レビュー本文まで飛ぶ
『大図書館の羊飼い』は2013年1月25日発売予定です。
タイトル 大図書館の羊飼い
ブランド August bnx_august03.gif
発売日 2013年01月25日
ジャンル 寄り道だらけの学園恋愛ADV
対応OS WindowsXP/Vista/7
価格 初回限定プレミアムパック 12800円
初回限定スタンダードパック 8800円
中古相場 初回限定プレミアムパック ゲーム博物館(仮)
初回限定スタンダードパック ゲーム博物館(仮)
原画 べっかんこう
シナリオ 榊原拓 、内田ヒロユキ、安西秀明
音楽 Active Planets
ボイス
FD
全年齢版
作品あらすじを表示/非表示
「汐美学園を、もっともっと楽しくしませんか?」
何か悪いものでも食べたのか、彼女――白崎つぐみは言った。
前振りがあったわけでもない。それ以前に、彼女と知り合いだったわけでもない。 唐突に、白崎は言ったのだ。
「そういう話なら、生徒会に掛け合ったほうがいいと思うけど」
と、喉まで出かかった言葉を腹の底まで押し戻したのは、俺――筧京太郎の悪癖だった。

情に棹させば流される、とは有名な小説の一節だが、しばらく後の俺の心境はまさにそれだった。
川の果てまで流れ流され、河口付近を漂っていた俺の周囲には、同じように流された奴らが集っていた。


桜庭玉藻 、 御園千莉 、 鈴木佳奈 、 高峰一景 、 そして、なぜか通りかかる、小太刀凪。


最高の読書空間だった部室は、もはや昼休みの教室と変わらない有様だ。


「ええと、今日の活動ですが、カフェテリアの……」
聞き慣れた台詞を、白崎つぐみが口にする。


「あ、そういえば、カフェテリアの新メニュー食べました?」
「おっ、佳奈ちゃんも気になった? あの子、可愛いよね。俺、スレンダーな子が好みでさ」
「話を逸らすな。あと高峰、鈴木はウェイトレスの話なんてしてないし、お前の好みはどうでもいい。そもそも……」
「玉藻ちゃん、話題が余計に逸れて……。ほら、御園さんがこっちを怖い目で」
「睨んでます。なので筧先輩、ここで目の覚めるようなオチを一つお願いします」
「いや、オチとか関係ないし」


今日もまた、寄り道だらけの活動が始まる――
ヒロイン紹介
白崎つぐみ(三代眞子)
図書部の中心的存在として、学園をより楽しくするための活動に勤しんでいる。
人を引っ張っていくタイプではないが、その一生懸命さで周囲を手伝う気にさせてしまうあたり、深く静かなリーダーシップを持っている。
性格は穏やかで、見ているほうが自分の汚れに身もだえするほどに素直。
少し頑固なところが玉に瑕だが、口を尖らせたりと分かりやすいリアクションを取るため、メンバーからはよくいじられている。
桜庭玉藻(橘桜)
図書部の実質的な進行役で、メンバーが豪快に脱線させた話を本題に戻すのが彼女の仕事。
無駄を好まないこともあるが、白崎さんをサポートしたいという思いが彼女を動かしている。
性格は真面目で自分に厳しい努力家。
それでいて、恋愛話や冗談にも対応できることから、男女問わず人気がある。
御園千莉(丸井ことの)
一見するとクールでドライな後輩だが、中身はわりといたずら好き。
親しくなった人相手には、ちょこちょこ指で突ついたり、袖をつまんだりといった控えめなスキンシップを取ることも。
なんだかんだ言いながらも部活には参加し、表情からは分かりにくいが毎日を楽しんでいる。
歌唱に関しては日本トップレベル。学園では声楽を専攻している。
喉を大切にしており、辛いものなど刺激物は食べない。
鈴木佳奈(遥そら)
明るく人見知りしない性格で、初対面の人にも積極的に話しかける強い心臓の持ち主。
友人相手には、遠くから手を振りながら駆け寄って来るような親しみを見せる一方で、年上には丁寧語を使うため、馴れ馴れしさはない。
どれだけいじられてもめげることなく、いつも部室の雰囲気を明るくしている。
まさに図書部のムードメーカー的存在。
小太刀凪(桐谷華)
主人公の隣人で、ときどき部室を訪れてはお菓子を食べたりテレビを見たりと、思わず誤解したくなる行動を取って主人公を困惑させる。
人の部屋には来るくせに、自分の部屋についてはガードが堅く、「女の子の部屋はイチゴ味の秘密がいっぱい☆」 などと言って決して中を見せようとしない。
性格はつかみ所のない気分屋。それでいて、ときどき冷静な発言をすることもある。
物怖じしないタイプかと思いきや、動物全般が苦手でチワワに怯える一面も。
望月真帆(波奈束風景)
汐美学園の生徒会長。理想主義的だが、学内での支持率は非常に高い。
彼女は 「この学園は、生徒の能力を高めるために作られた。それを承知で入学したのだから、生徒も切磋琢磨すべき」 という単純な正論を実現するために活動している。
そのため当然本人も努力家であり、他者にもそれを求める傾向がある。
ただし、正論だけで突き進むほど世間知らずでもない。
芹沢水結(朝倉鈴音)
美声を以て知られている放送部一年のホープ。
入部早々に校内アナウンスを担当するなど、早くも頭角を現している。
また、彼女は声優としても活動を始めている。
実際に声優として既にいくつか仕事をしていることもあり、ファンも存在する。
なお御園千莉とは過去に何か一悶着あった模様で、互いになんとなく意識している関係。
嬉野紗弓実(真宮ゆず)
第一食堂アプリオの看板ウェイトレス。
鈴木の先輩にして同僚。 接客態度に優れており、「お人形さんのようでかわいい」 と高い人気を誇っている。
一方で趣味はネトゲ。特に、オンラインFPSではスナイパーを担当しており、超人的な腕前。
ネットワークやプログラミングには抜群の才能を持ち、情報工学を専攻している。

購入動機 『August新作ということで』
オススメ度 お気に度 シナリオ テキスト 立ち絵 一枚絵 音楽 雰囲気
/10 /10 /10 /10 10/10 /10 /10 /10
お気に入りキャラ 桜庭玉藻、御園千莉、小太刀凪、嬉野紗弓実

 ページジャンプ
 1.序
 2.文章全般について
 3.イラストなどについて
 4.音楽、歌などについて
 5.キャラクターについて


 
ぬっしさまーゲーム貸してく……主さま!?
くー…………。
……寝てます?
……くー…………。
……じゃー、チューしてもバレないよね。ふぁいと、わたしっ!
おはようございます。
あ、おは……って起きてるじゃないですかっ!! なんで寝たふりしてるんですか!
半分寝てたんだよ……。……ふわぁ、眠い。
またゲームとかですか?
まー、そうだね。これ。
『大図書館の羊飼い』……っていちばん新しいやつじゃないですか!?
そうだね。
ぬ、主さまが最新作をすぐにやってるなんて……めずらしいです。今、どの辺りまで進んだのですか?
ん。さっき終わった。やったぜ。
終わった!? え、えとそれは絶望したとかそういう意味じゃなくて
んむ。フルコンプリートですよこのちゃん。
……わ、わたしは夢を見ているのでしょうか。主さまが最新作を買ってやっているだけじゃなくて、クリアしただなんて。
……そこまで驚かなくても。
それだけ驚くべきことなんです!
そうかな……。まあ、そういうわけだから。おやす――
もちろん、感想を聞かせてくれますよね?
……はい。
幕間 ページジャンプへ戻る
 文章全般について
じゃあいつも通りあらすじから話そうか。
あい、お願いします!
ん。まず舞台となっているのは全国でも最大規模かつ最高峰の学園、汐美学園。カフェや電車、全国有数の大図書館を有していて、授業スタイルから学園生活に至るまで大学のように自由で、優秀な生徒たちの手で学生自治が成り立っている、そんな学園。
なんだかそこまで揃っていると、卒業したくないですね?
まー、凄く暮らしやすそうではあるよねえ。質の高い生徒だから維持できる環境なのかもしれないけど。
で、主人公の筧京太郎は異常なまでの本好き。書淫と言っても良い。いつでも本を読んでいて、幽霊部員をのぞけば自分しかいない図書部員。
……暗いです。
別に根暗ではないんだけどね。明るくはないけど。そんな主人公には他人の未来が時々見えるという能力がある。
へー。……へ? 未来?
そう、未来。どこかわからない大図書館の映像が見えたかと思うと、目の前の人が少し先にどういうことになるのか、というのが映像として浮かぶの。実際、登校中に主人公は脱線した電車に轢かれる運命にあった少女を助けた。
それは便利ですねー。人を助け放題です。いい主人公なのですね。
まあ助けた拍子に胸触ったり色々誤解を生んだけれど。
前言撤回です。さいてーです。
まあ赦してもらえたし良いじゃない。で、助けた女の子にこんなことを言われる。「あのね……この学園を楽しくするための活動に協力してほしいの」。
なんですか、その安い宗教勧誘みたいな文句は。
そういうわけで、楽しい学園生活もとい、学園を楽しくする生活の始まり始まり。
受けたのですか!?
まあ、主人公も実際に活動してから判断するって感じなんだけど。
そんな、学園を楽しくする図書部の活動っていうテーマと、タイトルにもある「羊飼い」というテーマの二つがあるんだ。
羊飼い……? …………そーいえば、しぇっとらんどしーぷどっぐって可愛いですよねぇ。
時間掛かった割に何も関係ない結論に至りましたね。可愛いけど。
それで、なんですか羊飼いって。文字通りですか?
違う。人を良い方向に導いてくれるって言われてる噂みたいなものかな。図書部の面々……ああ、結局みんな図書部に入部して部として活動するんだけど、彼らは羊飼いからメールが送られてきたって共通点があるんだ。だから、噂を収集して真相を突き止めようって感じ。
……なんだか、どっちつかずで中途半端なお話になりそうです。二兎と追うものはって。
だから、シナリオを分けてる。
はい?
二種類あるんだよ。羊飼いシナリオがテーマ的なTrueシナリオっていうのかな。二週目に選べる選択肢が増えて見られるようになる。後でもう一回言うけど、図書部のヒロインは二週目にもそれぞれエンディングがあるからエンディングが二種類あるの。
……それって、すごく多くなりませんか?
サブヒロインや軸になるTrueルートもあるから、合わせると十二ルートあるね。
はー、それは……お得ですね? それで、どうだったのですか、お話自体は。
順を追って言おうか。まず便宜的に表って言うけど、図書部の「楽しく幸せに」活動メインのルートね。
図書部の面々は部として纏まってはいるんだけど、個人単位ではまだまだ何らかの壁があって人に心を開いてない感じがする。それを色んなイベントを通して打ち解けて行こう、というようなお話。サブヒロインは表にしかルートが無いし、分岐もおまけ、というかサービスな感が凄く強い。
シナリオを楽しむっていうよりは登場人物の心情の変化や徐々に団結する図書部の掛け合いを楽しむルートって感じかな。
いわゆる「学園もの」って感じなのですね?
その表現はあんまり好きじゃないけど、まあ有体に言えばね。キャラクター性を生かした作りになっていると思う。
一方で裏……というか真ルートは、表でも出てた「羊飼い」ってテーマの伏線回収ルートと言えると思う。表と違って話の筋書きはほぼ全員共通で、キャラを差し替えた感じ。とある一人を除いてね。
それからもわかるとおり、表みたいなイベントテキストで楽しむものじゃなくって、シナリオそのものを楽しむルートと言えると思う。
はー、なんとなく、足して割ると丁度良くなるのですね。
そんな感じはするね。極端に分けたっていうか。
んで、どっちにも共通して言えるのは「みんなを楽しく幸せにしたい!」っていうこと。
だからか、そもそも「幸せってなに?」ってところに至る。幸せの形は一つじゃないし、見方によっても変わる。それをとても意識した作品だと思う。
……まあ何となくはわかりましたけど、主さまとしてはどうだったのですか? これ。
僕としては……面白かった、と思う。
と思う? なんだか自信なさそうです。
んー。話そのものも別に悪くないんだよ? やり取りも凄く大人な対応が多いし、全員で全力で何かをこなすって話も楽しさが伝わってくる。
だけどこの作品の良さはシナリオやテキスト単体で語れるものじゃないと思うんだよね。イラストや声、音楽なんかが合わさった相乗効果で演出されているんだと思う。実際、話を筋書きにしてみたら「あれ、こんなもんか」って思ったし。
はぁ。そういえばさっきも話よりかけ合いって言ってましたね?
そうそう。イベントの繰り返しで思い入れが深まっていくような作りになっているから語るべき部分があんまりないんだよね。裏パートも、プレイヤーの思い入れを持ってして見るから楽しめるのだと思うし。キャラクターの印象が固まっていないと裏ルートを見ても詰まんないと思う。だから二週目以降なのだろうけれど。
んー、さっきから聞いていると、組み合わせが上手いって感じがします。
それぞれをバラバラに使ったらあんまりって感じですけど、この順番にやったら大丈夫っていいますか。表と裏の関係なんてまさにそんな感じです。
あー、そんな感じはするねえ。この順番じゃなきゃダメだし、この順番にしてもキャラが可愛いって思えなかったら成り立たない。この作品が面白いと思う根底には、キャラクターを構成するものの良さと、それを良く見せるような演出があるのかもね。勿論シナリオもその一つ。
でも、「みんなを幸せにしたい」って理想論が振りかざされて、それがまかり通っちゃう世界観も、それはそれで良いじゃない? その理想を持ったもの同士が対立するのがまた面白いけど。
そーですね! それこそ、フィクションだから出来ることって感じがします。
えっと、それじゃー逆にダメなところはなんですか?
複数あるけど、先ずは序盤がとっつきにく過ぎるところ。というか強引過ぎるのかな、コミュニティが成立するまでの過程が。
どういうことですか?
さっきこのちゃんも言ってたじゃない。安い宗教勧誘って。
あー、まあいいました。
そういう理想論やら善意の押し売りを繰り返してコミュニティを形成するわけさ。そりゃまあ読んでいて違和感を覚えるっていうか、下手したらムカムカするよね。
わたし心が澄んでいるからそーいうのわかんないですっ。
ま、そういう序盤の形成過程に無理があるというのが一つ。もう一つとっつきづらい理由に軸がわかりづらいってのがあると思う。
…………軸って?
このヒロインを軸として考えると作品理解が早いっていう絶対的ヒロインが居ないんだよね。この作品はタイトルの主題が裏ルートだからかなり読み進めないと作品像が見えないし。
だから、序盤はおいてきぼりになるかも。
むぅ。軸になるヒロインがいない上に、さっき裏ルートはヒロインを差し替えただけで内容はほぼ同じっていってましたよね? それってキャラクターを重視した作品としてどうなのですか?
まあそう思う人も結構いそうだけど、ボクは逆にそこに好印象なんだよなあ。
はい?
図書部のヒロインを凄く平等に扱った作品だと思うわけだよ。偏りが全くない。それって凄く珍しいと思わない?
まあ、めずらしいです。
でしょう? 大抵は幼馴染とか妹とかがいて、開始時から好感度や人間関係が全く違うヒロインがいる。スタートラインが違うんだから、ゴールだってシナリオ的に凄く自然にたどり着く。だけどそれって全員のシナリオを均等に楽しみたいって思ったら障害でしか無いよね? その障害を取っ払ったのがこれだと思う。
むー。でも、物足りなくなかったのですか?
別に。表も中盤以降は基盤が形成されて安定したし、イベントはそれぞれ違うから充分楽しめた。裏だって、全員で競って全員で行動して、誰が隣に居ても言いっこなしっていう感じだから物足りなさは無かったかな。サブキャラは元々サービスでルートがある感じが強いし。
……ですか。じゃー、いいと思います。どのヒロインのシナリオでも感情的にも内容的にも違和感がないって、すごく安心して楽しめそうですっ!
でしょう? まあ、ルートに役割分担があったからとっつきづらかったし内容もインパクトには欠けるんだけど、こういう全編通しての安定性を考えたまとまりがある作品も、面白いんじゃないかな。
幕間 ページジャンプへ戻る
 イラストなどについて
ところでイラストってべっかんこうって人ですよね?
あれ、よく覚えてたね。正解。
前に見たこと、ありますからっ! 結構前に見ましたけど、全然変わってないですね?
いやー、大分変ってるよ。第一に目や輪郭が丸くなった。目は少し離れ気味だしね。お陰でどのキャラも何となく幼い印象を受ける。
えっと、おめでとうございます?
いや、前の方が好きだから。別にこれも凄く良いとは思うけど、もうちょっと長い方が良いかな。
ふーん。
ところで、さっき作品の良さはイラストとかも関係してるっていいましたよね?
言ったね。実際、キャラの魅力なんかはイラストが大いに関係していると思う。
しょせん顔ですか。
なんか発言が黒くない!?
そういうことじゃな……くもないけど、それだけじゃないよ。まずこの作品は立ち絵の使い方が凄く上手いと思う。
立ち絵の? 立ち絵って、普通に会話してる画面でキャラクターが立ってる、あれですよね?
あれ以外にどうやって使うのですか?
例えば、縮尺拡大を利用して距離感を出したり、セリフをキャラ近くに入れて会話に臨場感を出したり。立ち絵そのものが表情に富んでいるしクオリティも高くて、申し分ない出来なんだよ。それを色々なところに流用して一枚絵の代わりにしているのかな。立ち絵って使い方次第でこんなに面白く演出出来るんだーって感心したよ。
……それって絵を描く枚数を少なくして楽してませんか?
……そういう見方もできるけども。でも一枚絵に精力を注いでそれを多用するのは、演出の切れ目が無くて臨場感が出るし悪いことには思えないかな。
むぅ。他はどうなのですか?
他かぁ。表情にちょっと触れたけど、目が印象的なイラストだったかな。目力が強いっていうか。
怖そうなのですか?
目力はそういう意味じゃないよ。なんというか、キャラの魅力がそこに集まってる。「目は口ほどに物を言う」って言うしね。
喜怒哀楽の単純感情は勿論、ちょっとした気分の変化や細かい表情が目で表現されてる感じがする。上目遣いだったり頬を赤らめていたりっていう+αもあったけど、表情が本当に良いイラストだったね。
はぁ。じゃーイラストは完璧ですね?
立ち絵はね。一枚絵も悪くは無かったんだけど、一部過去作と構図が被るものがあったり、ちょっと違和感があるものがあったりと、一枚絵は差があるような感じがしたかな。そこがちょっと残念。
幕間 ページジャンプへ戻る
 音楽、歌などについて
PV「ストレイトシープ」(Ceui)
OP「夢飼い日和」(西沢はぐみ)
IN「ナチュラルガーデン」(白崎つぐみ)
IN「さざなみ椿」(桜庭玉藻)
IN「夜空のステアーズ」(御園千莉)
IN「君だけのDay Star」(鈴木佳奈)
IN「みちて、ひいて」(小太刀凪)
1stED「Dear Smile」(Ceui)
2ndED「明日への栞」(西沢はぐみ)
音楽はどれが良いとか、そういう突出した感じは無いかな。全体的に明るく軽やかでクオリティが高い印象があるけど。
BGMですもんねぇ。ある意味理想的です。
そうね。明るいけれどうるさくないっていうのは凄いと思うけれど。おかげで楽しくプレイ出来たよ。
後、歌が滅茶苦茶多い。
歌? オープニングとエンディングですよね?
それ以外にもPVとかさ。各ヒロイン用の挿入歌とかあるし。
そ、それは多いですね。どうでしたか?
んー。正直あんまり印象にない。挿入歌に関してはキャラが歌っている体なんだけど、声が印象と違いすぎてちょっと。歌の雰囲気は合ってるんだけどね。
幕間 ページジャンプへ戻る
 キャラクターについて
はい! 主さまにはこれがいいと思います!
はいはい。嬉野さんも好きだけどそういう狭い話はいいから。
……ぷー。
膨れないの。シナリオの時やイラストの時にも触れたけど、この作品で魅力的なのはキャラクターなんだよ。何と言っても「おまけ」が居ない。これは凄いと思う。
おまけ?
なんか目立たなかったり、いなくても良いじゃないかってキャラ。
あー。確かにどの作品にもいる気がします。
でしょう? それがこの作品には皆無ですよ。まあこのブランドのゲームは割とそういう傾向にあるけど。
どういう違いなのでしょうね?
やっぱり、さっき言ったようにスタートラインが同じで立場的にもシナリオ的にも差が無いってところが大きいかな。それと役割分担が出来ていて適材適所、キャラの魅力を十分に引き出せる配置だったと思うよ。だからサブキャラでも他作品と比べたら全然サブって感じがしない。
……なるほどー。ヘタをしたらみんなダメって感じになりそうですけど、この作品は上手くいったのですね?
そうなるね。
あと声もプラス要素としてあると思う。
ほぇ、主さまが声のことをいうなんてめずらしいです。
そうかな。……そうかも。でも気に入ったんだよねえ。なんていうか、声優の名前が気にならなかった。
どういうことですか?
割とこういうゲームって「誰々が声優だから」って頭につく感想が多いんだよね、声については。だけどこの作品は全体的にトーンが抑えめで抑揚がきちんとした喋り方が多くて、なんていうか「キャラが喋ってる」って印象が凄く強かった。
……元々そういうものだと思いますけど。
それが理想なんだけどね。でもそうじゃないゲームの方が多いんだよ。だから良いなって。
ですか。……で、好きなキャラは嬉野ですね?
……今までの話はなんだったのだろう。
あのですねこのちゃん。みんな魅力的なわけですよ。この作品に関しては、ホントみんな好き。それぞれ良いところがあるし、それぞれ悩みがある。もういいじゃない、どれが一番とか。みんなオンリーワンだよ。
……ゆとり教育の運動会じゃないのですから。
それにしても、そうですか。嬉野さんが一番じゃないのですか。
まあ見た目的には、あれだけど。
どれですか?
……まあそれはともかく。メインヒロイン全員機会均等で平等に扱っただけでなく、ルートの役割を分けたといった、ヘタをしたら負の相乗効果になりそうな試みをプラスにしたこの作品を僕は評価したいかな。
ですか。それじゃーわたしたちも幸せについて語りましょー!
え、いや眠
もちろん語ってくださいますよね? わたしの幸せのために!
……僕の幸せは?
犠牲はつきものです。
この作品でも触れてたけど犠牲の上に成り立つのは本意じゃないと思うの!
まーまー。……ホントのホントに迷惑でしたら、戻りますけど。
……そういう表情ずるいよ。
ふふー。羊を数えるのにはまだ早いですよ?
はいはい。
幕間 ページジャンプへ戻る
 ひとこと。
上手く言えないけれど、「はにはに2」っていうとなんかしっくりきた。
  
この作品が好きな人が好きかもしれない作品
恋と選挙とチョコレート
スズノネセブン!
夏ノ雨
PrismRhythm
星空のメモリア
ましろ色シンフォニー
夜明け前より瑠璃色な