レビュー本文まで飛ぶ | |
タイトル | ホシツグヨ |
ブランド | Grooming |
発売日 | 2007年02月23日 |
ジャンル | 伝奇風学園恋愛アドベンチャーノベル |
対応OS | Windows98/Me/2000/XP |
価格 | 8800円 |
中古相場 | |
原画 | しかとみよ |
シナリオ | 永里しの、小沢伝七 |
音楽 | アメディオ |
ボイス | 有 |
FD | 無 |
全年齢版 | 無 |
作品あらすじを表示/非表示
俺が住むのは、単線が1本あるだけで他には何もない小さな町。
いや、耳が潰れるほどにやかましく鳴くセミたちもいたか。 俺・高村由利は、この町で姉のほのかと二人で暮らしている。 天体観測が趣味で、将来宇宙飛行士になりたいと考えている、 平凡な学生だ。 この町は何もないが、それだけに空が綺麗で、 夜になると満天の星空になる。 特に、裏山にある池の畔で見る光景は、 どこの空にも負けないぐらいの光景だ。 澄んだ水面が星空を写し、宇宙にいるような気分になる。 今日も、星を見るために裏山へと足を伸ばしてみたが、 俺しか知らないはずの秘密の場所には既に人影があった。 和服を着て雰囲気は違っていたけれど、 彼女はクラスメイトの 九龍明日羽 に間違いない。 しかしそこにいた彼女は、普段の内向的な お嬢様ではなかった。 那美。 そう名乗った彼女は、嘲りにも似た微笑で俺に告げる。 「その瞳、大事にするが良い。 遠からずおぬしの運命に関わるであろうからな」 それが全ての始まり。 俺が住んでいた“日常”から“非日常”へ踏み出した 最初だった── |
|
ヒロイン紹介 | |
no image |
九龍明日羽(榎津まお) この地方有数の旧華族・九龍家の一人娘。純真無垢な箱入り お嬢様。どちらかというと内向的で、男性全般に殆ど免疫がなく、 主人公が近づいただけで赤面し、接触でもしようものなら気絶するほど。 箱入り娘なだけあって世俗的な事に疎く、天文部員達を驚かせている。 立場・外見的なもので見過ごされがちだが、実はかなりの頑固者で、思い込みが激しい。 九龍家の束縛に従いつつも、自由を求めている。 物語序盤、ふとした切っ掛けで天文部に入部する。 |
no image |
九龍美咲(早乙女綾) 常に明日羽の側に控えて、護衛を自称する少女。 普段から神経質なほどに明日羽に気を配り、緊張感を漂わせている。 文武両道を目指し、自分にも他人(明日羽を除く)にも厳しい。 その割りには短気で、また、考えている事が表情に出やすい。 常に白鞘の太刀を持ち歩き、一部男子学生から恐れられている。 明日羽を立てる為に影武者に徹しようとしているが、 熱しやすい性格のために良く短気を起こし、 映達を鞘で殴りつけては、明日羽にたしなめられている。 |
no image |
日乃宮和奏(草野花恋) 主人公の家の近所に建っている神社の一人娘。 幼い頃から一緒で、いわゆる幼馴染みの間柄。祖父と二人で暮らしている。 面倒見がよく、たまに主人公の家に食事をお裾分けに来る。 祖父のしっかりした教育の甲斐無く、 娘と呼ぶのもはばかれる大雑把な娘に育ってしまっている。 外見は小柄で可愛らしいのだが、中身は乱暴を通り越して粗暴(主人公談)。 平たく言うと“男勝りな女の子”。 天文部員であると同時に風紀委員も兼ねており、 生来の性格もあって、周囲からは口うるさい小姑扱いされている。 |
no image |
烏丸千早(遠野そよぎ) 和奏の親友で、唯一まともに部活に従事している天文部員。 学園の近所で一人暮らしをしているらしいのだが、割と正体不明。 天体観測以外にも機械いじりを趣味にし、ハイスペックのノートパソコンを持ち歩いている。 口数も感情の起伏も少なく、強気で出しゃばり屋の多い仲間達の中では影に隠れがち。 性格は素直で正直。核心を突いた意見で相手を凹ますこともあるが本人は無自覚である。 |
no image |
高村ほのか(内野ぽち) 主人公の姉であると同時に、学園での担任。両親を幼少の頃 に事故で失い、その後一緒に暮らしていた祖母も数年前に他界。 以後、二人きりで暮らしている。 年の割に苦労しているはずなのだが、表面上はおくびにも出さず、 毎日主人公が作る料理を楽しみに生きているような楽天家。 また、苦労しているわりに生活力は皆無で、家事炊事は全滅。 但しお茶を淹れることに関しては誰も敵わない。 大人らしい分別や落ち着きもあまり持ち合わせていないため、教師扱いしてもらえない。 その分、学生たちには人気がある。 |
no image |
那美(榎津まお) 明日羽の中にある、もう一つの人格。妙に古めかしい言葉を使う。 明日羽が体験したことは殆ど覚えているが、那美が体験したことは明日羽の記憶にはない。 また、自らが二重人格であることを、明日羽は知らない。 基本的に感情が希薄で、常に飄々とした態度を取っている。 だが、なぜか主人公の事を気に入ったようで、 根も葉もない事を口にしては、主人公が戸惑うのを楽しんでいる節がある。 |
購入動機 『伝奇ものなので。』 | |||||||
オススメ度 | お気に度 | シナリオ | テキスト | 立ち絵 | 一枚絵 | 音楽 | 雰囲気 |
6/10 | 8/10 | 6/10 | 8/10 | 7/10 | 7/10 | 7/10 | 9/10 |
お気に入りキャラ 九龍明日羽 | |||||||
点数補正 凌辱が苦手な場合 オススメより−1(回避可の為) |
序 | |
あれ? こんなところにジュースが。 ……わたしのじゃないよね。…………誰もいないからわたしのってことでっ。 |
|
暗転 | |
という結果がそれですか。 | |
あっはっはははー。へー? なんれしゅかーぬししゃまー? | |
なんで気付かずに飲むかなあ……。というかなんで飲むかなあ。 | |
むー? ……そこにあったから? | |
なにそのロマンを追い求めるような理由。 ともかくほら、お水飲んで。 |
|
あい。……んく。んく。 | |
………………。 | |
んく。んく。ん……げふっ! | |
大丈夫!? | |
にゃいじょ……こほ。……ほら、ちょっと醒めました。けーさんです! | |
酔い覚ますために命懸けてどうするのよ……。 それにまだ顔赤いし。大丈夫じゃないでしょ。 |
|
らーいじょーぶれすって! | |
ここまで信用できないコトバを聞くのも久しぶりですよ。 | |
むー。じゃー、あれれす! いつもどーりゲームの話をすればいいのれす! わたしはよってないのれ、ちゃんと話ができます! |
|
今の段階で大分人としての理性を手放しかけてると思うんだけど。 | |
そんなことないれすー。はやくもってきてくらさい! | |
はいはい……じゃあ持ってくる間に酔い覚ましといてよ。 | |
らから、酔ってにゃいれすー。 | |
幕間 | ページジャンプへ戻る |
文章全般について | |
そえで、こえはろんなゲームなんれすか? | |
回ってない回ってない。 | |
……どんなゲームなんれすか? | |
まだ怪しいな……まあいいか。 しかしどんなゲームって聞かれても説明しづらいなあ。 |
|
覚えてないのれすかー? | |
いやそんなことはないんだけど。 んー、簡単で良い? |
|
あぃ。 | |
まず、舞台が田舎で主人公は天体観測が大好き。 で、夜になると自分のお気に入りの池の畔で天体観測するの。 |
|
いいですねぇ、そういう生活。 今度やってみませんか? |
|
気が向いたらね。 で、ある日主人公がそこに行くと先客がいるの。 それはクラスメイトのお嬢様、九龍明日羽。でもどこか雰囲気が違う。 元々おしとやかな彼女が和服を着て池畔に座す様はとても神秘的で、 この世のものじゃないように思える程に美しかった。 |
|
…………。 | |
彼女は自らの事を那美と言った。 その日から、運命の歯車は回り始める。ただの日常だった生活が非日常で彩られる。 明日羽と那美、彼女らを巡る古よりの物語。 |
|
……………………くー。 | |
……さて行くか。 | |
……はっ! ね、寝てないれすよ! | |
何も言ってないけど。 | |
……瑣末なことですっ! それよりゲームの話ですゲーム! もう寝ないですから! |
|
いや眠いなら寝た方が良いけど……まあ良いか。何が聞きたい? | |
んっとんっと、どこが面白かったのですか? | |
そうだなあ。面白さとはまた別だけど、 まず何といっても挙げておきたいのは神話についてちゃんと調べているって所だね。 |
|
まるでほかの作品は全然調べてないみたいです。 | |
実際、調べてないもの。 全く違うことを言っていたり無茶苦茶なアレンジをしたりしてる。 でもこの作品はきちんと調べた上で、書かれてる。比較的、だけどね。 でもそれだけでボクのこの作品に対する印象は大分変ったかな。 |
|
はぁ。 | |
で、どこが面白かったかに戻るんだけど、 一番は見ていてまだるっこしいところがなくて清々しい辺りが挙げられるかな。 |
|
……それって面白さですか? | |
話としての面白さというより見ていてどうかってところだね。 じめじめしたところやいらいらする心情描写がないっていうのはこの作品としてはプラスかな。 そういったカラッとした楽しさがキャラと合ってるし主題との対比としても良い。 |
|
あれ、てっきり暗めな作品かと思ったのですが、違うのですか? | |
暗くはないね。作品ジャンルが「伝記風」ってなってる通り、全体的にライトな感じがする。 結構軽いノリで楽しめる作品だと思うよ。その分、それ以上のものを望んだらダメだけど。 |
|
身の程をわきまえろー! ってことなのですね? | |
まだ酔ってるよね? | |
ないです。 | |
…………じゃあ良いけど。 身の程をわきまえろっていうか、ライトな作品だよってことは分かってほしいかな。 |
|
ふむぅ。じゃあお話そのものの面白さはどうなのですか? | |
うーん。。。悪くはないんだよ? | |
よくもないのですね? | |
んー……一番思ったことは、展開が拙速すぎるってこと。 | |
せっそく? | |
速すぎるってこと。まるで最初から時間が振り分けられているかのようにね。 | |
どういうことですか? | |
例えばさ、このちゃんと話してると話が盛り上がって予定より長く話すことあるじゃない。 | |
ありますねー。気がついたら3時間くらいオーバーしたり。 | |
そうそう。でもこの作品はそれが無いんだよね。 あらかじめ決めておいたスケジュール通り動いているっていうのかな。 ここからもっと丁寧に描写したら盛り上がるってところではい次ーみたいな。 |
|
ネットゲームみたいですねっ。 | |
……なんで? | |
へ? だって何時にどこで起きるってイベントとかあって、 みんななにをしていてもその時間になったら―― |
|
いや、そうじゃなくて。なんで知ってるんでしょうか。 | |
…………まあそれはそれとしまして、 そんなにポンポン飛んでたらわけわからなくなりませんか? |
|
いや、ポンポン飛ぶっていうか、忙しないんだよなあ。プロットを重視し過ぎっていうか。 もう少し日常に見せ場を作ってもよかったと思う。大体「実は〜」って感じで端折られてるし。 伝奇風、なんだからそこまで壮大なシナリオにしないで日常に重きを置いた方がよかったと思う。 |
|
んー……なんだか話を聞いていると、あんまりシナリオが面白くなさそうです。 | |
面白く訳じゃないんだよ。ただ神話に関する知識があること前提で書いている感が否めないかな。 知っていれば、確かにちょっと急ではあるけど展開は理解できる。 でも知らないと超展開に思えるだろうね。裏付けに拘り過ぎてそこで力尽きちゃったって感じ。 |
|
下準備するだけしてそこで満足しちゃう感じですね? | |
うん、そう。料理だって最高級食材をそのまま食べるより普通の食材を調理した方が美味しいし。 拘ることは確かに大事なんだけど、本来の目的を忘れないで欲しいかなー。 |
|
プリンとかアイスとか、そのままでも美味しいですけどパヘにするともっと美味しいですもんね! | |
一瞬関係ありそうに聞こえるけど全然関係ないよね、それ。 | |
そうですか? ……まあそれは置いておきまして。結論的には面白いの一歩手前って感じなのですね? |
|
んー……、そうかなあ。素材は良いんだけどねえ。 神話に詳しければそこそこ楽しめるけど、その神話に心血を注ぎ過ぎているから他が雑。 各話纏まりがないから持って行き方が強引だし、描写を端折り過ぎてて恋愛とかが凄く唐突に感じる。 なんだろう。過程とかを考えずにルート確定後の蜜月や結論を楽しんだ方が良いゲームかな。 |
|
幕間 | ページジャンプへ戻る |
イラストなどについて | |
イラストは……そうだな。結論から言うと結構好きななんだけど、あまり上手い方ではないと思う。 | |
上手くないのに好きなんですか? | |
可愛いんだよね、顔が。だけど身体、特に距離感を出したい時の絵があまり上手くないと思う。 | |
距離感……近くと遠くに人がいる時とかですか? | |
いやそうじゃなくて、例えば屈んでるのを正面から見た時とか。 前後の遠近がちょっとね。斜めだったらいいのだけど。 |
|
あー、なるほどー。 | |
個々でバラつきもあったしね。ジト目とか可愛いし嫌いではないんだけど、 まあ上手いとは言い難いかな。極端な崩れ方はしてなかったからそこは幸いだけど。 |
|
幕間 | ページジャンプへ戻る |
音楽、歌などについて | |
OP『足跡』 ED『誓』 | |
曲も悪くないよ。特に主題歌の『足跡』や『誓』は結構気に入ってるかな。 | |
どんな曲なのですか? | |
大人しくて和風かな。楽器自体は洋楽だけど曲調がね。 ピアノ伴奏のなんて雰囲気出ててぴったりだと思う。 |
|
ふーん。BGMはどうでしたか? | |
歌の雰囲気から大きく外れてはいないと思う。大人しめなのがやっぱり多いかな。 ただまあ、シナリオ同様に自己主張があまり無いから、目立たないけど。 |
|
BGMですし、目立たない方がいいのではないでしょうか。 | |
そうだね。だからまあ、及第点って感じかな。 | |
幕間 | ページジャンプへ戻る |
キャラクターについて | |
キャラクターはー……この黒髪の子とかオススメです。 | |
なんでやった事無い子にヒロインオススメされてるんでしょうか。 | |
……義務? | |
やだよそんな義務! | |
むぅ。じゃー、どんな感じだったのですか、キャラクターは。 | |
そうさねえ。可愛くはあるんだよ、どのキャラも。親しみやすいし。 | |
なにか、含みのあるいい方です。 | |
ん。何と言うか……何て言えば良いのかなあ。 このヒロインを好きなのか、それともこの属性のキャラが好きなのかわからないんだよね。 |
|
……どういうことですか? | |
例えば……ボクの好きなキャラは奇しくもこの明日羽なんだけどさ。 | |
ふふー。 | |
なんか「可愛いって思える属性を並べてるだけ」って感じがするんだよね。 黒髪ロングでおしとやかなお嬢様キャラを可愛いと思っているのか、明日羽を可愛いと思っているのか。 あまり個性が見えない分外さないんだけど、一定以上の思い入れが出来ないんだよね。 |
|
……じゃあ、わたしは? | |
個性の塊が何を言ってるんでしょうか。 | |
…………なんだか褒められた気がしませんがいいです。 じゃー、キャラはあんまりって感じなのですね。 |
|
いや、ヘタに個性があって嫌いになるよりはいいと思うんだけどね。 でもみんな個性があまり無くて、属性に付加される可愛さだけって感じはする。 |
|
もうちょっとキャラづけが必要ってことですよね? ……でも、逆に悪くなっちゃうこともあるのですよね。 |
|
そこがライターの見せ所じゃない。それが上手いライターは、目立つんだろうし。 作品自体が伝記「風」だけど、全体的に仮というか冒険をしていない感じがするなあ。 もうちょっと突き抜けた物が欲しい。一か所だけで良いからさ。 |
|
冒険ですかー。 わたしも冒険してウォッカとか飲んでみましょうか。 |
|
このちゃんが飲んだら発作でも起こすんじゃないかな。炭酸でそれだし。 | |
だから酔ってないですってー。漫画じゃないのですからー。 | |
いや、うんまあボクも目の当たりにするまではそう思っていたけどね。 実際見た時は酒飲んでるのかと思ったし。まさか炭酸で酔うとは。 |
|
まー17歳はお酒飲めませんものね! | |
何故だろう。 永遠の17歳を名乗ってる誰よりも年下に設定してるはずなのに背伸びしているように思える。 |
|
グレます。これ飲みます。 | |
ちょっと待ったそれ高いんだからっていうか日本酒なんて一気しちゃダメ――!! | |
幕間 | ページジャンプへ戻る |
ひとこと。 | |
CVは無い方が良いと個人的には思った。 | |