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コラム
対談式やVNI形式のサイト・ブログを作ろうと思うあなたへ
水月 牧野那波シナリオ考(対談式リメイク)



ぶっくまーく集


コメントは上の拍手から

 1/26

 PrincessEvangileを取り敢えず終わらせましたのでレビューを作成中です。早めのアップデートを心がけます。

 結局のところは保守と革新というお話なのですが、本作は世間と隔絶されたお嬢様学校という設定がはらんでいる暗い部分を描いていますのでその辺りが面白いです。
 お嬢様学校なり何なり、エロゲーの学校って単体で社会を形成していることが少なくありませんよね。場面を切り取っている訳ではないのに、学校だけで全てが完結する(例えばToHeartなんかは学校と家の往復部分だけを切り取って繋いでいるだけで、描かれていない学校外の時間が沢山あります)というか、小さなムラを形成している作品。政治などの権力構造は生徒会、病院は保健室、食事は学食、住まいは寮、警察は警備員、法律は学則、通貨は必要なく、外部との接触は最低限。そんな学校、ゲームにはありますよね?
 そういう設定の学校って、多くの独自規則なり設定が存在します。入学した主人公が戸惑う程度には特殊なものが多いです。大体の作品は、主人公が染まって行ってヒロインと結ばれてエンド、みたいな感じですけど、

その生活に慣れて社会でやっていけるの?

卒業したら、どうするの?

まあそういった疑問が噴出します。純粋培養されればされるほど、一般社会には溶け込めないでしょう。多くの作品は超お金持ち設定で俗世間に出ないようですが。
 PrincessEvangileはその辺を描いています。突拍子も無かったり色々と突っ込みを入れたくなる展開が多いですが、まあ描いています。問題提起に留まっていて解決していないのが、あれですけど。

 そういう世間と隔絶された学園から、本当の意味で「卒業」する作品をやってみたくはありますが、私としては隔絶されていればされているほど好きなので、難しいところです。
 だって、世間ずれしていた方が物語っぽいじゃないですか……。


Web拍手返信

PrincessE『v』angileですね。
5年くらい月1〜2回ほど拝見しています。
これからも気長にお続け下されば幸いです。 by 七氏


1/18の社報ですね。確かにタイプミスしていましたので修正させていただきました。ご指摘ありがとうございました。
長年ご愛顧いただきましてありがとうございます。今後も宜しくお願い致します。



 1/25

 本日で稀神大社は6周年、七年目に突入いたしました。

 思い起こせば色々とあった6年間ですが、本年は第二回となるレビュアーエロゲランキングも開催いたしますし、色々と行動していく1年にしたいと思っています。

 実生活が多忙の為、企画宣伝等全然できていませんが、なるようにしかならないので焦らずに進めていきたいと思います。

 ともあれ、7年目も稀神大社を宜しくお願い致します。



 1/18

 えらく前から『PrincessEvangile(MOONSTONE、2011)』をやっております。物凄いインターバルを置いているのでまだ半分ほどしか終わっておりませんが。

 どのような話か、というのをかいつまんで話しますと、

 主人公は父親のせいで借金まみれの超絶貧乏少年です。借金取りから逃れるために学校をやめ、居住地を転々としながら逃げ回る生活。借金を返すためのバイト代も父親が使いこんでしまう始末。
 そんな主人公ですが、たまたま何者か怪しい人たちに取り囲まれている少女と遭遇します。撃退したところでその少女、瓏仙院理瀬さんに「うちの学校に入らないか」と誘われます。
 その学校というのは『私立ヴァンセンヌ女学園』。世に聞こえた超お嬢様学校であり理瀬の祖母が理事長をしている学校でもありますが、時代の移り変わりに対処できず、財政難となり共学化を検討中。そのサンプルとして主人公に目をつけた訳です。
 明日さえ見えない主人公はその話に飛びつきますが、入ってみると生徒の大多数は共学化に反対。そして一学期終了時に選挙を行い、信任を得られなければ退学とするという。また、それをクリアしても一年後の共学の是非を決める選挙で勝たなければやはり退学。
 乙女の花園に放り込まれた主人公の明日はどっちだ

 と、そんな内容です。

 また、学校には生徒会がありますが、政党のように与党と野党がありまして、それぞれ紅薔薇会と白百合会と言います。理瀬は白百合会の会長で、「共学化を目指し一年後の選挙で勝利する」という改革派でしたが、改革を望む人はいないので会長以外全員脱会してしまいます。
 そんな逆風吹き荒れる中「共学も良いものですよ!」とアピールをするわけです。

 で、この学校のお嬢様度ですが、もう絵に描いたようなお嬢様学校です。まさしく男子禁制の尼寺のような感じ。純粋培養だけを目的としているような、浮世離れの最高峰と言っても良いかもしれません。
 世間と隔絶したお嬢様学校というと『恵泉女学院(聖應女学院)』とか『凰華女学院』なんかがエロゲでは挙げられますが、どちらも女子校のままですし、後者なんかは「金持ち!」というところを殊更前面に出していましたが、本作は金持ちかどうかというより(勿論金持ちではありますが)、「浮世離れ」というのがメインテーマであると思われます。共学化というよりは「改革」するということそのものが重要な訳ですね。たまたま改革内容が共学化だっただけで。
 浮世離れ具合としては、まあ言動もそうなんですけど制度も非常にそれっぽいです。政党のような生徒会もそうですが、例えば「一名」というのがあります。二つ名みたいなもんです。フランス語でその人となりを表すコトバをつけるんですね。その他行事やら何やらもフレンチです。頻度が高いのでコトバをクリックすると注釈が出るようになっています。

 ともかく主人公さんは大多数の保守派から酷い仕打ちを受けます。無菌室に普通の人が入ってきたような仕打ち。ただ、他の作品とちょっと違うのは、生徒から、というよりも学校のOGなどの大人達から、がメインである点ですね。私としては基本スタンスが「悪は悪、味方は味方」という分かりやすい構図だったのでとても助かりました。勿論途中で宗旨替えする人もいますがね。

 で、そういった敵役がいると「このキャラが不快で楽しめない」なんて事態が訪れますが、この作品に関してはそれは不要です。何故ならば絶対的な仲間が存在するから。寧ろ、敵が敵らしく振る舞ってくれればくれるほど、味方が優しくしてくれるので癒されます。「かわいそうなボク」が好きな人ほど本作にのめり込むでしょう。

 難点としては理解しがたい事態が往々にしてあること。特に大人の言動。突っ込むと疲れるので「そういうものなんだ」と諦めた方がいいです。
 また、クズ(大人など)をいい感じにゆるしてなんとなく丸く収めるというのも私は好きません。役割分担として「敵は敵、味方は味方」であるのは勿論、「敵は敵として滅せよ」と思いますので本作のようになあなあで終わらせるのは信条に反します。あくまで私の、ですが。

 今のところ、「お嬢様学校としての日常を楽しめ!」ではなく「弱者的立ち位置にいることにより得る利益を享受しろ!」という生活保護費みたいな楽しみ方しか提示できないんですけど、でもやっぱり絶対的理解者がいるというのは良いですよね。うん。

 まだ半分しかやっていないのに書きつづりましたが、エロゲ界において突っ込み禁止の絶対不可侵領域であった「お嬢様学校」に「夢見てんじゃねーぞ!」と突き付ける作品というのはあまり無い気がしますので(お嬢様個人に対してだったら堕ちる系ヒロインとして抜きゲー界に沢山いるでしょうが)、また最近疲れていますので味方になってくれるヒロインが沢山いる本作はとても面白いです。
 なんか『プリズムリズム』でも同じような楽しみ方をしましたが、本作は向こうより世界観が純粋ではありませんね。終始夢の中に居たい人は『プリズムリズム』をオススメします。

 あ、あと内容に何も関係ありませんが、エヴァンジールという語感がとても好きです。





 1/8

 新年あけまして(おめでたいとは思っていない)。

 本年は稀神大社6周年に当たります。よく続いていますよね。
 今年も言葉さんたち共々宜しくお願い致します。