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タイトル | your diary |
ブランド | CUBE ![]() |
発売日 | 2011年09月30日 |
ジャンル | 恋愛ADV |
対応OS | WindowsXP/Vista/7 |
価格 | 8800円 |
中古相場 | ゲーム博物館(仮)へ |
原画 | カントク、すいみゃ |
シナリオ | 種村いのり、皆本あいる |
音楽 | Peak A Soul+ |
ボイス | 有 |
FD | 無 |
全年齢版 | 無 |
作品あらすじを表示/非表示
長峰智希は風見坂学園に通う2年生。 両親が海外で仕事をしている関係で、幼なじみである深菜川夕陽の家に下宿させてもらっている。 平穏な学園生活は、図書委員会の仕事と、夕陽の家が生業としている喫茶店 『夕顔亭』 の手伝いが、放課後の日課となっている。 そんなある日。 憧れの先輩で図書委員長でもある綾瀬紗雪に一冊の本を勧められ、商店街の外れにある古本屋 『風鈴堂』 に立ち寄る。 智希の予想を裏切らない、寂れた店の外装と調和のとれた店内。 湿り気を帯びた空気、真っ黒に汚れた本棚、ほこりを被った本の数々。 それでも、すぐに店を出るのも悪い気がして、目的の本を探すことにする。 店内を眺めていると、何気なく一冊の本が目に留まった。 背表紙に 『your diary』 と書かれた古びた本。 不思議とその本が気になって、手に取り、おもむろに表紙を開くと―― 温かい光と共に一人の女の子が飛び出してくる。 「あなたが ゆあの新しいお友達?」 自らを神様と名乗る不思議な少女・ゆあとの出会いをきっかけに、智希を取り巻く3人の女の子たちの、止まっていた運命が動き出す。 真っ白な一冊の日記帳と共に―― |
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ヒロイン紹介 | |
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ゆあ(渡辺涼子) 白紙の絵日記から生まれた、幸せを司る神様。 絵日記の持ち主を幸せにすることが役目であり、智希を幸せにするためだけに我が身を省みず、全力で邁進する健気な子。 思いついたら向こう見ずに突っ走る傾向があり、それが長所であり欠点となっている。 無邪気で明るく表情豊かで、誰とでもすぐに打ち解け、周囲からは子猫のように可愛がられているマスコット的な存在。 ちょっと天然気味で、世間知らず。 残念ながら特別な力は持ち合わせておらず、お子様として見られがちだが、本人は神様であることを誇りに思っている。 |
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綾瀬紗雪(瀬戸りく) 智希の先輩で、図書委員会の委員長。 頭脳明晰、容姿端麗、校内では風見坂学園始まって以来の秀才と噂されており、教師の信頼や期待も大きい。 物静かで、遠慮がちで、人見知りする性格のため、人と接することが苦手。 独特のミステリアスな雰囲気を持っていて、他人を寄せ付けない印象がある。 わけあって、現在は駅前のマンションで一人暮らしをしている。 智希と出逢った一年前から夕顔亭の常連客になり、いつも店の片隅で読書に耽っている。 |
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深菜川夕陽(鈴田美夜子) 物心ついた頃から智希の幼なじみ。 家業の夕顔亭の手伝いから家事全般まで卒なくこなすしっかり者。 面倒見がよく、智希の世話を焼くのが生きがいになっている。 滅多に不平不満を口にすることがなく、わがままや自己主張はほとんど言わない。 人に意見を求められても 「智希はどうする?」 と、口癖のように真っ先に智希に振ってしまう。 人一倍の恥ずかしがり屋で、素直になれず、智希との仲を友人の香穂にからかわれている。 母親は数年前に他界しており、母親が大切にしていた夕顔亭を大切に思っている。 本当は寂しがり屋なのだが、智希の重荷になるのを嫌って、自分の想いを伝えられずにいる。 |
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広崎かなで(森谷実園) 智希の友人である響の実妹で、一学年下の後輩。 礼儀正しく内気で控えめな女の子。苦手なものを努力で克服できる頑張り屋でもある。 両親は音楽家で、海外公演等で家を空けていることが多く、だらしない兄に代わって家のことを任されている。 自分に優しくしてくれる智希に想いを寄せており、出来るだけ同じ時間を共有するため図書委員会に所属している。 絵を描くのが趣味で、将来は絵本作家になりたいと思っている。 今年の身体検査で、ようやく70台の壁を突破したのがささやかな喜び。 |
購入動機『CUBEの新作ということで』 | |||||||
オススメ度 | お気に度 | シナリオ | テキスト | 立ち絵 | 一枚絵 | 音楽 | 雰囲気 |
6/10 | 7/10 | 6/10 | 6/10 | 8/10 | 7/10 | 9/10 | 8/10 |
お気に入りキャラ 綾瀬紗雪、広崎かなで |
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序 |
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あれ、主さま、それって……? |
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ん? ああこれ? 『your diary』だけど。 |
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あ、やっぱりそうです。それ前々から気になっていたのですけれど、主さまやったのですか? |
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うん。随分と放置しちゃったけど漸くね。 |
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それはよかったです! きっとすっごく面白かったですよねっ! |
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……ああ、うん。 |
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…………主さま? |
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それも含めて、ちょっと話そうか。このちゃんにとっては、ちょこっと残念な話になるかもしれないけど。 |
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ほぇ? |
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文章全般について |
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そもそも、どこら辺を面白そうだなって思ったの? |
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んっとですね、まずホームページの絵が図書館だったからです。 |
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? どういうこと? |
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この絵から受ける印象が、とっても穏やかで、静かで、しっとりとした感じでした。 だから、本をテーマにした、そういう雰囲気の作品なのかなって。 |
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……ふむ。 |
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それに、このゲームを出した会社って、かふす……でしたっけ? そこの系列なのですよね? ってことは、おんなじように本を扱ってる『さくらむすび』と似てるのかなって。 だとしたら、絶対面白いはずです! |
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なるほどね。言いたいことは分かったよ。 |
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それで、どうだったのですか? |
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うん……まずはどういう話なのか、から話そうか。 主人公には思い人がいた。それは学校の先輩で、何となく気になっていて、ついに告白しよう、というところに至った。 |
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ふむぅ。珍しく行動的な主人公です。 |
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けれど、告白をする前に先輩はとても悲しそうな顔をした。そしてこう言う。 「人は、誰でも……幸せに、なれるのでしょうか?」 |
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……はい? |
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先輩は、本当の幸せっていうものを知っていて、それを無くしてしまった。だからそれを取り戻したいと思っている。 |
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はぁ。 |
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で、「いつか、長峰くんにも……本当の幸せが、見つかるといいですね」と言われる。 |
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それって、牽制されたってことでしょうか。 |
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多分ね。んで、主人公は当然、「本当の幸せってなんだろう」って考える。 それから1年後、主人公はたまたま古本屋に立ち寄るんだけど、そこで1冊の本が目に入る。『your diary』と書かれた、鍵の付いた本。店主から鍵を受け取った主人公は、本を開けてみる。すると、中から女の子が出てきた。 |
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…………。 |
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中から出てきた「ゆあ」と名乗る女の子は、こう言う。 「ゆあを幸せにしてください!」 これが物語の始まり。はい、こんな感じ。 |
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……わかんないです。ちっとも。 |
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ですよね。 この「ゆあ」って女の子は自称幸せの神様で、主人公を幸せにするために出てきたの。だから、一緒に主人公の『本当の幸せ』を探しに行こうって、そういう話。 |
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あぁー……やっとわかってきました。 やっぱり面白そうです。優しそうなお話で。 |
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……そうだね。そこだけだったらね。 |
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……他になにかあるのですか? |
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作品の主軸はそこかもしれない。だけどこの作品は別の軸で話が進められるの。 主人公の両親は海外にいて、主人公は喫茶店を経営する幼馴染の家に居候として住まっている。その幼馴染は昔っから主人公のことが好きで、周囲の友人もしきりに二人をくっつけようと画策する。 また、友達の妹もまた昔っから主人公のことが好きで、大人しい子だけど何かにつけてアピールしてくる。こういった、喫茶店での出来事が日常の中心になっているから、読んでると主軸がわからなくなるんだよね。 |
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どういうことですか? |
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良くできた幼馴染がいて、周囲もくっつけようと画策していて、舞台は喫茶店であることが多い。ゆあも一緒に住むし、なんだか幼馴染と主人公との話が主軸であるかのように錯覚するんだよね。 だけど、実際は先輩とそれ以外とのシナリオの深さの格差が酷くて、例えば先輩のシナリオだと周囲も全部巻き込んでの、作品全体としての答えになっているのに対して、他のシナリオだとそのヒロインとの掛け合いに終始して不都合部分はフェードアウト。状況的に幼馴染がメインにしか思えないから、「なんで先輩のルートが一番深いの……?」なんて思っちゃったよ。 |
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むぅ。お話としては先輩との話だけで完結させればよかったのに、他の要素まで巻き込んじゃったから混乱しちゃったって感じですか? |
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そうかな。 ゆあと先輩と主人公の三人の関係だけ描けば凄く綺麗な作品になったと思うんだけどね。事実、先輩のシナリオだけはこのちゃんの言う『さくらむすび』的な、「桜の樹の下には屍体が埋まってゐる!」って要素があった。マイナスが無いとプラスは生じないって要素ね。 だけど先輩以外の恋敵の取る行動がON/OFFで動きすぎてて、細かい感情が見受けられなかったから凄く不気味だったけど。 |
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? どういうことですか? |
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著者的には明るい場面が描きたかったのだろうけれど、気が触れて明るく振る舞っているように思えたり。基本、心情描写が下手なんだよねえ……。相手の気持ちを考えたら出来ないだろってことでも普通にしちゃうし。思いやりの心に欠けた人が多いと思う。幸せより先にそっち見つけろよと。 |
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うぅ……。で、でも設定自体はよかったし、先輩のお話もいい話だったのですよね? |
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無駄なものが付きすぎた感は否めないけどね。そもそも展開の方向性が明後日すぎて、先輩とゆあと主人公の三人がメインだなって思えるのが序盤しか無いし。共通パートは幼馴染たちを先輩と対抗させてもつり合いが取れる程度のヒロインに持ちあげなきゃいけなかったからホントに彼女たちの描写が多いし。で、三つ巴になったら個別パート。テーマを忘れてんじゃないかと思った。 |
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にゅぅ。……だけど、ただ楽しもうと思ったら楽しめそうです。 |
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テーマとかそういうものを気にしなかったら、ヒロイン自体は可愛いし楽しめると思うよ。全員最初から主人公に気があるわけだからね。 ただ、一瞬でもテーマとか主軸を考えだしちゃったら、ダメだね。そもそも先輩とゆあ以外のルートの否定になる。 |
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否定までしちゃうのですか!? |
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先輩とゆあのルートは共依存している感があるんだけど、序盤の『本当の幸せ』というコトバは、幸せはたくさんあるけれど『本当の』幸せは一つしか無いって言っているようなもんだし、その本当の幸せは、作品としてメインルートである先輩やらゆあのルートで見つからなきゃいけない。ってことは、幼馴染やらのシナリオの幸せは「本当の幸せじゃないの?」ってならない? |
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で、でも、その幸せが相手を問わないものだったら大丈夫です。 |
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そりゃまあそうかもしれないのだけど、僕としては「誰でも良いのか」ってなるし、実際描写に格差があるんだよねえ。『本当の』ってした段階で同格のヒロインは一人に絞るべきだったかなって思うよ。内容の濃淡はともかく優劣をつけちゃダメでしょ。 |
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それはそうです。選んだ段階で最良です。上も下もありません。 |
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まあ、ゲームならではなのかな。複数のルートがあって、優劣を判断できちゃうから。さっき言ったように主軸は面白かったから、そこは文句無いのだけどね。余計な要素を足し過ぎたのがいただけなかったかな。 |
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イラストなどについて |
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イラストはカントク。これの前の作品でも描いてるね。 |
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そうそう、それも期待してたんです。どうでしたか? 見た感じだと、わたしは好きですけど。 |
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んー。僕も好きなんだけど、ゲームに向いてない絵柄だなあとは思ったかな。 |
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向いてない? |
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可愛くはあるんだけど、立ち絵も一枚絵も、ゲームとしての絵柄としては映えない気がするんだよねえ。というか、ゲーム外のイラストの方が生き生きとしてる。 |
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あんまり気乗りしないで描いているってことでしょうか。 |
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それはわからないけど、ポスターなんかのイラストの方が魅力的だと思う。適性の問題じゃないかな。 |
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音楽、歌などについて |
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OP『クローバー』 ED『カラフルDiary』 |
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これは文句ない。相変わらず歌はDuca、BGMは安瀬聖。優しい音色で、心地よくなってくる。 |
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この二人のコンビ、好きです。盛り上がるところとか、特にいい感じです! |
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ね。穏やかなんだけどきちんとサビや山場があって、睡眠導入剤にはならない。逆に作品に集中できる。 |
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こういう人、増えないのでしょうか。 |
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まあこればっかりは才能の問題だからねえ……。増えて欲しいとは思うけど。 |
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キャラクターについて |
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最初に聞いた感じだと、主人公は行動派でいい感じですよね? |
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気のせいです。 |
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気のせい!? |
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幼馴染や友人の妹から散々アピールされているのにのらりくらり。先輩一筋だから、とかじゃなくて単純に気付かない。あるいは目をそむけている。 先輩に告白までしようとした主人公がその体たらくですよ。どう思うこのちゃん? |
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そうですね。誰かにいって聞かせたいくらいです。 |
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誰かって、誰に? |
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……もういいです。結局格好いいかと思った主人公は汎用主人公だったのですね。 |
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よく汎用なんてコトバ知ってたね。偉い偉い。 |
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ふふー。それじゃーヒロインたちに問題はあったのですか? |
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無いね。全然無い。そもそもヒロインに不満は無いもの。心情描写の欠如による突飛で理解不能な行動はあったけど、割と誘導されてそうなった感じはあるし。一途で、可愛いヒロインたちだと思うよ。 |
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はー。ちなみに一番好きなゆあはどうでしたか? |
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ちょっと待ってください言葉さん。答える前に答えが出てませんか。 |
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予知です。 |
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願望でしょうが! |
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……でも、ゆあですよね? |
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ヒロインとして、という視点で見たら、違う。 |
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!? |
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お約束の反応をありがとう。なんかねー、ゆあは違うんだよ。庇護対象としては見られるけどパートナーとしては見られないというか。 |
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……父性? |
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そんな感じ。だからゆあに関しては、僕としては別枠。他のヒロインはシナリオの好き嫌いはあってもヒロイン格差は無いかな。 |
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むぅ。じゃー、キャラクターに問題は無いのですね。 |
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あるよ。大いに。 |
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……へ? |
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いわゆる友人キャラ。こいつらが全ての元凶だったとも言える。 無理矢理主人公と幼馴染をくっつけようとするだけじゃなくて、度々主人公を問い詰めるし、分かったようで全然見当はずれなことを言うし、それでいて自分の行動に自己満足している。なんでこいつらと親友とか言ってるのおかしいんじゃないのって思えるレベル。 |
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……め、めずらしいですね。そういうのも。普通は友人はいいやつ、とかだと思いますけど。 |
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そうだね。いやー、しかしながら表情一つとっても不快だったね、友人らは。こいつらいなかったら普通に話纏まっていた気がするよ。 |
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そ、そこまでいいますか……。 ……はぁ、面白そうだと思ったんですけど。 |
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面白いかどうかはやってみなくちゃわからないでしょう。僕の感想はあくまで僕の感想。僕が気になったところをこのちゃんが気にするかはわからないし。新たな発見があるかもしれない。気になったならやってみた方がすっきりするんじゃないかな。 |
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……ところで、主さまの『本当の幸せ』って、なんですか? |
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ん? んー……。そういうのって本人にはわからないものじゃないかなあ。さっき言ったように、ゲームじゃないから比較の仕様が無いし。このちゃんこそどうなのさ。 |
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わたしですか? そうですね―……。わたしもわかんないですけど、主さまと一緒にいて幸せじゃなかったことはないですよ? できればそれが本当の幸せだったらいいなあと思う今日この頃です。 |
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……可愛いこと言うじゃないの。 |
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ふふー。さあ主さま! わたしと一緒に本当の幸せを探す為にゲームをしましょー! |
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ひとこと。 |
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パッチ充てないと絵がえらいことに。 |
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