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| タイトル | 終わりなき夏 永遠なる音律 |
| ブランド | φage |
| 発売日 | 2009年07月24日 |
| ジャンル | ノスタルジックADV |
| 対応OS | Windows2000/XP/Vista |
| 価格 | 8800円 |
| 中古相場 | 1780円 |
| 原画 | 日向恭介 |
| シナリオ | 味塩ロケッツwith企画屋 |
| 音楽 | |
| ボイス | 有 |
| FD | 無 |
| 全年齢版 | 無 |
| 夏の終わりと共に、いつまでも続くと思っていた 楽しい日々も終わりに近づいてゆく―― 都会の喧騒とはかけ離れた片田舎の穏やかな町。 喜びも、悲しみも、空を流れる雲のようにゆったりとした時間の流れに身を任せている。 主人公・冬馬 巧は、ふたりの幼なじみと奇妙な共同生活を送っていた。 年下だが見かけによらずしっかり者で、巧を兄のように慕ってくる小鳥遊 澪。 巧よりひとつ年上だが、見かけとは裏腹にどうにも頼りない雨宮 歌音。 ３人は町にある小さな分校に通い、音楽部に所属していた。 音楽部を仕切るのは、豪快、男前、唯我独尊という言葉が似合いまくりの律子先輩。 そんな彼女に導かれ、部員わずか４人の音楽部は日々練習に励んでいた。 そんなある日、巧のクラスにスポーツ万能少女・折原 藍が転校してくる。 律子先輩から藍を音楽部に勧誘しろと命じられた巧は、 彼女の無茶振りを叶えるべく奔走するのだが―― |
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小鳥遊澪(藤森ゆき奈) 主人公とは兄妹同然の仲。 見かけによらず、料理、洗濯といった家事全般が大の得意で、 主人公の身の回りの世話をしている。 |
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雨宮歌音(水瀬沙季) 主人公より年上の幼馴染。 メガネに７・３分けというその容姿から、しっかり者に見えるが実際はドジっ子。 どこか捕らえどころの無い性格をしている、いわゆる「天然さん」。 主人公や澪さんのことを本当の家族以上に信頼している。 |
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折原藍(宮沢ゆあな) スポーツ万能で成績優秀。 完璧超人な転校生。才能だけでなく努力も怠らない。 放課後は父親の仕事を手伝っている。 |
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越野可憐(真宮ゆず) 雑貨屋「越野商店」のマスコット的存在。 主人公の親友・隆の妹で、お調子者の兄をいつもたしなめている。 両親は孤児を引き取って育てており、子ども達は全員血の繋がりこそないが、 本当の兄妹以上に仲がいい。 |
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リーゼロッテ・シュレーベル(倉田まりや) 有名な楽器メーカーのお嬢さまらしいが、本人にはまったく鼻にかけた様子もない。 音楽が心の底から好きで、嬉々として音楽部に入部。 活き活きと演奏する姿は、人の目を惹きつけてやまない。 |
| 購入動機：絵とタイトルに惹かれて | |||||||
| オススメ度 | お気に度 | シナリオ | テキスト | 立ち絵 | 一枚絵 | 音楽 | 雰囲気 |
| ６ | ５ | ７ | ５ | ８ | ８ | ６ | ４ |
| お気に入りキャラ： 小鳥遊澪、折原藍 | |||||||
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Prelude |
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……主さま。 |
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……このちゃん。 |
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……あの、これって―― |
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言わないで。わかってるから。 |
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……なんで、こうなったのでしょう。 |
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……うーん。 |
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暗転 |
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そういう訳で検討会を始めたいと思います。 |
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……………………。 |
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……何で私達まで。 |
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(こくり) |
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そこに居たから。 |
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御二人でやっていれば良いじゃないですか。 言葉様も、そちらの方が良いでしょう。 |
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はいっ！ |
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……予想していたとはいえ、実際に言われると心を穿ちますね。 じゃあ私達はこれで。 |
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まあまあ。そんなに時間が掛かるものでもないし良いじゃない。 |
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……たった今言葉様が居ない方が良いと仰いましたけど。 諠主様に関して、言葉様の不興を買う程命知らずではありません。 それでは失礼します。 |
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……このお話の内容を月明に言えば、凄く感謝されるだろうなあ。 |
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螢、何をぼさっと立っているの。早く座りなさい。 |
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『……お姉ちゃん、それは理不尽だよぉ』 |
| 幕間 | |
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Scenario Text |
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さて、それじゃあ始めます。議題はこちら。『終わりなき夏永遠なる音律』。 |
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……諠主様。私達はそのゲームを知らないので、説明していただきたいのですが。 |
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ああうん、そうだね。 じゃあこのちゃん、説明してくれるかな？ |
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嫌です♪ |
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……………………。 |
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……諠主様。やっぱり言葉様、怒ってませんか？ |
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(びくびく) |
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……そんなこと無いと思うけど。じゃあ僕が説明するよ。 まず、舞台は九州のド田舎。須野学園分校っていう学校に通う主人公と、 幼なじみの澪、歌音、律子は音楽部っていう部活動をしていたんだ。 |
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音楽部？ |
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そ。弦楽だけなんだけどね。 律子はそこの部長で、部活どころか学園を引っ張るリーダーだったんだ。 そして、折原藍っていう転校生が来てから藍を音楽部に入れることに躍起になる。 |
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『上手な方だったんですか？』 |
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結果的にはそうなんだけど、その時点ではまだわからない。 とにかく、律子に入部させるようにいわれた主人公が、色々手を尽くして無理矢理藍を入部させるの。 でもそのあとすぐ、律子は居なくなってしまう。 |
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え、何でですか？ |
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そこは物語の根幹とも関係してくるんだけど……実は、もうすぐ戦争が始まるんだよ。 その関係で、遠くに行かなきゃならなくなったの。まあどっちにしろ卒業間近だったんだけどね。 |
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戦争……意外な設定なんですね。 |
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ま、ね。ともかく律子の後を継いだ主人公は音楽部と学校を纏めようとするんだけど、全然上手くいかない。 ようやく纏まりかけたと思ったら、学校が卒業前に閉校になってみんな疎開しなきゃいけないことになる。 それには逆らえないから、閉校になる前になんとかみんなで合奏をしよう、というお話。 |
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『……そこまで話して大丈夫だったんですか？』 |
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ん。ここまで分かってからが長い作品だからね。律子が居なくなる所までは序章なのさ。 ね、このちゃん。 |
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…………そうですね。 |
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わ、諠主様。言葉様の瞳のハイライトが消えてます！ |
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『こ、言葉様、怖い……』 |
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このちゃん、どうしちゃったの？ |
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……二人きりがいいです。 |
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諠主様！ よよよ用事を思い出しました！ ね、螢！ |
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『うん、うんっ！』 |
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……そうなの？ |
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はい！ なのでこの話の続きは言葉様と話し合って結論が出たら教えてください！ では失礼します、そして言葉様失礼しましたあぁあああ！！ |
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『え。えと、あの、し、失礼しましたっ』 |
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…………行っちゃった。何だか悪いことしたなあ。 ……で、このちゃんはさっきから何なの？ このちゃんのせいで二人逃げちゃったじゃない。 |
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…………だって。この作品は、主さまと一緒にクリアしたんです。 だから、結論まで主さまと一緒に出したかったのに、葵さんと螢さんを呼ぶんですもの。 |
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……だからって、あの態度はダメでしょう。歌音じゃあるまいし。 |
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…………ちょっとだけ、参考にしました。 |
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……だからか。あのね、このちゃん。ゲーム内でも言われてたけど、ああいう態度は、ダメです。 もし今後も続けたら、嫌いになるからね？ 後で謝って来なさい。 |
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……ぁぃ。ごめんなさい。 |
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分かればよろしい。……さて、じゃあこの作品についてだけど。 このちゃん、どう思った？ 率直な意見をどうぞ。 |
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いらいらしました。 |
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うん。凄く率直な意見をありがとう。 |
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だって、いらいらしませんでしたか？ 主人公も先輩も大人たちも、みーんな、自分のことを棚に上げたことばっかりいってます。 |
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まあ、ね。確かにみんな良い人な作品が好きなこのちゃんには辛かったかもねー。 人間関係が悪いせいで雰囲気まで悪くなっちゃってたし。 |
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です！ せっかく田舎のいい雰囲気だったのに、台なしです！ |
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ん。それは確かにそうなんだけど……ヒロイン達の人間関係に関しては、他にも原因があると思うんだ。 |
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……ほぇ？ |
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いやね、この作品って普通とちょっと作りが違うじゃない。 共通シナリオから個別に入って問題を解決するんじゃなくて、 共通シナリオで全ヒロインの問題を解決して結末を迎えてから個別に入るって感じで。 |
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あ、はい。そうでしたね。……でもそれが？ |
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ってことは、全部のヒロインの好感度が上がる訳じゃない。結果的に全ヒロインが主人公を好きになるし。 だから争いが生まれて、雰囲気が悪くなったんじゃないかなあ、と思うんだよ。 最初の方で早々に個別シナリオに分岐して、全部大同小異のシナリオにすれば問題無かったじゃない。 本筋は変えないで、他のヒロインより主人公と居る時間が長いとか、そういう配慮をすればさ。 |
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…………？ |
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だから。最初の方でもう分岐しちゃって、 全員の問題を解決しても一人にしかフラグを立てないようなシナリオにすれば良かったんじゃないかって。 そうすればこの作品に似合わない愛憎劇を繰り広げないで済んだでしょ。 |
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……ああ！ そういうことですか。 たしかに、その方がスムーズに進む気がします。 |
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でしょう？ それに、選択肢もあそこまでエグいものじゃなくなるしさ。 |
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……主さま、すごかったですよね。びたんびたんしてて。 |
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……だって。好きなキャラ二人が告白してきて、どっちか選ばなきゃいけないとか拷問じゃない。 |
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…………それは、そうですけど。でもなんだか嫌でした。 |
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……ああうん、ごめんね。 えっと。あと問題があった点は、ヒロイン達の好感度の違いかな？ |
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好感度の違い？ みんな、主人公が好きだったじゃないですか。 |
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好きでも程度があるでしょう。澪と歌音は、最初から尋常じゃなかった。スタート地点が違うんだよ。 それが全員同じだけ好感度が上がって全員好きになった所で、差を埋められる訳じゃない。 他のヒロインとこの二人は、明確な差がある。 それなのに他と同列で最後に個別に別れるのは、違和感があるよ。 |
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……主さま、色々考えてゲームをしているのですね。 わたし、そこまで考えなかったです。なんとなく嫌な雰囲気だなって思っただけで。 |
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まあ普通はそれで良いんじゃないかなあ。 僕はこのちゃんと後で話そうって思ってたから原因を考えながら読んでただけで。 |
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……ふふー。 それで、その差があるっていうのはどうすればよかったのですか？ |
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だから、さっきと同じ。全部原因は共通シナリオで全員と同じくらい交流している所にあると思うんだ。 明確に共通と個別を分けるんじゃなくて、徐々に分けて行った方が良かったと思うよ。 段階を踏んで惹かれて行ったのなら、然程違和感は無いし、他にもそういう作品は沢山あるしね。 |
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じゃあ、結局構成がダメだったのですねー。 |
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んー、それが全てじゃないけどね。主人公の要所々々の選択がバカみたいだったのもあるし。 |
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……あ。そういえば思ったのですが、なんでいきなり戦争を入れて来たのでしょう？ しかも普通の戦争とは違いますし……あれが一番違和感がありました。 |
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ああ、あれね。あれは『マブラヴ』っていう作品と同じ世界観にしたからだよ。 直接関わる事は無かったけれど、ちょっとリンクしてるの。戦争があったのもそれが原因だね。 ……思えば、それも失敗だったように思えるけど。 |
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？ |
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このちゃんみたいに、知らない人には分からないじゃない。 それも『マブラヴ』はφageの作品じゃなくてageの作品だし。 小ネタ程度に出すんだったらまあファンサービスで済んだけれど、 シナリオの根幹に関わってきたら……ダメだよね。 |
| 幕間 | |
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Graphic |
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なんか暗くなっちゃったな。気を取り直して絵の話をしよう、絵！ |
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主さまの大好きなロリキャラの絵が上手かったですよね！ |
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よっしゃあ絵の話終わりっ！！ |
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なんでですか！？ |
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あなたが変なこと言うからでしょう！？ |
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だって、事実です！ |
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そうだけど！ でも他のキャラの絵も上手かったんだからそこだけ抜き出さないでよ！ |
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あぅ。 ……じゃあ、他にどこがよかったのですか？ |
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そうだな……。藍の立ち絵が好きだったよ。 ツリ目の感じとか、表情が豊かだなあって思った。 |
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……………………。 |
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……いや、そんな無理矢理ツリ目にしても変なだけだから。 今凄く変な顔だから手を離しなさいな、このちゃん。 |
| 幕間 | |
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Sound of Music |
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OP『eternal promise』 ED『終わりなき夏 永遠なる音律』 |
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音楽は僕としては凄く評価が低い。 |
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え、なんでですか？ クラシック、主さま好きじゃないですか。 |
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まあ、それはそうなんだけど。 でも音楽鑑賞モード無いしさ。音楽関係の作品で無いっていうのはビックリしたよ。 |
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…………なかったでしたっけ？ |
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無かったよ。ほら。 |
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…………ホントです。なんでないのでしょう？ |
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んー、どこかから引用したようなクラシックばっかりだったしねえ。 版権とかの問題で使うとまずかったのかも。 |
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……自分たちで録ったんじゃないのですか？ これ。 |
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違うんじゃないかなあ。シナリオ的には下手な演奏をしたような部分でも超上手かったりしたし。 自分たちで録ったんだったら差分を用意できるでしょう。 |
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……たしかに、そうです。 |
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だから、僕は評価しない。評価できるのはOPとEDくらいだね。あの歌は良かった。 |
| 幕間 | |
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Character |
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じゃあ主さまは澪が大好きっていうことで、検討会を終わりましょう！ 主さま、閉会のコトバをどうぞ。 |
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勝手に終わらせるなぁああああああ！！ |
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ひゃう！？ ……だって、そうじゃないですか。 |
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否定しないけど！ でももっと言う事があるでしょう！？ |
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……めずらしくロリキャラが好きって否定しないんですね。 えいっ！ |
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あだだだだ！！ 何！？ |
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おしおきです。 |
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このちゃんは僕をどうしたい訳！？ |
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ロリキャラ好きになって欲しいです。でもなって欲しくないです。 |
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……うん、意味が分からない。 |
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う……。わ、わたしにだって色々葛藤があるんです！ |
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じゃあその葛藤を解決してから発言してくれませんかねえ！？ |
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あぅ。……ごめんなさい。 |
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まったく。 ……さて、キャラの事なんだけど。話しても良い？ |
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好きなキャラをいってからなら、いいです。 |
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好きなキャラ？ 澪と、藍と、……あと可憐もまあ好きかな。 |
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歌音はどうですか？ |
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歌音？ 一番嫌いなキャラだけど。 |
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……(ぐっ！)。 |
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いや、そんな「勝った！」みたいなリアクションされても。何となく考えている事分かるけどさ。 ……ていうか愛情の重さはどっちかっていうとこのちゃん寄りな気が。 |
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なにかいいましたか？ |
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いいや。 さてと。今言ったように比較的好きなキャラが多かった作品なんだけど、だからこそ残念な事がある。 |
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……？ なんですか？ |
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シナリオ。シナリオが、キャラの良さを潰してるんだよ。 主人公との蜜月も最後の方しか無い上に、その個別シナリオも半分くらい愛憎劇。 皆主人公が好きな割に、……いや、だからこそって言った方が良いのかな。ギスギスしてた。 皆で頑張ろうっていう内容のシナリオで、 メインテーマでは皆で頑張ったのに、その後の恋愛で皆バラバラになった。 |
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…………そういわれると、そうですね。 |
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でしょう？ ただでさえ疎開で皆バラバラになるのに、心までバラバラになっちゃう。 だから、やっぱり構成の仕方を間違えたって事なんだと思う。 澪も藍も、最初の方が魅力的だったし。個別に入って魅力が無くなるって言うのも珍しいね。 |
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…………。 |
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あと人間関係で引っ張るなら、気味が悪かったよね。 |
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なにがですか？ |
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いや、人間関係そのものが。 どれだけ過去に色々あったり、どれだけ酷い発言をしても、すぐ赦しちゃう。 凄く頑なだったのに、あっさり方向転換しちゃう。 もうちょっと全体的に過去を大事にした方が良いんじゃないかな。 |
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キャラの設定が、浅いってことですか？ |
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浅いっていうか、その場しのぎって感じかなあ。やっつけで問題を作ったっていうか。 実際問題、詳しく語られたり描写されたりする過去って殆ど無いしね。 「辛かった」とか「酷かった」とは沢山言うけれど、その具体的な描写が少ない。 |
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……なんだか、口だけなんですね。 |
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そうだね。キャラにしても、シナリオにしても。 |
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………………あの。このまま終わるとすごく暗い気がします。 |
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ん？ 何言ってるの。まだまだ終わらないよ。 |
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ほぇ？ だってもういうことないですよね？ |
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まだ、葵と螢に謝ってないじゃない。 |
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…………へ？ |
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謝るまでが、検討会です。 |
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遠足！？ |
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……なんでこのちゃんがそんな事を知っているんだろう。 まあ良いや。ほら、いってらっしゃい。 |
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……わたし一人で行くのですか？ |
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当たり前じゃない。さっさと謝っていらっしゃいな。 |
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ぅ。…………あの、ついてきてくれませんか？ |
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ダメです。 |
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……………………ぅ。主さま、なんだか巧みたいです。 |
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うぐっ。……まあ確かにこのちゃんは一人立ちする必要は無いけど…………。 ……でもダメ！ 早く行って来なさい！ どうせまだ姫さんの部屋に居るんだろうし近いでしょう！ |
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ひぅ。…………………………………………いって、きます。 |
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……何だろうこの罪悪感。明らかに間違っているのはこのちゃんなのに。 …………帰って来たらはにはにしてあげよう。 |
| 幕間 | |
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ひとこと。 |
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主人公にいらついたら負け。 |