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タイトル | いろは~秋の夕日に影ふみを~ |
ブランド | Caitsith |
発売日 | 2007年07月20日 |
ジャンル | もののけの里ADV |
対応OS | Windows2000/XP/Vista |
価格 | 8800円 |
中古相場 | 1180円 |
原画 | あぶりだしざくろ、秋乃武彦 |
シナリオ | C2H6O、てつじん、うに |
音楽 | 大川茂伸 |
ボイス | 有 |
FD | 無 |
全年齢版 | 無 |
作品あらすじを表示/非表示
人里離れた山奥にあるうち捨てられた村にひっそりと妖怪たちがすんでいた。
村を取り囲むようにそびえる山々、そして古い土壁と木造の家屋…… まるでここだけ時間が止まったかのようなそんな錯覚にもとらわれてしまう古い村である。 その村の診療所に住む少年【陸(りく)】が主人公の物語。 陸は診療所の若い医者である【若先生】と、 その飼い猫である年老いた猫【お師匠(ししょ)さん】との二人と一匹暮らし。 そして陸はこの妖怪の村でただ一人の人間の子だった。両親を小さい頃になくし、 ずっと妖怪に育てられて来たのである。 妖怪たちの暖かい見守りの中、陸は寂しい思いをすることなく、 この村でのんびりと暮らしていた。 時間の流れを忘れさせてくれるようなそんなのどかな村に、小さな事件が起きる。 夕焼けのすごくきれいなある日、若先生が一人の人間の女の子を連れて帰るのだった。 名前は【夕奈(ゆうな)】。くりくりした目の良く笑う女の子。 両親とはぐれてこの村に来てしまったらしい。夕奈はどこから来たのかも、 どこに帰ればいいのかもわからず、連絡先もわからないと答えるだけだった。 そこで両親が見つかるまで、診療所で夕奈を引き取ることになった。 そして陸が夕奈の面倒を見ることになる。今まで妖怪たちに面倒を見てもらった分、 夕奈の面倒を見てあげようと心に決める陸だった。 それは夏も終わり、秋にさしかかる頃の事だった。 |
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ヒロイン紹介 | |
夕奈(町田あみ) ある日、この村に迷い込んできた女の子。いつもにこにこと笑顔を絶やさない明るい女の子。 面倒を見てくれる陸にはべったりで、なんでもかんでも陸と一緒じゃないと気が済まないところも。 性格は明るくて、いつもポジティブ。何かに失敗して落ち込んだ陸を笑顔で慰めてくれる。 くよくよ悩まない性格で、どんなときでもみんなを元気づけてくれる子。 でも寂しがり屋で、一人でいるとすぐに不安になるらしく、寝るときは陸の手を離さないとか。 |
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凛(小塚環) 陸といつも一緒に育てられた猫又で、陸と同い年らしい。 陸とは正反対の性格で、ハッキリものを言うタイプ。 でもちょっとせっかちで早とちりして墓穴を掘るところもある。 陸と一緒に青空学校に通い、共にいろいろなことを学んでいる。 村にある【鈴鳴屋(すずなりや)】という雑貨店を営んでいて、 学校が終わるといつもそこで店番をしている。陸と一緒に店番をすることもある。 |
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紗雪(まきいづみ) この村に冬をもたらすためにやってきた見習い雪女=雪ん子。まだまだ未熟。 毎年この村にやってくるのだが、冬が嫌いな妖怪たちとはうまくいってないらしい。 性格はおとなしいのだが、その反面表情に出すことがあまりないので、 何を考えているのかちょっとよくわからないところもある。 村では仲間はずれにされることもあるので、陸がかばってやったり相手をしてやったりすることが多い。 |
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彩(このかなみ) この村の土地神をつとめるお稲荷さん。 本人は九尾の狐だといって聞かないが、尻尾はどうみても九本ない。 性格はわりとずぼらで、細かいことは気にしないタイプ。 稲荷のご多分に漏れず大の酒好きで特に日本酒には目がない。 普段の行事やお供え物はおろそかにしても怒らないのに、 御神酒(おみき)のお供えを少しでも怠ろうものなら、 村を滅ぼしかねない勢いで怒るというやっかいな神様である。 青空学校を開いており、まだ未熟な妖怪や陸に勉強を教えている。 |
購入動機 『雰囲気に惹かれて』 | |||||||
オススメ度 | お気に度 | シナリオ | テキスト | 立ち絵 | 一枚絵 | 音楽 | 雰囲気 |
5/10 | 6/10 | 5/10 | 5/10 | 7/10 | 6/10 | 7/10 | 7/10 |
お気に入りキャラ 紗雪 |
序 | |
このちゃん、このちゃん | |
んぁー……ぁ? ……なんですか、主さま | |
……また鳩サブレー食べているのね | |
い、いいじゃないですか、好きなんですから | |
まあ良いけど。太るよ? | |
ひぅ。…………そ、それより、なにかご用があるんじゃないんですか! | |
あ、そうだった。紅葉狩りに行こう、このちゃん | |
紅葉狩り? じゃあ今日の晩ご飯は紅葉ですか? | |
さーやー、今日の晩、このちゃんだけ紅葉食べさせてあげてー | |
ぬ、ぬしさま冗談です! 紅葉なんて食べられないです! | |
まったくもう。大体、行くのは今日じゃないよ。今日は確認だけ。で、行くの? | |
主さまが行くならどこでも行きます。……でも、なんで急に紅葉狩りに? | |
ゲームやってたら行きたくなった | |
……やっぱり主さまから影響を受けたのかな | |
うん? | |
な、なんでもないです! それより、行くのが今日じゃないならその作品のお話をしてください! | |
まあ、良いけど。鳩サブレーはもう良いの? こぼすからここでしか食べないんじゃなかったっけ |
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…………あと、五分待っていてください | |
……そんなに名残惜しいなら、こっちに持ってくるけど | |
主さま大好き――!! | |
わあ! 鳩サブレー持ったままくっつくなー! | |
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文章全般について | |
むぐむぐ……。……それで、これはどんなお話なのですか? | |
うん、物を聞く態度じゃないと思いませんか、言葉さん。口の中を空にしてから喋ろうよ | |
……すみません。それで、どんなお話なのですか、これ | |
……うんとねえ。……むぐむぐ……妖怪の村で暮らす少年と、そこに迷い込んだ少女の話 | |
……ふーん。そういうこと、するんですか | |
大変申し訳ありませんでした | |
今度、追加で百枚買ってきてください | |
桁が一つ違くない!? | |
あってます。お願いしますね? | |
……はい | |
ふふー。さぁ、続きをお願いします! | |
……主人公は、妖怪の村で暮らす『人間』なんだ。 でも、皆みたいに早く妖怪になりたいって思っている。 そんな主人公と、妖怪たちや迷い込んだ少女が、夏から冬にかけて自然と共に過ごす物語かな。 妖怪でも自然には逆らえない。 |
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……なんでそれと紅葉狩りが結びつくのですか? | |
秋から冬に変わる儀式というかお祭りがあってね。 中盤で一番盛り上がる所なんだ。それが凄く印象的でね。 |
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なるほどー。それで、いいシナリオでしたか? | |
いや、全然。むしろ悪い部類かもしれない | |
……主さまがなにか思いつく作品って、いつもそうですよね | |
えー、そうかなあ。そんな事も無いと思うけど | |
具体的に、どこが悪かったんですか? | |
んー。第一に、この作品は『ほのぼのした雰囲気』が売りな訳ですよ。 温かい日常とか、平和な日々とか。 だのに妖怪とか神様の性格がとても悪い。 |
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……ほぇ? | |
悪いんだよ、性格。冬にする妖怪を差別したり、神様が凄く偉そうな事言ったり | |
……よくそれでほのぼのした雰囲気になりましたね | |
主人公がひたすら中取り持ちをしていたからね。 それに、一番ほのぼのとするのは主人公が毎日食事を作るシーンだし。 極端に言うと、シナリオ的にほのぼのとしているのは主人公だけかもしれない。 |
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主人公だけほのぼのしてて、全体がほのぼのするのですか? | |
まあ正確にはもっといるけどね、ほのぼの要員。ただ主人公が一番描写が多いし。 それに、主人公に対しては全員が全員好意的だったしね。 |
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……なんだか、自然が美しい作品みたいなのに、すごく『つくられた』感じがします | |
それに気付きますか | |
ほぇ? | |
いや、なんでも。シナリオに関しては言いたい事があと一つだけあるんだけど | |
なんですか? | |
神とか伝承とかは曖昧なものだからといって、好き勝手書いて良いものじゃないって事 | |
……どういうことですか? | |
神様だとか、そういうものに関する話って、色々アレンジされているじゃない? それ自体は良いんだけど、この作品は好き勝手にそれをやってるの。 |
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……アレンジなのですから、いいんじゃないですか? | |
アレンジっていうのは、まず元になるものについて良く勉強してからするものだよ。 でないと間違える |
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……たとえば? | |
稲荷大神を狐だと思ってたり、ね。姫さんが聞いたら製作スタッフ一同、餓死するよ | |
……そこまで怒らないと思いますけど。 でもたしかに、シナリオに入れるならちゃんと調べなきゃダメですよね |
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間違っているのに気付くと、冷めちゃうしね。『調べた上でのアレンジ』と『好き勝手』は全然違う。 だから、止めて欲しいよね。特にこういったテーマの作品は。 |
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……ところで、日常のことはわかりましたけど、展開はどうなのですか? | |
すっごく急。日常パートがずーっと続いて、いきなり転と結になる。 内容も微妙だから展開に期待しない方が良いよ。 |
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……わたしは、なにを楽しめばいいのですか? | |
日常パートが合わないと感じたら、やる意味ないかなあ。音楽とキャラを楽しむ手もあるけど | |
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イラストなどについて | |
絵は、これで見た感じだと結構よさそうに見えるのですが | |
基本的に、良いかな。でも一枚絵の、頭と体の比率が時々変なんだよねえ | |
なんだか、よくありますね。手が大きいとか、そういうのですよね? | |
うん。まあ今回は顔と体のバランスが悪いような気もするけど 後は概ね良好。特に立ち絵は良い感じだよ。 |
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ふむふむ。わかりました | |
あ。……思い出したけど、これはちょっと言えないかな | |
? どうしてですか? | |
だってこのちゃん、下ネタ嫌いでしょう? | |
はい | |
だから、言えない。……ちょっと、まみれ過ぎなんだよねえ | |
……今、ぽそっといいませんでしたか? | |
いいや、何にも? | |
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音楽、歌などについて | |
OP『憧憬』 ED『さよならのその先で』 | |
音楽は、とても良いんだけど…… | |
なにか問題があるのですか? | |
うん、二点ほど。第一に、使い回しが多い | |
同じ曲を何度もってことですか? | |
というか、OPのアレンジ曲を日常パートで使ってるんだよね。で、そのシーンがまた多い事多い事。 またかよ! って気分になる。だから、飽きるんだよね。良い曲には違いないんだけど。 |
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……もう一点は? | |
他の作曲者の楽曲と似ている。それだけ | |
……それって、パ―― | |
や、参考にしたって本人が言ってるから、本当に参考にしただけなんでしょう。 でも、その作曲者は僕の好きな作曲者でね。どうしても劣化版みたいに思えちゃう。だから、減点。 |
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キャラクターについて | |
キャラは、迷い込んだ少女夕奈、猫又の凛、雪ん子の紗雪、稲荷神の彩の四……人で良いのかな | |
勿論主さまはこの右側の子ですよね! | |
え、夕奈? うーん、まあ夕奈も嫌いじゃないけど……個人的には紗雪かなあ | |
…………………… | |
ふふん。普通に返せば反応できないってわかったもんね | |
……鳩サブレー二百個に変更です | |
何で!? | |
なんでも、です! それが嫌だったら夕奈を好きっていってください! | |
夕奈がこのちゃんより好きです | |
みゅ!? ……あの、主さま。冗談ですよね……? | |
このちゃんがそんな事言っているなら、本当になっちゃうかもね | |
……ごめんなさい。…………ひっく。……だから、きらわないでぇ | |
……何も泣くこと無いのに。ごめんごめん、言いすぎた。だから泣きやんで、このちゃん | |
…………きらいにならないですか? | |
ならないならない。大好きだよこのちゃん | |
……えへー | |
おおぅ、笑顔がいつもの五割増しに。……さて、そろそろ続き良いかな? | |
はいっ! | |
さて、夕奈がダメな理由だけど、まず第一にキャラクターが不安定な事が挙げられるね | |
……不安定? | |
凄く幼い言動かと思えば、急に大人びた事を言ったり。イマイチ、キャラを把握しづらいんだよね | |
……なんとなく、親近感を覚え―― | |
おっとそこまでですよ。さて、そんなわけで夕奈より紗雪の方がお気に入り。まきいづみだしね | |
あ、主さまが好きな声優さんですよね? | |
そうそう。唯一、声がキャラと合っていると感じたのも紗雪だし。ぶっちぎりのトップだね。 まあ基本的にキャラの好感度は最初から高いから、それ目的で楽しむならそこそこ楽しめるかもね。 |
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むぅ。わかりました | |
あ、それとね。さっきも言ったけれど、主人公の料理スキルが凄く高いんだよ。 シナリオを気にしないでキャラ同士のやり取りを楽しむなら、ここに注目してね。 |
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どんな料理なのですか? | |
和食が多いかな。カレーとか作ってたりもするけど | |
カレー…… | |
さて、こんなもんかな。じゃあいつ行こうか、紅葉狩り | |
……キノコ狩りも、行きたいです | |
……まあ、良いけど。そんなに手間じゃないし | |
あと、イノシシ狩りも―― | |
誰が狩るの!? ていうか準備から何から面倒だよ! 無理! | |
準備、できました! わたし、狩ります! | |
何処から出したの!? | |
さぁ、ちゃっちゃか狩りましょー! | |
…………このちゃんと、二人で、ゆっくり紅葉を見たかったな | |
やっぱり平和が一番ですよね! 早く紅葉を見に行きましょう! | |
……扱いやすくて凄く楽なんだけど、もうちょっと主体性を持とうよ | |
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ひとこと。 | |
キャラの理性が時々吹っ飛びます | |