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タイトル シンフォニック=レイン 愛蔵版
ブランド 工画堂スタジオ くろねこさんちーむ
発売日 初回版(CD/DVD)・通常版(DVD) 2004年03月26日
愛蔵版 2005年06月24日
普及版 2007年11月22日
ジャンル ミュージックアクションADV
対応OS Windows98/Me/2000/XP
価格 初回版(DVD) 9800円
通常版(CD/DVD) 8800円
愛蔵版 8800円
普及版 5695円
中古相場 初回版 4680円
通常版(CD) 2580円
通常版(DVD) 3580円
愛蔵版 5380円
普及版 3880円
原画 しろ
シナリオ 西川真音
音楽 岡崎律子
ボイス
FD
全年齢版 本作は全年齢対象
作品あらすじを表示/非表示
雨が止むことなく降り続ける街ピオーヴァは、音楽家を夢見る若者達が集う、音楽の街でもありました。
クリス=ヴェルティンは、恋人のアリエッタが暮らす生まれ故郷の田舎街から遠く離れ、
彼女の双子の妹トルティニタと共に、街のシンボルであるピオーヴァ音楽学院に通っていました。


魔導奏器フォルテールの奏者、フォルテニストになることを目指し、
クリスがこの街に来てから2年以上の月日が流れ、季節は冬……。
あと数ヶ月で卒業を迎えるクリスは、フォルテール科の卒業課題として、 一月半ばの発表会で、
歌唱担当のパートナーと共に、 オリジナル曲を合奏しなければなりませんでした。


しかしクリスは、未だにそのパートナーさえ決めようともせず、ただやる気のない毎日を送り続けていました。
週に一度届く恋人からの手紙と、
この街に引っ越して来たときに出会った部屋の居候、身の丈10センチほどの小さな音の妖精フォーニが、
彼の世界のすべてでした。


雨――いつまでも、止むことなく降り続ける雨。


雨音が奏でるメトロノームにのせて、魔導奏器フォルテールの音色を響かせましょう。
クリスの奏でる音色と、音の妖精フォーニの歌声が重なり、響き渡る時、
何かが起こるのでしょうか?

……さぁ、妖精の歌を奏でましょう。
no image トルティニタ・フィーネ(中原麻衣)

17歳の女の子。
クリス(主人公)の恋人の妹で、本作のメインヒロイン。
クリスと同じくピオーヴァ音楽学院に在学。 声楽科の三年生です。
愛称:トルタ
no image アリエッタ・フィーネ(中原麻衣)

17歳の女の子。
クリスの恋人で、トルタとは双子の姉妹の姉(一卵性双生児)
クリスとの交流は、時々交わされる手紙のやり取りのみとなってしまっている。
愛称:アル
no image ファルシータ・フォーセット(浅野真澄)

17歳の女の子。
音楽学院の声楽科3年生で、元生徒会長。
優しく、おしとやかで、誰からも好かれています。
愛称:ファル
no image リセルシア・チェザリーニ(折笠富美子)

15歳の女の子。
音楽学院に通う、クリスの後輩に当たる下級生。
普段は殆んど喋ることもなく、とても大人しい女の子で、
少々、心を閉ざした感があります。
愛称:リセ
no image フォーニ(笠原弘子)

クリスの暮らすアパートの部屋に居候している音の妖精。
身の丈14p弱程しかなく、クリス以外の人にはその姿は見えず、触れることすら出来ません。

購入動機 『当代屈指の名作と聞いて』
オススメ度 お気に度 シナリオ テキスト 立ち絵 一枚絵 音楽 雰囲気
10/10 10/10 /10 10/10 /10 /10 10/10 /10
お気に入りキャラ:アリエッタ・フィーネ、フォーニ

 ページジャンプ
 1.序
 2.文章全般について
 3.イラストなどについて
 4.音楽、歌などについて
 5.キャラクターについて


 
………………ヤ、です
……いや、そう言われても
そうだよ。仕方が無いじゃない
…………それでも、ヤ、です
……ふう。そりゃまあ僕だって嫌だけど。こればっかりはなあ
言葉はあたしがどうにかするから。諠、行って来て
……じゃあ、頼むよ。なるべく早く帰って来るようにはするから
うん。いってらっしゃい
ヤーっ! 主さま――!!
数時間後
…………ひっく。……ひっく
言葉、ちょっと……って、まだ泣いてるの?
………………らってぇ。ぬしさまがぁ
毎年の事じゃない。
それにもし諠について出雲に行ったら、言葉は死んじゃうかも知れないんだよ?
……わたしだって、神さまなのに
言葉は殆ど人間でしょう? なった理由だってはっきりしてないんだから、危ないよ
…………でも、主さまと一緒にいたいです
……はぁ。どうして今日はそんなに甘えん坊なの?
……だって。遠く離れた場所にいたら、
どんなに相思相愛でもだんだん気持ちが薄れちゃうんです
…………すぐに帰って来るってば。それに相思相愛って……。……また何かゲームの影響?
………………(こくり)
……本当に影響されやすいんだから
あぅ……。……でも、あれをやったらだれでもそうなると思います
ならない。言葉だけ
……むー。それは、やったことがないからいえるんです
……じゃあ、話してごらん。それで言葉の気持ちが少しでも理解できたら謝るから
わかりました。望むところです!
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 文章全般について
主人公はフォルテールという生来の才能が無いと奏でられない楽器を演奏できました。
だから、恋人のアルを故郷に残して
『音楽の街』と呼ばれるピオーヴァの魔法学校に入学するために、上京したんです。
えっ、最初から彼女が居るんだ
はい。それと、同じ学校の声楽科にアルの双子の妹、トルタも入学するんです。
三人は、いつでも一緒の幼なじみでした
うん。成程
主人公は性格が暗くて、友達ができませんでした。
けれど家に主人公しか見えない『音の妖精 フォーニ』がいるから寂しくはありません
妖精……? もしかして、寂しさが生み出したエア――
違います!
でも、主人公しか見えないんだったら証明する手段が無いんじゃない?
う……。……や、やればわかります! とにかくフォーニはいるんです!
やるつもりは無いけど……いいや、分かった。続けて
はい。
……フォーニのおかげで友達がいなくても問題なく学校生活を送れた主人公でしたけど、
ある問題が発生します。
問題?
卒業演奏は、歌い手とペアじゃなきゃいけないんです。
でも主人公にはペアになってくれそうな友達がいません
さっきのトルタって幼なじみ、声楽科じゃなかった? その子にやってもらえば良いじゃない
ある伝説があるんです
……伝説?
そのペアは結ばれるっていう伝説です
……ありがちだね。でも、納得。
トルタがペアになったらお姉さんから奪う事になっちゃうもんね
そういうことです。だからトルタは男性とペアになるよう望むんです
成程。子供は作れないもんね
発想が腐ってます!? ……でも主人公はトルタ以外に、二人の少女に出会うんです。
トルタを含めた三人との関係と、卒業演奏のパートナー選び。
主人公は誰をパートナーに選ぶのか。そういうお話です
……あれ、恋人居るんじゃなかったっけ?
います。……でもこのゲームのシナリオは、
リセ、ファル、トルタ1→トルタ2→アル・フォーニっていう風に進むんです
……つまり、最後以外は別れなくちゃいけないんだね
…………そうです。手紙でしか繋がってなかった二人は、別れます。
でも、よくある別れ話とは一味違うんです
うん?
最後の最後まで、お互いが相手を想っているんです。
主人公の葛藤や不安、アルの思いやりや優しさが本当に丁寧に書かれています
………………言った事の内容より、葛藤なんてコトバを知ってる事に驚いた
……前から思っていたんですけど、
主さまと紗綾さん、わたしのことすごく頭が悪いって思ってませんか?
思ってるけど?
その『なにを今更』って顔がすごくショックです!!
あはは。……でも、そんなに想い合っているなら別れないと思うけどなあ
遠くにいる人より、近くにいる人の方が主人公とわかり合えます。
だから、そのうちアルより好きになっちゃうんです
……だから、別れるの? うーん、理解は出来るけど納得出来ないかな
想う気持ちも人それぞれってことです。わたしだって納得できません
……言葉に教えられる日が来るなんて
むー。いつか、絶対頭がよくなってみせます!
あはは、頑張って。お話はこんな感じで終わり?
まだまだ全然いい足りないです。あと三つくらいあります
……そんなにあるんだ
はい。一つ目は、このお話のテーマが『嘘』とか『偽』ってことです
……そんな感じには聞こえなかったけど。本当?
はい。嘘だらけです。個別シナリオでも大体そんな感じですが、
トルタの二つ目のシナリオが、作品規模で大きな嘘を明かします。

ひとつ嘘や隠しごとが明かされる度に、作品から受ける印象がすごく変わると思います。
とにかく、びっくりするシナリオです。
ふうん、ちょっと意外かな。二つ目は?
……だれかを好きになることが、すごく辛いシナリオなんです
うん?
主人公は、断腸の思いでアルと別れるんです。でもその結果が必ずしも幸せとは限りません。
……だから。だれかを好きになっちゃいけないんじゃないかって、そう思っちゃいます。
……確かにね。結果的に傷ついた人しか残らないなら、そう思っちゃうかも。三つ目は?
『人を愛する』っていっても、色々あるってことです。これをやってすごく思いました
例えば?
……いえません。
でも、相手の全てを好きになって、結婚して、
二人で幸せに暮らすことだけが、相手に対する愛情じゃないってことです
……何となくわかったけど、分かりたくないかな。
なんだか、凄く陰鬱な雰囲気の作品みたいだね
はい。雨もずっと降ってますし、暗いです。
でも、最後は幸せになれますし、とっても綺麗な作品だと思います
ふうん。……ところでさ、言葉
はい?
言葉が諠を好きな理由って、何処なの?
全部です
……ホントかなあ
もちろんです!
じゃあ、中身も外見も記憶も、全部月明様と一緒になったら?
それでも…………って、それじゃ月明さまそのものです!
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 イラストなどについて
絵は、こんな感じなんです。
……今、何処から出したの?
さまつな問題です。
……それで、見たとおり柔らかくってほんわりした可愛い感じなんです
そうだね。でも、さっき言った内容のシナリオとは合わないんじゃないかな……?
いえ、逆です。この絵だから、シナリオが予想外なものに思えるんです。
それに、愛らしいから心に沁み入るんです。

でも、平面的な顔なので、横顔がとっても変なところが残念です。
……なんだか、今日は凄く知的だね。どうかしたの?
ふふー。主さまへの愛ゆえです!
……全然説得力が無いけど。じゃあずっと離れ々々の方が良いのかな?
それは嫌です!? だったら知的じゃない方がいいです!
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 音楽、歌などについて
OP『空の向こうに』 ED『涙がほおを流れても』
音楽はこの作品のメインと言っていいです。とっても良い曲ばかりです
音楽に関係するシナリオだもんね。聴いたことは無いけど……、そんなに良いの?
はい。特にこの作品は歌に重点を置いています
歌に?
卒業演奏は、歌ですから。ヒロインが思い思いの歌詞を考えて歌います。
だから、一言一言にとっても意味が込められているんです
なるほどね。面と向かっては言えないけれど、手紙だと言えるっていうのと同じかな?
……ちょっと違うような気もしますけど、大体そうです。
だから、全てが明かされた後の卒業演奏で歌詞を聴いて、初めて意味がわかるんです。
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 キャラクターについて
ヒロインは全部で五人です
……五人?
リセ、ファル、トルタ、アル、フォーニの五人です
フォーニってヒロインに含むの? 何となくマスコットみたいな感じがするんだけど
……たしかに、唯一終始明るいのでマスコットにはピッタリですけど、違います。
ちゃんとしたヒロインとして扱いたいです
まあ、良いけど。言葉の好きなキャラは?
アルです。最初っからアルが好きです。
だから、別れるのが辛かったです……。……慣れちゃう自分が、嫌でした
人って、どんな辛い事でも慣れちゃうもんね。他のヒロインは、どうなの?
みんな、なにか隠しごとをしていたり嘘をついていたりします。
だから、なかなか本心が見えないんです。

だけど、見えにくいだけでやっぱり本当は心の底から主人公が好きなんだなって思います。
……形は色々ありますけど
……なんだか、恵まれてるんだか恵まれてないんだか分からない主人公だね
普通と比べたらとっても暗いのにモテるんだから、恵まれてます。
でも、ヒロインそれぞれに持っていないものを持っているからモテてるのかな、とも思います
どういう事?
皆、不安定なんです。嘘で取り繕っていたり、騙していたり。
それを補うのがパートナー……主人公なんじゃないかなって思います
……そうだね。あたしもそう思う。なかなか良い事言うね、言葉
ふふー
ところで。諠が好きなキャラは――
フォーニです。いえ、知らないですけどフォーニしか考えられないのでフォーニです
……あたしもそんな気がする
ですよね。……ということは結局わたしと…………
どうしたの?
い、いえ。こっちの話です。
……この作品は、辛くて悲しいことが多いですけど、
一番最後はきっと幸せが掴めるので、是非最後までやって欲しいです。

……というわけです。わかっていただけましたか?
分かる気はするけど、理解は出来ないかな。
主人公とアルの関係を自分と諠に当てはめるのは無理があるよ
う…………。でも、思っちゃったものは仕方がないいです
……諠も同じこと考えてたりして
……そうだったら、嬉しいですけど
アル役はどっちか分からないけどね
……帰って来たら取っちめます
…………言葉の為に早く帰って来たのに取っちめられたら、人間不信になるんじゃないかな
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 ひとこと。
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