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コラム
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水月 牧野那波シナリオ考(対談式リメイク)



ぶっくまーく集


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 4/26



(同じものをエロスケにもアップしています)
 クロノクロックをフルコンプしましたのでその感想を述べたいと思います。

 あらすじは、大雑把に言えば『時間を一時間に一度、五分間だけ戻すことができる懐中時計』を手に入れた主人公が彼女をつくろうとする話です。それ以上の話をしようとなるとネタバレがどうのという話になるのですが、公式ページではこれでもかというくらいネタバレが行われていたので気にしなくても良いような気がしてきました。
 主人公の祖父の遺品である懐中時計には上記特殊能力があって、更にはクロノスという神様が宿っていました。そして、この能力を使って彼女を作ることが出来ないかと試行錯誤している最中、みうという女の子が学校の屋上から落ちてきます。これを能力で救った主人公は、彼女が一目惚れした主人公の親友に告白しようとして失敗したこと、そしてそれは男性馴れしていない上にあがり症であることが原因であることが分かりました(落ちた原因は不注意)。主人公は、みうが親友に告白できるように協力することにします。

 この所謂みうシナリオが共通ルートになります。みう以外の通常ヒロインである妹の満、みうの級友の美咲、主人公のクラスメートの真琴、主人公宅にホームステイするD.Dの四人のシナリオを見終えると、クロ(クロノス)シナリオが開放され、それも終えるとみうアフターが開放されます。もそっと言うと、みうシナリオ(共通シナリオ)は選択肢が開放されていないので失敗に終わります。そのアフターである四人のヒロインのシナリオを見終えると総集編とも言えるクロシナリオが開放。シナリオ設定の回収という意味ではこれが真√と言えるでしょう。それを終えると、成功パターンを見ることができる、というわけです。基本軸がみうシナリオにあるというわけですね。

 作風としての基本は、時計の特殊能力をめぐって各ヒロインとイチャイチャし、問題に向き合い、イチャイチャし、イチャイチャするシナリオです。八割くらいイチャイチャしてたんじゃないですかね、砂を吐きそうでした。
 そのまんま各ヒロインのエンディングで終わり、という感じだったら何処にでもあるゲームです。日常会話のクオリティが高いのでそれだけでも割と好評価ですが、私がこの作品で注目したところは、『各ヒロインのシナリオとは別世界であるという前提をおいた上でクロシナリオを置いたこと』です。

 各シナリオを見て戻ってきた、というTrueエンディングを使用している作品やタイムトラベルものではよく見る手法ですが(Trueシナリオとしては神樹の館、最近の作品ではソレヨリノ前奏詩など。タイムトラベルものならシュタゲ)、クロシナリオは別の世界線ですよ、というわけです。
 Trueシナリオの失敗としては、他のキャラのシナリオを充実させすぎていてTrueの影が薄くなるなんてことが挙げられますが、「これは(キャラの記憶保持的な意味で)地続きに見えるけど別の世界」という都合のいい設定で「個別シナリオを尊重しつつ踏みにじる」ということが可能になるわけです。
 例えば、主人公とAさんはお互いに結ばれた記憶を所持しているとします。Trueシナリオというのはそれを踏みにじって否定する必要があるわけです。だけど、「別の世界線では君たちよろしくやってるから」と言われてば何か救われた気がしますよね。現在の世界線のAさんは何も救われていませんが。

 さっき終えたばかりなので話が全く纏まっていませんが、都合が良かろうが何だろうが、個別とTrueの関係、シナリオ上にエロシーンが無い意味(個別を終えるとアフターとして開放されます)、みうシナリオを主体とした作品構造など、全てが理路整然としていてとても読みやすく、理解しやすい作品でした。登場人物が誰も彼もクレバーなので変に話がグダることもなく、また皆が素直で「イイヤツ」なので読んでいてストレスもありませんでした。

 一方で、理路整然としているからこそ不満に思った部分もあります。
 それはシナリオ分岐の方法に代表される「キャラクターを目的に合わせて誘導している」感じです。彼らは非常に感情的なのですが、それゆえに割切り方が少し不自然に感じました。具体的には個別シナリオへの分岐選択肢やクロシナリオでのヒロインの感情です。我々はあくまで俯瞰視点で物事を見ているので「全員のシナリオがあるし取り敢えずこの子から」とか「このシナリオではアレだけど別世界線では幸せに暮らしてるから」といった感覚で納得することが出来ますが、当事者からしたら話が別でしょう。ヒロインを選ぶ、或いは諦めるという事に対してもう少し葛藤というものがあってもよかったのでは、と思います。特に主人公は全てで当事者なのに事務的な処理の仕方をしている感じがするのは、何だこいつ、という気分になります。
 ただまあ、葛藤をさんざん描いたらテンポが悪くなりそうなので難しいところでもあります。凄く分かりやすくテンポ良く進む、理路整然としたシナリオだからこその弊害と言えるのでしょうか。

 あと、最後がみうシナリオで終わる、というのも尻すぼみかも知れません。壮大な伏線回収を兼ねたクロシナリオを見た後に、みうシナリオアフター(共通がみう個別扱いなので)を見たところで「ああ、そういえば」みたいな感想しか出てきませんよね。そりゃあ作品の(というか主人公の)基本は確かにそこだったけど、今更そこに戻られても……という感じです。もうちょっとだけ続くんじゃ、という感じで一個別くらいのボリュームがあれば良かったんですけど、ホントに短かったですからね……。この作品の締めがそれでいいのか、と思いました。

 なんてシナリオ構造がどうの、などと書き綴りましたが、この作品の魅力はやはりキャラクターの可愛さにあると思うんですよ。「あーかわいいなー」なんてものじゃないんです。可愛いが服を着て歩いているようなものです。
 「なんで可愛いのかなー」なんて考えていましたが、理由を挙げたら沢山ありました。例えば単純に「主人公にデレデレだから可愛い」「イラストが可愛い」。或いは「無知で可愛い」「小動物じみていて可愛い」なんて上から目線な可愛さもあります。
 しかし他作品と比較して特色といえるのは「飽きない頻度で登場してきた」ことにあるのではないかと思います。どれだけ鬼可愛くてもずーっと同じことを繰り返していれば、飽きますよね。日常パートが退屈に感じるのと同じです。でも、その飽きが来ない程度の頻度でキャラクターを登場させ、ヒロインの多彩な面を主人公乃至プレイヤーに見せてくれたから、最後まで「可愛かった!」という感情が継続したのかな、と。日常パートでは、次は何が起こるんだろうというワクワクもありましたし、終始プレイヤーに「魅せる」ことを意識した作品だったなあと思います。各ヒロインの個別が短い、というご意見もあろうかと思いますが、これ以上長いと胸焼けしそうですし、多分冗長になるでしょう。シナリオに直接関係しないパートというのは、「もっと見たい!」と
思っても、実際に沢山あると「長げぇ……」と思ってしまうものです。
 似たようなもので、先述のように本作のエロシーンはシナリオ中には挿入されていません。シナリオ上の演出とも取れますが、「コンシューマ版が出しやすそうですね(ニッコリ」みたいな邪推も出来ます。でも、『水月』みたいにシナリオ上意味を成しているならともかく、単にシナリオエロシナリオみたいな挿入なら、別に後日談でも問題はありませんし、むしろ先が気になる人にとっては気の利いた仕様でしょう。大体の人はシナリオを終えてからエロを見返すのでは?

 イラストに関して、立ち絵はとても満足しています。テキストも相まって非常にエロいです。ただ、立ち絵+テキストではあれほどエロかったのに実際に一枚絵でエロを描くとそうでもないように感じるのは何かのマジックでしょうか。「ハピメア」の時も感じていましたが、露骨なエロほどエロく感じなくなる気がします。アングルにしろ衣服の着脱にしろ、なんかコレジャナイ。テキストのエロさに画力は追いついているんですが、それ以外の全てが追いついていない。脱げばエロいというもんじゃないのですよ。
 エロの回数を問題に上げる方が多く見受けられますが、これは回数ではなくて単純にイラストにエロさが足りないのでは……? と思えてなりません。逆にこれ以上のエロシーンを求めるのは、purple時代の『Lien』なんかを知っていると「お前はpurple softwareに一体何を求めているんだ」という感じになります。


 非常に雑駁で、ひっじょーに纏まりのない文章を書き連ねましたが、本作は存外に良い作品でした。とても読みやすく、理解もしやすい。そしてキャラが可愛い。そういう基本を抑えつつ新しい作品構造を見せてくれました。なので概ね満足しています。
 この作品構造はFDもコンシューマーもとっても作りやすいと思うので、上手いこと考えたなあとつくづく感心します。なので早めの(そしてエロめの)FDをおなしゃす。



 4/14

 『ログ・ホライズン』ギザおもしろす(今更

 ネトゲやりたくなる内容ですが、一方で二度と手を出したくないと思う自分もいるわけで(遠い目
 私は大体「ことのは」とかそういう名前で、うちの言葉さんに近い外見でプレーするのですが、喋るのが面倒だからあまり喋らないというのと、基本丁寧語で喋ることが相まって、まあ間違えられますよね。性別を。
 別にネカマになっているつもりもないんですが(女性だって偽るわけでもなく問われればおっさんだと言います)、よほど言動がそれっぽいのかチェック無しで女性扱いしてくるんですよ。長い付き合いになるわけでもないのでテキトーに対応して終わるんですけど、いきなり同性だと思って装備を投げたり、主婦のパーティチャットに放り込んだりするのは勘弁願いたいですよね。もうなんか、おっさんだって言うのが気まずくなるじゃないですか。

 艦これも悪くないんですけど、やっぱりギルドみたいなものは欲しいですよね。でも、ギルドがどうとかそういう話題が出てくるほど、話題性のあるネトゲって今無いんですよねえ。



 4/10

 ニコ生で、何枠取ってもコメントどころか来場も無く、テンションがストップ安なので今週のレビュー更新を延期します。



 4/6

 日が出れば暑く出なければ寒い、三寒四温と呼ぶにふさわしい今日この頃ですが、皆さま如何お過ごしでしょうか。

 『ソレヨリノ前奏詩』、レビューを掲載致しました。約4ヶ月ぶりとなりましたことを御容赦ください。永遠の魔力に皆さん陶醉してください。いや本当に、可愛いですよ。多分この魅力は色々とコトバを並べても、実際にやっていただかないと伝わらないでしょう(職務放棄

 久しぶりに書いておりましたので、なんか印象が変わった、みたいなことがあるかもしれません。その辺りは御容赦いただければと思います。

 追記になりますが、言葉さんが最後に「あなたの全てを受け止めるーっ」みたいなことを言っているクセに、この会話のきっかけは言葉さんが嫉妬して怒っていたからだったりしますが、この辺は矛盾というよりはその辺のダブルスタンダードな感じが言葉さんなんだなあと思っていただければ幸いです。良いこと言う割にツメが甘い。

 久しぶりにレビューという形で作品と向き合ってみたところ、エロゲ熱が再燃しつつあります(数年ぶり数回目)。とても久しぶりにきちんと新作をチェックしたところ、凄く面白そうに感じました。

 食事が美味しそうに感じるのは健康の証だと思いますが、エロゲが面白そうに感じるのは何の証なんでしょうかね。キモオタですかね。

 それはともかく。今月はもう1つ2つ更新したいと意気込んでおりますので(毎月言っていますが)、今後とも稀神大社を宜しくお願い致します。




 4/1

 エイプリルフール企画やると思った? 残念、予算がないよ!
 ……いや、うん。何かしようと思うと時間とお金かかるよね、やっぱり。

 先日書いた『ソレヨリノ前奏詩』は、ようやく頭が冷めてきましたのでレビューに書き起こそうと思っています。ヒロイン(永遠)がど真ん中直球で好みだったので視野が狭まって仕方がなかったのですが、段々と冷静に作品を見ることができてきました。うん、やっぱりあの作品一番の問題点は先日も言いましたが『心の壁』ですよね。あれが、主人公が「彼女だけ感情が読めない」って言う以外はヒロインの主観でしかないので、ただの毒舌なクーデレにしか見えないんですよね。やっぱり。そこの説明が曖昧なまま掘り下げていったので展開についていけなくなった。
 あとこの作品、私は永遠にゾッコンLOVEだったから問題ありませんでしたが、真響が好きな人にとっては消化不良甚だしいでしょうね。コードギアスで言うところのシャーリーみたいなもんでしょうか。
 しかしわかってほしい、Trueシナリオとはこうあるべきなのだと。Trueシナリオ(とか1本道シナリオ)の場合、それ以外の結末はFalseなんですよ。「もう一つの物語」であってはいけない。それこそ「贄」くらいのものであることが好ましい。

 まあ取り敢えず、のめり込むという意味ではとても良いゲームでした。


 話は変わって、近頃QMAの新作が出たのでちょこちょこやっております。なんか色々と不備があるようですが。









 バトルの人数が半分くらいになっていたり、チート機能が備わっていたり(しかも昇級すると増える)、クラスを毎回自分で選べたりと、初心者が全然上の級へ行けない仕様になっていますが、取り敢えず中級魔術士になりました。「ことのは」という名前の、プラチナメダルを背負ったアロエだったら多分私なので見かけたらよろしくお願いします。大体ユニコーンクラスにいますので。いやあ勝てる勝てる。
 どうでもいいかもしれませんが、司会のおっぱいさんが割と好きです。