような？？
	高遠鈴香(井村屋ほのか) 陽斗が下宿中である、「高遠旅館」の娘。 陽斗とはおさななじみであり、また、下宿人と家主の関係でもある。 物静かで、上品なたたずまいと見えるが、口を開けばけっこう毒舌（汗） ちょっと人付き合いが苦手で、一番の仲良しは、愛犬の「ベス」らしい。
	南殿綾音(茶谷やすら) 老若男女、動物からだって信頼のあつい生徒会長様。 鈴香と同じく、陽斗とはおさななじみ。 昔は3人、いつでも一緒に遊んでいたらしい。 だけど今では出世（？）し過ぎた彼女に、なかなか頭の上がらない陽斗であった。
	芝山ひなた(中家志穂) 骨董を扱う、とっても古い商店、「観葺屋」で働いている少女。 元気いっぱい。古物とお話をするのが好きな、ちょっと不思議な一面もある。 バイト探し中に迷い込んだ陽斗をいたく気に入り、「おにーちゃん」と慕ってくれる。 くったくの無い笑顔は、誰もを穏やかな気持ちにしてくれる。
	笹部しおり(このかなみ) 主人公のクラスの担任。この春に教師になったばかり。 おっちょこちょいで、すぐにドジをふむ。 そんな様子を陽斗たちは、いつもヒヤヒヤしながら見ている。 『吉乃祭準備委員会』の顧問もしている。

購入動機　『記憶にありません』
オススメ度	お気に度	シナリオ	テキスト	立ち絵	一枚絵	音楽	雰囲気
７/10	７/10	６/10	８/10	６/10	６/10	７/10	８/10
お気に入りキャラ　芝山美海

　ページジャンプ
　１．序
　２．文章全般について
　３．イラストなどについて
　４．音楽、歌などについて
　５．キャラクターについて

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	序
	……ふむ。どうしてなかなか。
	…………主さまー。
	うん？　どうしたの、このちゃん。
	……えっと。今、大丈夫ですか？
	まあ大丈夫だけど。丁度ゲームもやり終えたところだし。
	じゃあ、少しここにいさせてください。
	それは良いけど……何かあったの？
	う……そ、それはともかく主さまっ！　今なんのゲームをやっていたのですか？
	ん？　ああ、『Coming×Humming!!』ってやつ。やってみる？
	お話がメインのなら、やってみます。
	……またそういう事を言う。 あまりシナリオゲーとキャラゲーみたいに分けて考えない方が良いよ？ 特にこのちゃんの場合、食わず嫌いなんだから。損するよ？
	むぅ……。だって、キャラゲーってただエッチなだけなのが多い気がします。
	まあ一概に否定は出来ないけど……、全部が全部そうって訳じゃないし。
	ちなみに、それはどうなのですか？
	これ？　たった今、思いの外シナリオが面白くて感心していたところだけど。 やってみたら良いじゃない、偏見を無くすのを兼ねて。
	……主さまの感想を聞いて、考えます。聞かせてくださいますか？
	勿論。じゃあそこに座って。
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	文章全般について
	それで、どんなお話なのですか？
	んー、どんな話、ねえ。 やる事なす事無気力な、それこそ春眠暁を覚えずを地で行くような主人公がいるんだけど、 夢の中で神様と出逢うの。クラスの委員長と良く似た、吉乃姫っていう神様と。 奇しくも二週間後はその吉乃姫を祭る天吉神社のお祭り。 それを基準にして、主人公と周りの人たちがまさしく春のような恋愛を繰り広げる話。
	春のようにおめでたい話なんですね？
	……凄くバカにしているように聞こえるのは気のせいかな？
	気のせいじゃないですか？
	そか。まあそういう事にしておこう。
	それで、主さまの感想としてはどうだったのですか？
	ん。シナリオに凄く差があるかな。 まず、メインのシナリオがあんまり良くない。どう良くないのかを聞かれると少し困るんだけど……
	どうよくないのですか？
	わざとだよねえ！？　絶対わざと言っているよねえ！？
	ひゃう！？　……ごめんなさい。
	ふぅ。……このメインヒロイン、優月のシナリオにはさっき言ったように吉乃姫っていう神様が関係してくるの。 それはまあ良いんだけど、それが何とも中途半端でね。
	中途半端って、シナリオがですか？
	んー、吉乃姫が、かな。関わり方がどうにもね。 メインは優月だから仕方が無いのかもしれないけれど、 キャラとしてうまくシナリオに混ざれなかったような印象を受ける。
	むぅ。メインがそうなら、他もそうなんじゃないですか？
	さっき言ったでしょう、シナリオで格差があるって。
	じゃあ、他はいいのですか？
	他はって言うか、芝山姉妹のシナリオはどっちも良かったよ。 特にひなたシナリオは優月シナリオでダメだった部分を良く補っているな、と思ったし。
	ほぇ？　どういう意味ですか？
	うーん、これはネタバレになるからなあ。やればわかるよ。 ……って、そんな顔しないの。
	うにゅーぅ。……ぁぅ。
	とにかく。 芝山姉妹の二シナリオは、それだけで上手くまとまっている感じがするんだ。 テキストもボケがとっても面白いしね。姉妹のシナリオだけでも、やる価値があるよ。 姉妹の住む小さな骨董屋で、どこか懐かしい感じのする、そして春の陽気のように温かいシナリオをね。
	……主さまこそ、その顔は反則です。
	ん？　何か言った？
	なんでもないですー。
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	イラストなどについて
	こーいう作品の絵って、なんだか似てますよね。
	……というかPCゲーム全般に言えると思うんだけど、それ。
	Keyのは、違います。絵に頼ってなくて、文章で勝負しています。
	あれは特殊だから。悪い意味で特殊だから。 それに、絵がウケそうな作品全部がこのちゃんの思っているような作品じゃないよ。 そりゃあ、確かに絵だけ良くて中身がスカスカな作品もあるけどさ。 やらずに判断するのは、偏見っていうものだよ。偏見は、罪悪ですよ。わかっていますか？
	うにゅ……。でも、絵だって判断材料になるじゃないですか。
	そりゃ、なるけどさ。絵とシナリオって関係無いでしょう？ だから、絵がこうだからシナリオもきっとこうだ、とか、そういうのはいけないって言ってるの。おわかり？ ……ていうか、本来だったらKey作品を嫌っている人の説得に使うような文句なんだけど、これ。
	……………………あぃ。わかりました。
	良かった。さて、それじゃあこの作品の絵に関して触れてみようか。 まず、この作品は複数の原画家がいるんだけど、差が激しい。上手い人も居れば、そうじゃない人も居る。
	……やっぱり、いちばんメインのキャラの絵が、いちばん上手いのですか？
	いや。見せた方が早い気もするけど……、美海の原画家さんが一番かな。消去法で選ぶまでも無く、一番。 優月とか綾音の絵は……絵にもよるんだけど、体のバランスが不自然な事が多いんだよねえ。
	美海って、さっきいちばんシナリオがいいっていっていたキャラですよね？
	……そうだけど。
	絵とシナリオは関係ないんですよね？
	た、たまたまだと思うけど、この作品の場合は。 それに、どの道このちゃんが言っていた意味では無いよ。 僕は、絵がいかにもキャラゲーっぽいからシナリオがダメだって判断するのは、良くないって言っているの。 実際に美海の絵が一番それに近いけれど、シナリオは一番良いって言っているんだから。
	……よくわからなくなってきました。
	うーん、まあ絵でシナリオを判断しちゃいけませんってことだよ。 仮に絵が好みの作品がシナリオも良かったら、万万歳って事で。
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	音楽、歌などについて
	OP『Coming×Humming!!』　ED『Cherry Jewely Flower』
	音楽に関しては、OP、EDが良かったことが印象的かな。特にED。
	どんな曲なのですか？
	……いや、それを口頭で説明するのは凄く難しいと思うから、後で聴かせてあげるよ。
	あい、わかりました。
	で、歌以外のBGMは、作風に合わせて春の麗らかな陽気を表している曲がやっぱり多いよ。 ゆったりと、のんびりと。優しい曲が多いかな。
	好きな曲とか、あるのですか？
	……言っても分からないと思うけれど。
	後で、聴かせてもらいます。
	ああ、うん。そうだね。そうしよう。 ええと、ピアノ曲は全般的に好印象だったんだけど、 一番良かったのはオルゴール調の『Wonderful Season』だね。
	ふむぅ。どんな曲なのですか？
	たった今、後で聴かせてもらうとか言ってませんでしたか言葉さん。
	ハミングでっ！
	嫌だよっ！！
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	キャラクターについて
	さて、キャラクターに関しては、色々言う事があるよ。
	キャラゲーですものね。
	だから、いちいち偏見で物を言わないの！
	ひぅ。…………今日の主さま、いじわるです。
	……このちゃんがいちいち突っかかって来るからだと思うんだけどなあ。凄く。
	……………………ひっく。
	……ああもう、おいで、このちゃん。
	…………ひっく。……おこっちゃ、や、です。
	よしよし。もう怒らないから。その代わり、変な先入観を持たないで聞いて欲しいな。
	……ぁぃ。
	ん。まず、この作品はシナリオの出来とヒロインの魅力が比例している感じがするんだ。 つまり、芝山姉妹がヒロインとして一番魅力がある。 逆に、メインであるはずの優月はヒロインとしてもあまり魅力を感じない。
	……普通、そうなんじゃないのですか？
	んー、そんなことないよ。 シナリオはこのキャラが一番良かったけれどキャラはこのキャラが一番好きっていう事は結構あるからね。 だから、この作品の一番魅力的なヒロインが一番良いシナリオっていうパターンは、良いんじゃないかな。 まあ、メインシナリオじゃないのが惜しいところだけど。
	……むぅ。そういえば、主人公はどんなキャラなのですか？
	主人公？　そうだなあ。さっきも言ったけれど、春眠暁を覚えずって感じのぼけーっとしたキャラだよ。 記憶喪失のように忘れっぽいし。
	……それって、痴呆が始まっているんじゃないでしょうか。
	や、これにも理由があるんだけどね。まあそんなキャラだよ。あまり害のある感じじゃないね。 芝山姉妹と主人公の三人が、割とテンションが高いボケ・ツッコミ役って感じだし。 だから芝山姉妹のシナリオは日常パートが漫才みたいに面白い。
	……主さまは、芝山姉妹のシナリオが……ほんとうに、好きなのですね。
	この作品の中では、だけどね。世の中にはこれと同等、それ以上のシナリオの作品が沢山ある。 勿論、このちゃんが今のところ偏見を持っている作品の中にも、ね。
	……………………。
	ねえ、このちゃん。確かに僕だって受け入れられないジャンルは、あるよ。きっと誰にだってある。 だけど、このちゃんのそれは違うと思うんだ。 ただ、何も知らないだけだと思うんだ。偏見で、判断してる。 だから、まずはやってみて欲しいんだ。その上で、判断して欲しい。ねえ、このちゃん。 ………………君とは、出来るだけ多くの事を共有したいんだよ。今までも、これからも。
	……………………。
	……寝ちゃったのか。って、何恥ずかしい事を口走っているんだ、僕は。 ……誰も聞いていなくて、良かった。
	……………………。
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	ひとこと。
	このちゃんはこの後、何故だか知らないけれど怒ったさーやに連行されていきました。