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| タイトル | ツクモノツキ | 
| ブランド | SugarPot  | 
| 発売日 | 2012年02月24日 | 
| ジャンル | 再会から始まる恋のハートフルADV | 
| 対応OS | WindowsXP/Vista/7 | 
| 価格 | 8800円 | 
| 中古相場 | ゲーム博物館(仮)へ | 
| 原画 | 月嶋ゆうこ、成瀬守、オダワラハコネ、結城葵 | 
| シナリオ | 尾之上咲太 | 
| 音楽 | |
| ボイス | 有 | 
| FD | 無 | 
| 全年齢版 | 無 | 
| 作品あらすじを表示/非表示 親戚の援助を受けつつ、身体の弱い妹摩耶と ふたりきりで暮らす慶太。 幼い頃の事故により、事故以前の記憶が無い 慶太だったが、今の生活を幸せに思っていた。 最近になって、よくみる不思議な夢。 シロイオンナノコの夢。 胸の奥をぎゅうっと締め付けられるような……夢。 慶太は、ただただ不思議に思うだけだった。 そんなある日、摩耶の提案で、以前ふたりで行った 場所に行くことになる。 慶太にとっては、記憶にない場所だったが、 あちこち連れられ、こと細かく説明をする 摩耶を少し疑問に思いつつ、日が暮れるまで 歩き続けるふたり。 そして、高台に着いたふたりは、ある小さな祠を見つける。 「…やっとむかえにきてくれた」 そこへふと現れた謎の少女ツクモは、 そう言って慶太の腕を抱く。 「まってたよ、おにいちゃん」 それは出会い、あるいは再会から始まる物語。 | |
| ヒロイン紹介 | |
|  | 大羽摩耶(宮沢ゆあな) 慶太と二人きりで暮らす病弱な妹。 お兄ちゃん大好きっ娘。兄以外の人に対しては内弁慶で人見知りをする。 料理がファンシー趣味 (キャラ弁とかタコさんウィンナーとか) なのをいつも慶太に注意されているが、めげないどころか、叱られるのがちょっと好きなところも。 お人よしであり、特にツクモのことは、かいがいしく世話を焼くことになる。 | 
|  | ツクモ(青葉りんご) 自己主張に乏しく、無口で感情があまり表に出ないが、慶太には無意識に甘えることが多々ある。 慶太の妹 摩耶は、「昔の友達”」と言うが、どんな付き合いだったかは覚えていないという。 行き場がないことから、慶太の家に居座ることになる。 | 
|  | 北条茜(上田朱音) 世話焼きで、割とあれこれ押し付けがちだが、品行方正な幼なじみ。 剣道部のエースで、全国大会の出場経験がある腕前の持ち主。 霊感体質という特殊能力もあるが、怖いものが大の苦手。 | 
|  | 鷲見雪菜(藤森ゆき奈) 慶太の同級生。 人の魂の穢れを見る力(祓う力)があり町の神社から生き神様として崇められている。 生真面目で、何事もそつなく完璧にこなそうとするが、世間知らずなためか隙が多い。 使命を大切にしながらも、窮屈な日々を内心では疎み、自分の能力を呪っている。 | 
| 購入動機『絵買い』 | |||||||
| オススメ度 | お気に度 | シナリオ | テキスト | 立ち絵 | 一枚絵 | 音楽 | 雰囲気 | 
| 5/10 | 4/10 | 5/10 | 6/10 | 7/10 | 7/10 | 6/10 | 3/10 | 
| お気に入りキャラ 鷲見雪菜 | |||||||
|  | 序 | 
|  | みゃーっ!! | 
|  | どうしたこのにゃん! | 
|  | どーしたもこーしたもないです! あとこのにゃんって呼ばないでください! | 
|  | あだっ!? ……なんでそんなに荒れてるのさ。 | 
|  | だってだって、これがあんまりだったんですもん! | 
|  | これ? ……ああ、『ツクモノツキ』。そっかー。やっぱりそれ微妙だったかー……ってなんでボクより先にやってるわけ!? | 
|  | ひぅ。……だって主さま、買ってからやるまでが遅いんですもの。 | 
|  | う、それを言われると弱い。 | 
|  | と、いうわけで。今日は主さまにわたしが説明します! | 
|  | え。いいよ、別に。 | 
|  | 説明します!! | 
|  | だからい―― | 
|  | 説明するんですーっ!! | 
|  | ……お願いします。 | 
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|  | 文章全般について | 
|  | じゃあまあ、それどんなゲームなのか教えてくださいますか? | 
|  | あい! んっと、まず主人公なんですけど、両親がいなくって記憶喪失で妹と二人で暮らしてて | 
|  | ふむふむ | 
|  | 他人を気遣っているふりをして自分勝手で優柔不断で流されやすくてヘタレでなのに周囲からはいいお兄ちゃんってよばれてて | 
|  | 待って待って。 | 
|  | んう? | 
|  | このちゃんがこの主人公を嫌いっていうのは全面的に伝わってきたんだけど、今はその情報要らないんで。説明だけしてくれればいいから。 | 
|  | ……はい。えっと、主人公は記憶喪失です。あと、家族は妹だけです。なので親戚から援助をしてもらって二人暮らししてます。 | 
|  | ふむ。なんで記憶喪失なの? | 
|  | 禁則事項です。 | 
|  | ………………。 | 
|  | な、なにするのですか主さま! | 
|  | いや、熱でもあるのかと思って。 | 
|  | ないです! | 
|  | なら良いんだけど……じゃあ続けてください。 | 
|  | もう。……で、ちょっとぎこちないですけど平和に暮らしていたのですが、突然妹がとある田舎に行きたいといいます。そこは妹が主人公とであう前に暮らしていたところで、そして主人公が倒れていたところらしいです。 | 
|  | ……ああ、義妹なのね。でもなんで突然そんなところに行きたがったの? | 
|  | 妹自身にもよくわかってなかったみたいです。なんだかわかんないけど、いかなきゃって。 | 
|  | ふうん。それで、行ってなにかあったの? | 
|  | 女の子がいました。 | 
|  | 女の子? | 
|  | あい。主人公が倒れていた――自殺の名所といわれていたその場所にいくと、銀髪の女の子がいつの間にか腕の中にいたんです。そしてこういったんです。 | 
|  | ? | 
|  | 『おにいちゃん』ってにゃ!? なんで叩くのですか! | 
|  | 耳元で囁くからでしょう! なんかぞわっと来たよ! | 
|  | むー。とにかくまあ、そんな話です。 | 
|  | どんな話か全く見えないんですけど。 | 
|  | 妹と、その女の子は、ある約束をしていたんです。その約束がメインのお話なのですけど、お話としては「妹」ってなにっていうお話です。 | 
|  | 妹って何って、どういうこと? | 
|  | じゃー、主さま。お母さんにとって、自分が産んだ子と、自分が育てた子。どっちがホントの子ですか? | 
|  | どっちも。 | 
|  | ……やっぱり主さまはずるいです。 | 
|  | え? | 
|  | なんでもないです。どっちもっていうのは、ダメです。定員が1人だけだとしたら、どっちですか? | 
|  | えー……そんなのは、決められないよなあ。どっちも要素を持ってるし。 | 
|  | ですよね? このお話はそれをとっても理不尽に偏って決めるようなお話です。 | 
|  | ……あの、説明に凄く悪意があるんですけど。 | 
|  | ……だって。 | 
|  | ふむ。じゃあこのちゃん、感想を言ってみて? | 
|  | とってもいらいらしました。 | 
|  | うん、知ってた。 でもなんでそこまでいらいらするわけ? 聞いた感じだと、結構シリアスで中身があるように感じるんだけど。 | 
|  | たしかに、わたしもお話は面白そうだなって思いました。それに結論だってちゃんとまとまっていましたし。 | 
|  | じゃあなんで? | 
|  | むぅ。多分、その答えにいたるまでの過程がダメだったんだと思います。 | 
|  | 承と転がアレってこと? | 
|  | といいますか、それぞれのキャラクターが勝手に主張して自分勝手に行動しているだけで、全然お話として面白くないんです。積み重ねてお話が進んでいくっていうより、時間が全部解決してくれるって感じでしたし。それに自己犠牲や自己満足みたいな、身勝手な結論をそのまますんなり答えにしちゃってるので読んでて嫌な気分になります。 | 
|  | ……なるほど。でもよくそれできちんとした答えにたどり着いたねえ。 | 
|  | ですから、結局時間が全部解決してくれるんです。なんだか時間切れでゲームオーバーになった気分です。 | 
|  | ……そんなにアレな結論なわけ? | 
|  | ちゃんとした過程を経ていれば、納得できる最後です。でも、結論だけ見せられてもすごく自分勝手ですし、キャラクターが嫌いになっちゃいます。 | 
|  | へー。話の大筋だけ考えて満足しちゃったのかねえ。 | 
|  | わかんないですけど、シリアスな答えのゲームっていちばん大事なのはそこまでのお話なのですから、それをスキップしたらダメだと思います。 | 
|  | ん、そうだね。ところでテキストはどうだったの? | 
|  | シュールでした。 | 
|  | シュール? | 
|  | いうことが一々斜め上といいますか、ちょっと変わった返し方や突っ込みをするんです。 | 
|  | ……どういうこと? | 
|  | 笑わせるためにいってる感じがします。実際に面白いんですけど、そこにこだわるくらいならもうちょっと別のところにこだわってほしかったです。 | 
|  | ふむ。他には何かある? | 
|  | むぅ。もうないです。 | 
|  | あれ、少なくない? | 
|  | だって、いえることが少ないんです。それぞれのお話につっこむほど深いお話じゃなかったですし、テーマ性も特にありませんでした。あまりお話にこだわって読むような作品じゃないと思います。 | 
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|  | イラストなどについて | 
|  | でも絵は良かったでしょう? だって僕、これ絵買いしたんだし。 | 
|  | そうですねー……。たしかに、いい人はよかったです。このメインの二人を描いている人とか、特に。 | 
|  | ああ、月嶋って人だっけ。まあその人に惹かれて買ったからなー。他はどうだったの? | 
|  | ……なんで、複数の絵描きさんがいるゲームの方が多いのでしょうね。 | 
|  | ああ、うん。なんかわかったからいいや。そっかやっぱり不釣り合いだったか。 | 
|  | というよりも、絵柄が違いすぎます。ひどい絵はなかったですけど、なんとなく物足りないです。 | 
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|  | 音楽、歌などについて | 
|  | OP『ツクモノツキ』 ED『絆星』 | 
|  | じゃあ、BGMは? | 
|  | あんまりって感じです。曲数も少なかったですし。 | 
|  | あれ、そうなんだ。OP曲は凄く良かった印象があるんだけど。 | 
|  | 歌は、わたしもとっても好きです。歌詞も作品の内容を踏まえられてますし、かっこいいですし。 でもBGMは、どの曲もありふれた感じがしますし、印象にも全然残りませんでした。 | 
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|  | キャラクターについて | 
|  | シナリオであんまり喋ることが無いってことはキャラクターは良 | 
|  | くないです。 | 
|  | さいですか。 | 
|  | です。ひどかったです。 | 
|  | えー……イラスト好みだし、シナリオはまあ置いといてキャラクターが可愛かったら良いかなあって気持ちで買ったのに。 | 
|  | こんなキャラクター好きになるなんてわたしがゆるしません! | 
|  | 何の権限があってそんなこと!? っていうかそこまでダメだったの!? | 
|  | です。 | 
|  | ……一体何がそこまでこのちゃんの逆鱗に触れたの? | 
|  | 言動があまりに自分勝手だからです。 | 
|  | なんだ同族嫌悪か。 | 
|  | なにかいいましたか!? | 
|  | いえ、何も。でも自分勝手なキャラなんて色んな作品にいると思うけどなあ。 | 
|  | そうですけど、この作品は全員が全員そうなんです。みんなで自分の主張の押し付け合いばっかりしてます。みんなで協力して結論を出すんじゃなくて、全員が勝手に行動して勝手に問題を増やしてお話を複雑にしてます。 | 
|  | で、主人公がまとめ役なわけね。 | 
|  | そーいうわけでもないです。主人公は主人公で、人の話を聞かないで自分で勝手に思い込んで行動してます。とにかくみんな人の話を聞かないんです! | 
|  | このちゃんからそんなセリフを聞く事ができるなんて……。 | 
|  | なんで泣いているのですか!? | 
|  | いや……うん。なんでもない。とにかくこのちゃんは、キャラはみんな嫌いなんだね? | 
|  | むぅ。ツクモは、そうでもないかもしれません。 | 
|  | あれ、そうなの? | 
|  | 彼女だけはそういう言動をする根拠がありますから、理解できます。でも、他のキャラはダメです。特に摩耶なんて、最低最悪です! | 
|  | そ、そこまで言いますか。 | 
|  | 主人公もそうですけど、人のためって言い訳しながら結局自分のことしか考えてないんです。そういう責任転嫁をする展開が、この作品は多すぎます! そういうの嫌いです! | 
|  | ふむ。感情的すぎる気はするけど言いたいことは分からなくも―― | 
|  | こんなロリは主さまに相応しくないです! ロリキャラの風上にも置けません! やんない方がいいです! | 
|  | ちょっと待ちなさい。 | 
|  | ひぅ。……な、なんですか主さま。 | 
|  | このちゃんのロリキャラに関する持論はどうでもいいけど巻き込まないでください。 | 
|  | うぅ。だ、だってだって、主さまに面白いゲームをやってほしいです。 | 
|  | その気持ちは嬉しいけどね。持論を押し付けちゃダメでしょう。気に入るかどうかはボクが判断するし。この作品が面白いと思えるプレー方法だって、あるかもしれないでしょう? | 
|  | ……あぃ。ごめんなさい。 | 
|  | いや、そこまでしゅんとならなくても……。……そうだ。今からこれやろうと思うんだけど、このちゃんの話を聞きながらやりたいし、一緒にやらない? | 
|  | ……ふふー。やります! | 
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|  | ひとこと。 | 
|  | この内容でハートフルなんて嘘です! | 
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