タイトル | シンシア~Sincerely to You~ |
ブランド | Sincere |
発売日 | 2004年04月23日 |
ジャンル | 狼少女ふれあいADV |
対応OS | Windows98/Me/2000/XP |
価格 | 8800円 |
中古価格 | 4480円 |
原画 | Ein |
シナリオ | 夏椿 |
音楽 | Blueberry&Yogurt、男児帝、パワープレイ |
ボイス | 有 |
FD | 無 |
全年齢版 | 無 |
無数の国家からなる大陸。 とある国の空軍に属していた主人公は、 ある日領空内へ入り込んだ航空機への撃墜命令を受ける。 だが領空侵犯を犯した機体は民間機だった…… 主人公は本部へ「相手は民間機である」と報告するが、 本部からの撃墜命令は撤回されず… 主人公はそれに従った。 しかし 「民間機撃墜」のニュースがマスメディアを通じて大きく取り扱われると、 軍は手のひらを返し全ての責任を主人公へ被せ、軍から追放した。 それから… 数年後… 事件の生存者の少女が発見される。 少女はその数年の間、 野生動物に育てられていたらしく、 人間性、というものが 失われつつあった。 その事実を知った主人公は、 少女の担当医をしていた友人に頼み込み、 後悔と自責の念から 彼女のリハビリに協力したいと申しでるのだった…。 ―――今…一人の少女のココロを取り戻す物語が始まる―――― |
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ヒロイン紹介 | |
シンシア・キュリオ(まきいづみ) 民間機撃墜事件…ただ一人の生き残り。 その事件の際に記憶喪失になり、その後、狼に育てられていた所を保護される。 人としての言葉を喋る事が出来なくなっており、犬のような仕草をする。 |
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マリアヴェル・キュリオ(茶谷やすら) 資産家キュリオ家の長女。シンシアの実姉。 妹のシンシアに甘々で優しい姉だが、 忙しく不在がちな母親の仕事を、手伝ったり、 お屋敷の管理をしたりと、しっかりとした娘でもある。 |
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八代瀬緒(一色ヒカル) キュリオ家に仕える黒髪のメイド。 元はキュリオ家の取引相手の娘だったが、 親を亡くした後、キュリオ家の主が引き取った。 シンシアやマリアヴェル…一部の人々に対しては、とても温かく接するが、 それ以外に対しては非常に簡素な態度をとる。 |
購入動機:評判良かったし合いそうだったので | |||||||
オススメ度 | お気に度 | シナリオ | テキスト | 立ち絵 | 一枚絵 | 音楽 | 雰囲気 |
6 | 8 | 4 | 9 | 7 | 5 | 7 | 10 |
お気に入りキャラ:マリアヴェル |
Prelude | |
主さま、遊びにきまし……なにを見ているのですか? | |
ん? ああ、このちゃん。ちょっと犬が欲しいなあ、と思ってね | |
……なんで犬が欲しいのにパソコンゲームを見ているのでしょう。 なんですか、それ。……『シンシア』? |
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そ。 | |
どんな作品なのですか? | |
記憶喪失になって狼少女になった少女の記憶を取り戻す話 | |
わたしをどうするつもりですか!? | |
やだなあ、何もしないって | |
そ、そうですよね。主さまがそんなことするわけ、ないですよね | |
そうそう。……『竜王の吐息(ドラゴン・ブレス)』ってどうやってやるんだろう | |
記憶破壊ですよね!? 取り戻せなくするつもりですよね!? | |
冗談だよ、冗談。だから泣かないの | |
ふぇー…………。……犬、飼うのですか? | |
いや、このネタやりたかっただけだし別に飼わないよ | |
!? ……まんまと引っかかってしまいました | |
や、ありがとう。楽しかった。御礼にささやかな願い事を一つだけ叶えてあげよう | |
ほぇ!? じゃ、じゃあ今晩一緒に寝―― | |
わかった、じゃあ『シンシア』について話してあげよう | |
主さま!? | |
幕間 | |
Scenario Text | |
はい、じゃあまずこれが『シンシア~Sincerely to You~』です | |
……………………………… | |
何その物凄く不満そうな顔 | |
………………なんでもないです。続き、どうぞ | |
…………後で聞いてあげるから | |
さあ主さま、なにをしているのですか! 早く話してくださいっ! | |
……安い子 | |
なにかいいましたか? | |
このちゃんは可愛いなあって | |
ふふー、ありがとうございます! ……それで、これが『シンシア』ですね! | |
振らないの。まったく、少し落ち着きなさいな | |
あぅ。……で、これってどんなお話でしたっけ? | |
主人公が罪滅ぼしに記憶喪失の狼少女の記憶を取り戻そうとする話 | |
……そういえばそうでした。でも罪滅ぼしって、主人公はなにをしたのですか? | |
少女と、少女の父親の乗った旅客機を爆撃機で撃ち落とした | |
犯罪じゃないですか! 主人公は悪人なんですね! | |
ひとつ、主人公は軍人。ふたつ、軍部から旅客機爆撃命令。 みっつ、事後、軍部は爆撃は主人公の単独行動として責任を主人公に押し付ける。 |
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……主人公、悪くないです | |
でしょう? でも主人公は凄く後悔してるの。 だから、一生を懸けて少女――シンシアを助けようとする。 その為に、シンシアのお屋敷に住み込みで精神科医として入る訳。理解していただけた? |
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主人公、いい人ですっ!! | |
……時々心配になるくらい流されやすいよね、このちゃん | |
……うぅ。そ、それはともかく、シナリオはどうなんですか | |
んー、何て言うのかなあ。ツチノコみたい | |
見たことあるのですか!? | |
あるもなにも、草祖草野姫命――面倒だから草野姫って呼ぶけど、彼女の化けた姿じゃない | |
…………………… | |
網と籠もって何処に行くつもり!? | |
ちょっと、夢をつかみに | |
神様を捕獲しに行くんだよねえ!? 無理だって、とんでもなく強いんだから! 諦めなさい! | |
むー……、……仕方ないです。それで、ツチノコみたいってどういうことですか? | |
うん。ツチノコって伝承でも一番胴体が大きいでしょう?そして尻尾はちょろっと出ている程度で | |
……たしかに、そうですけど | |
つまりはそういうシナリオなんだよ。頭からだんだん面白くなって、中盤で最高潮。 そして終盤は、『えっ』っていう終わり方 |
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むぅ。どうしてそんな感じになってしまったのでしょう | |
まあ、シナリオを無理矢理纏めているからだろうね | |
どういうことですか? | |
基本的にどのシナリオでもシンシアを中心に話が進むんだけど、 中盤まではシンシアとの物語を屋敷内っていう隔離された場所で進めていく。 だけど途中から『戦争』っていう問題が活発化してくる。これが良くない。 |
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……えと、作品の雰囲気が壊される、とかそういう意味でしょうか | |
や、そうじゃない。その戦争について殆ど語られずにブチっと話が終わっているのよ | |
…………はい? | |
つまり、戦争編を書こうとしたけれどやっぱりシンシアとの日常だけで纏めようとした感じ。 だから、終わり方が中途半端だし伏線も語られない。 クリアしたのにクリアした感じがしない、そういうシナリオになってる |
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それは、たしかにツチノコです。じゃあ全然ダメじゃないですか | |
終わり方は、ね。 それまでのシンシアやその他ヒロインとの日常はとても丁寧に書かれているし、面白いよ。 最初からこれだけで纏めておけばよかったのに、 下手に戦争と関わらせたのが失敗した原因だろうね。 |
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……えと、結局この作品は面白いのですか? | |
シナリオを追う分には、詰らない。 だけどシンシアと段々打ち解けていく様を見守るっていう意味ではとても面白いよ |
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つまり、頭をからっぽにして楽しんだ方がいいってことですね? | |
そういう事。メインのシンシアシナリオが一番纏め方が雑だからね。 戦争が始まるまでの日常を、楽しんで欲しいな |
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幕間 | |
Graphic | |
絵は、どうなのですか? | |
立ち絵は割と良いよ。笑顔がとても可愛い。特にシンシアの絵は気合が入ってるね。 ただ、それ以外は好みなだけで客観的に見るとそこまで、な絵だけど。 |
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むぅ。じゃあ、一枚絵は? | |
もっと悪い。いや、正確に言えば良いのもあるんだけど、変なのもある | |
変なの? | |
顔と体のバランスがねー。手がやけに大きい時とか。遠近法を無視している感じかなあ | |
顔と体のバランス………… | |
ああ、このちゃんはバランス大丈夫だよ。バランスは | |
……どういう意味ですか? | |
いえ、何でも無いです。だからその顔止めてください。凄く恐い | |
幕間 | |
Sound of Music | |
OP『Sincere』 ED『Felicita』『Selva』 | |
音楽は、基本的に行動範囲が屋敷内だから落ち着いた曲が多いよ | |
ふーん、そうなんですかー | |
……あの、まだ顔が戻ってないんですけど | |
ほぇ? わたしは普通の顔をしているつもりなのですが | |
え。……ちょっと動かないでねー | |
うにゅー…………。主さま、ちょっと痛いです…… | |
……こんなもんか。はい、終わり | |
あぅー。……治りましたか? | |
ん、大丈夫。さて音楽だけどね。OPもEDも、割と穏やかな感じの曲だよ。 だから安定感はあるんだけど、ちょっと盛り上がりに欠けるね。 |
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曲は、いい曲なのですか? | |
BGMは、特に良い曲って訳でもないかな。別に悪い曲じゃないんだけど、良くはない | |
幕間 | |
Character | |
当たり前とも言えるけれど、この作品はシンシアを気に入るかどうかが鍵になるね。 シンシアが好きになれなかったら、この作品の評価はガタ落ちだろうね。 |
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主さまは……大好きですもんね | |
確かに好きだけど何か棘がある言い方ですね言葉さん | |
いえ。……で、女の子を犬扱いして楽しいですか? | |
そういう意味で好きなんじゃないよ!? 穿った見方は止めようよ! | |
じゃあ、シンシアのどういうところが好きなんですか? | |
……そうだねえ。最初は全然懐いてくれないんだよ、シンシア。 それが心を開いてくれた瞬間が、嬉しくてねえ。 それに、無垢なんだよね。 記憶を失っているからなんだろうけど、何よりも純粋な存在なんだよ、シンシアは。 |
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……意外とちゃんと見ているのですね、主さま | |
物凄く遺憾な感じだけど、分かってくれて嬉しいよ、このちゃん | |
他のヒロインは、やっぱりオマケみたいな感じなのですか? | |
……。や、この作品に関してはそういう訳でもないよ | |
ほえ、そうなのですか? | |
元々、シンシアは恋愛対象外の存在だからね。シンシアを見守る物同士がくっつく方が自然だし。 何より、シンシア以外の二人も充分魅力的なんだよね。 特にマリアヴェルは、シンシアより好きかも。 |
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ほぇ。主さまがロリキャラを差し置いて…………。……珍しいですね | |
何故一々遺憾な台詞を……。……ただ、キャラを好きな程精神的にキツイんだ | |
へ? 和やかなシナリオじゃないのですか? | |
Trueシナリオは、ね。ただ各ヒロインバッドエンドが存在して、 シンシアとマリアヴェルは絶対に見ないといけない。 |
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どういうバッドエンドなのですか? | |
それを言ったらネタバレになるでしょう……。 ただ、『幸せってなんだろう』とは思う。そんな内容。 シンシアシナリオの場合はバッドとも言えないんだけどね。或る意味では幸せかも知れない。 |
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……むぅ。どういうシナリオなのでしょう | |
やってみれば、分かるよ。ただ何て言うのかな。 『現実逃避』が或る種のテーマになっている気はする |
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……そうですか。…………じゃあそろそろ願いごとの続きを―― | |
ああ、なんだっけ。『今晩永遠の眠りにつかせて欲しい』だった? | |
自殺願望!? そんなのじゃないです! だから、今晩主さまと一緒に―― | |
どうせ寝るって言うんでしょう!? 今夏だよ、暑いよ! | |
関係ないです! 寝るったら寝るんです! | |
……せめて、もう少し涼しくなってからにしてください | |
…………だって、そうしたら主さま約束破ります | |
破らない破らない。もし破ったら願い事を二つ叶えてあげるから | |
本当ですかっ! | |
……因みに、何を願うつもり? | |
えと、まず最初の願いで、叶えてもらえる願いごとの数を100にします | |
…………僕は、早まった事をしたのかもしれない | |
ちゃんと、守ってくださいね? | |
……了解 | |
幕間 | |
ひとこと。 | |
序盤は凄く冷たく扱われるけど、めげずに頑張ってね | |