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４月第２週
■KOTYe2013
はれ。主さま、なにを見ているのですか？
KOTYe2013。
はい？
だから、KOYTe2013の動画。
ぱにぽにの関連動画かなにかですか？
懐かしい発想をお持ちですね言葉さん！？
違うのですか？
全然。
端的に言うなら、１年間で発売されたゲームの中で最もダメな作品のランキングみたいな感じ。
……それってダメなんじゃないですか？
ダメですね。
そんなの見てなにが面白いのですか？
買っちゃった人にとっては腹立たしいだけじゃないですか。
分かってないですなあこのちゃんは。
……はい？
そういうダメなところを楽しむんじゃないか。
それに、ゲーム本編で楽しめなくてもそれを共有することによって笑い合えたりもするんだよ。
ある意味、ゲームを遊びつくす方法の一つとも言える。
……そういわれれば、まあなんとなくわかる気もしますけど。
でもダメなところを楽しむというのがわたしにはいまいち。
まあ実際、そういうクソゲーっていうのに喜んで吶喊している人と動画を見て笑っている人は別だからねえ。大多数は後者だし、実際にクソゲーを引いたら怒る人の方が多いでしょう。
それを笑いに変えるというその一点だけでもこの動画の存在意義は大きい。
なるほど。「人の不幸は蜜の味」というやつですか。
……なんか違うような。まだまだこのちゃんにはこの感覚は理解出来ないかなあ。
……なんだかそういわれるとくやしい気がします。
じゃー、主さま的に近頃はどうなのですか？
クソゲーがクソゲーじゃなくなってる感がある。
……それっていいことなんじゃないですか？
ダメなゲームがなくなってるってことですよね？
いや、ダメなゲームはむしろ増えているんだよ。
問題はそれを笑えないようなものが増えているところ。
……よくわかんないです。
なんてゆーかわざとらしいんだよねえ。何年も同じメーカーがノミネートされているし、大体出てくるメーカーが同じだから「またか」ってことが増えた。もうこの動画で売名するために敢えてダメにしてるんじゃないかって思えるくらい。
意外性があるから面白く感じるのであって、見えている地雷を踏んでも何の面白みもない。
……意外と奥が深いのですね、これ。
そうそう。意外性があって、尚且つメーカーの対応もユーザーをイライラさせちゃいけない。
内容も、性癖とかそういった敏感な部分でクソゲーにしてはいけない。あと――
だ、ダメになるのもむずかしいのですね。
それを全部クリアできるなら素直にきちんとしたゲームを作った方が楽そうです。
まあ、そこまで突き抜けていたら、もはや一周回って良作だよね。
……ホントに奥が深いですね。
ダメなゲームのランキングなのにいいゲームじゃないと一番になれないなんて。
……クソゲーって、なんだろうね。
そんな遠い目をされましても。
しかも普通のランキングと違って意見が割れないから平和に見られるんだよねえ。
なんかこう、視聴者が一致団結している感じがする。
……でも、そういうゲームが増えちゃダメなんですよね。なんだかもどかしいです。
……深く考えると訳がわからなくなりそうだから、取り敢えずこのちゃんも視ようか。