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タイトル | ピアノの森の満開の下 |
ブランド | ぱじゃまソフト |
発売日 | 2007年08月24日 |
ジャンル | 大正幻想、妹看護ADV |
対応OS | Windows2000/XP/Vista |
価格 | 5800円 |
中古相場 | 1580円 |
原画 | とろろ |
シナリオ | 若瀬諒 |
音楽 | Manack |
ボイス | 有 |
FD | 無 |
全年齢版 | 無 |
「満開の桜の下――僕らの…最期の演奏会が始まる――」 櫻乃の命は、あと一週間。 布団の上でただ死を待たせるより、妹になにかしてやりたかった。 少しでもいい、人生を楽しいものに彩ってから終わらせてやりたかった。 だから、僕らは旅に出た。 二人きりの旅に―― 運命に導かれるようにして手に入れた切符(チケット)。 それを手に、SLに乗ってたどり着いた先は、不思議な療養所(サナトリウム)。 療養所(サナトリウム)の住人、木花さんと共に僕と櫻乃は残りの貴重な日々を過ごすことになる。 一日ごとに近づく死。 僕は、櫻乃の残りの人生の為、なにをしてあげられるのだろうか。 僕たちの――最後の一週間が始まる。 |
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ヒロイン紹介 | |
no image | 神森櫻乃(榊原ゆい) 主人公の妹。健気で甘えん坊だが、 自分の望みに控え目で欲しい物やしたい事は滅多に口に出さない。 世間知らずな面もあるが頭は良い。 ピアノは弾けるが柳太郎ほど才能はなく、むしろ歌を歌う方が好き。 いつか兄の為に曲を書き、二人で演奏会で合奏するのが夢。 だが自分の余命に関して、なんとなく気付いている。 |
no image | 木花(榊原ゆい) 診療所に住む「看護婦」兼「メイド」。 おっとりした性格だが、仕事は的確で家事全般を完璧にこなす。 唯一、異様な味の薬湯を作るという問題点を抱える。 過去の記憶を部分的に失っており、本名は不明。 |
購入動機:背景が綺麗で感動したため | |||||||
オススメ度 | お気に度 | シナリオ | テキスト | 立ち絵 | 一枚絵 | 音楽 | 雰囲気 |
8 | 9 | 8 | 8 | 9 | 8 | 10 | 10 |
お気に入りキャラ:神森櫻乃 |
Prelude | |
んぅー。 | |
……。 | |
んーぅー! | |
……なにしてるの、このちゃん。 | |
…………長くてわかりにくいのばっかりで、つかれました。 | |
はぁ。 | |
というわけで主さま、短くて面白いのくださいっ! | |
……なんかこのちゃんの要求は毎度唐突だよね。ていうか疲れたならやらなきゃいいんじゃ。 | |
むー。そうなんですけど、でもゲームはしたいです。 | |
思考パターンが完全に廃人だよね、それ。最近物凄いペースでやってるけど、大丈夫なの? | |
だいじょーぶです。というわけで主さま、オススメを教えてください! | |
……まあいいか。どんなのだっけ? | |
短くて面白いのです。 | |
うん。その漠然としていながら物凄くハードルの高い要求に応える身になってください。 もうちょっと具体的に、何か無いの? |
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むぅ……。できれば、綺麗なのがいいです。あと、幸せそうなの。 | |
ふむ。……あったかな。まあ探してみるよ。 | |
幕間 | |
Scenario Text | |
というわけでこんなんどうだろう。 | |
『ピアノの森の満開の下』、ですか。どんなお話なのですか? | |
この表紙の子が一週間後に死にます。 | |
お返しします。 | |
えっ。 | |
なんで幸せそうな作品っていったらそんなのが出てくるのですかっ! | |
えー……幸せそうなのに。 | |
……そうなのですか? | |
余命がわかってる人って悟ってるから人生楽しそうだよね。 | |
そーいう幸せじゃないです! | |
あだっ! ……まあ冗談はともかく。きっとこのちゃんが思っているような作品ではないと思うよ。ボクも好きな作品だし、是非やってみて欲しい。 | |
……そんな顔するの、ずるいです。 | |
うん? | |
なんでもないです。じゃあ、お話してください。それで決めます! | |
わかった。ええと、時代は大正時代。ある兄妹がいました。妹は体が弱くて、どんな医者にも治すことができず、余命は一週間と言われていました。 | |
…………。 | |
主人公は思いました。治らないのなら、せめて楽しく過ごさせてあげようと。だから主人公は妹と共に汽車で不思議なサナトリウムに向かいます。桜の森の満開の下、そこにいる看護婦さんに診てもらいながら、余生を精一杯過ごそうとする。そういうお話。 | |
……………………ひっく。 | |
なんで泣いてるの!? | |
らって、かあいそうです…………。 | |
あらすじでそこまで感情移入しなくても……。じゃあ、感想言っても良い? | |
……あぃ。お願いします。 | |
うん。まず今言った通り、ゲームの期間は余命である一週間だからとっても短くまとまってる作品なんだ。だからその小さな中にどんなものを詰め込むかが大事だと思うんだけど……、総じて、美しいってボクは思った。 | |
美しい、ですか? | |
そう。タイトルは『桜の森の満開の下』っていう小説を捩ってるんだけど、この小説の桜は薄気味悪い、怖い感じなんだ。でもこの作品はその小説とは逆。儚くて、そして美しい桜を表現しているように思える。桜は綺麗だけど、それは散ってしまうからでしょう? 妹の櫻乃も、散ってしまう。だけどその分だけ生きた時間っていうのは輝いて見えると思うんだ。 | |
……たしかに、そうかもしれません。 | |
でしょう? だから、このちゃんにもこの雰囲気を味わってほしいんだよ。『ピアノの森の満開の下』っていうタイトルの訳や、二人の想い。この作品は美しさにあふれているから。 | |
……んぅー。でも、それだけだとやっぱり悲しいです。 | |
ふふん、この作品をなめてもらっちゃ困りますよ言葉さん。 | |
ほぇ? | |
この作品には「答え」がある。一週目じゃ語られなかったこと、わからなかったことに対する、ね。そしてそれがわかった時に、きっとこのちゃんが納得できる答えが待っていると思う。不思議で、美しくて、そして幸せな作品。短い中に、これだけのものが詰まってる作品って、そう無いと思うな。 | |
……主さま、この作品がすっごく好きなのですね。わかりました、やってみます! | |
おお、ありがとうこのちゃん! なんか立場が逆転してるけど嬉しいよ! | |
ふふー。……ところで、すっごくほめてますけど、ダメだったところってないのですか? | |
ダメだったところかー。ダメかどうかはわからないんだけど、全部「風」だと思った方が良いのかもしれない。 | |
……どういうことですか? | |
ミステリー「風」とか、幻想「風」とか、そういうの。時代考証とか多分されてないし、言葉遣いも大正時代にしては変。だからそういった細かいところは気にしないで、大筋を楽しんでほしいかな、とは思うよ。サナトリウムっていう外界から遮断されたセカイだからこそ作れる雰囲気っていうのを味わうためのスパイスみたいなものだと思えば、きっと気にならないと思う。 | |
幕間 | |
Graphic | |
イラストもとっても綺麗。上手いというのも勿論あるんだけど、それ以上に好みっていうのが大きいかな。 | |
こーいうちっちゃい絵が好きなのですね! | |
いやいやいやいやいや、描いているキャラがたまたま小さいだけだって。大小関係なくこういう絵が好きなの。 | |
……でも好きですよね? | |
うん、まあ。 | |
ふふー。それでこそ主さまです! | |
……まあ置いといて。キャラクターも勿論だけど、まず目につくのは背景の桜かな。青がかった塗り方がこの作品の雰囲気全体をよく表していて、とっても素晴らしいと思う。 | |
この方、ほかの作品では描いてないのですか? | |
こういう系統の作品は、無いかな。だから個人的にはちょっと惜しい。 | |
幕間 | |
Sound of Music | |
OP『此の花咲ク頃』 ED『散・花・桜』 | |
さて、この作品で僕が何より気に入っているのは音楽な訳ですよ言葉さん。 | |
ほぇ、そうなのですか。なんだか珍しいですね? | |
んー、まあそこまで言うのは珍しいかもしれない。でも、ここまで作品と音楽が調和しているのはもっと珍しいと思うんだ。 | |
そこまでですか? | |
うん。OPもEDも、どのBGMも聞いていて決して不快にならない。けれど自己主張もしすぎない。このゲームにとって、これほど最高なBGMは無いと思うな。 | |
幕間 | |
Character | |
キャラって言っても2人分のルートしかないから、まあ話すことも無いか。 | |
なにをいっているのですか主さま、一番大事じゃないですか! | |
……理由が気になるけど、まあ聞かないでおこう。じゃあ喋ろうか。まず、キャラクターは必要最低限しか出てこない。これが世間から隔絶して幻想的な雰囲気にしているファクターの一つだと言える。 | |
ふぁくたー? | |
要因って意味。で、キャラに関してはひたすら櫻乃を愛でる。それに尽きるね。 | |
まぁ、それが目的の作品ですものね。 | |
そうだね。健気で、しっかり者で、約束をとっても大事にしている櫻乃は見ていて面白いし、主人公にすっごくなついているのも読んでいて眉が下がってくるよ。 | |
……わたしに似てませんか? | |
そのセリフが無かったら思ったかもしれないね。 | |
…………あれ、時間ってどうやって戻すのでしたっけ? | |
うん、戻せないからね。その「やりかた忘れちゃった」みたいな言い方おかしいよね。 | |
あぅ。 | |
まったく。……さて、言いたいことは大体言ったんだけど、何か質問ある? | |
んぅー……。 ……主さまは、散るから美しいっていいましたよね? じゃあ、散らない桜があったら、どう思いますか? |
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…………そうだなあ。 | |
やっぱり、散るから美しいのでしょうか。 | |
慣れ、の問題だと思うな。 | |
慣れ、ですか? | |
要は、飽きなければ良いんだよ。桜の美しさに慣れてしまわないようにする、そういう関係が好ましいよね。 | |
……どうすればいいのでしょう。あと、散り際の桜の方が、綺麗じゃないですか? | |
どうすればいいのかなんて答えは、きっと無いんじゃないかな。もし慣れてしまいそうになったら、お互いに、行動に移せばいい。それとですね。このちゃんは散り際っていうより満開な雰囲気の方が似合っていると思いますよ? | |
…………わたしだなんて一言もいってないですー。……主さま、これ一緒にやりませんか? | |
ん? 別にいいけど。どうしてまた。 | |
さぁ、どうしてでしょう。わかんないですっ! | |
幕間 | |
ひとこと。 | |
榊原ゆいさんのファンは必読! | |