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コラム
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水月 牧野那波シナリオ考(対談式リメイク)



ぶっくまーく集


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 6/30

 唐突ですが、私は酒もタバコも飲みます。但しどちらも趣味として、です。
 近頃そのどちらとも脅かされているのでその話でもしようと思います。

 今回は酒。
 今の朝ドラは『まれ』というなにやら親近感を覚えるタイトルですが、その前は『マッサン』というものがやっていました。
 この『マッサン』の主人公のモデルはニッカの創業者である竹鶴政孝と妻のリタ。当時としては珍しい国際結婚です。
 これがまた面白いドラマでして、私は最後まで楽しんで視聴していたのですが、このドラマが(私にとっての)悲劇をもたらしました。そう、ウイスキーブームです。
 正確にいうと元々このドラマの前からウイスキー、というよりハイボールブームによって日本のウイスキー需要はうなぎのぼりでした。また、近年の国産ウイスキーは品質の向上によって海外の色々な賞を獲得しており、欧米や東アジアでの需要が爆上げ。来日して買いあさって帰るという事案が増加していました(主に中国人が)。
 そこにマッサンブームによって今までウイスキーを飲まなかった人も買うようになった結果、何処へ行っても品薄という状況が続いていました。特にニッカ製品は余市をはじめとして入荷すら危ういという異常事態。
 そんな中、この度ニッカウヰスキーは現行の余市、宮城峡などの商品の終売と新製品の発表をしました。
 その報に私は絶望しています。
 「え、新製品出るんだから良くない?」と思うかもしれませんが、そういう問題では無いのです。

 ウイスキーというのは何年何十年単位で熟成するお酒です。熟成するほどまろやかになりアルコールの刺々しい感じが無くなります。そしてその何年熟成したかによって価格が変わってきます。
 竹鶴というニッカの商品を例に出しますと、現在竹鶴は一般的に無印(NA=ノンエイジ)、17年、21年という種類が存在します。昨年までは12年というものもありましたが終売になりました。
 竹鶴17年というのは17年以上熟成させた原酒のみを使用している、ということです。21年であれば21年以上。要するに99%17年以上の原酒を使用していても1%でも12年ものが入っていれば表記は12年となります。
 つまりは「たくさん売れたからいっぱいつくろう」ということがウイスキーでは出来ないのです。竹鶴17年という商品で言えば、17年前に仕込んだ原酒がなくなればそれで終わりです。品薄や終売の原因はそこにあります。需要に供給が追いついていないのです。
 そこで、現在世界的に見られる減少がNA、ノンエイジの商品です。つまりは年数表記をしない。そうすることで3年や5年程度の若い原酒でも使用することが可能になりますが、一方でアルコール感がキツい商品になります。
 今回絶望しているのも、余市、宮城峡の年数表記がある商品が全て終売となり、新しくノンエイジのものだけを新商品として発売する、というところにあります(現在の余市・宮城峡にもNAはありますがそれとも別)。アルコール感の刺々しい商品ばかりが増え、美味しいウイスキーが無くなりつつある、ということは絶望以外の何物でもありません。NAなのに昔のものと比べて割高なのも腹立たしいです。
 それに加え、終売ということで買いだめをする人が増えています。中にはダース単位で買う人だっています。私買えません。というかもう全然売っていません。ため息しか出ません。

 こういった趣味性の高いものは、あまり話題にならないでもらいたいものです。いえ、あまり話題にならなくてもメーカーが潰れちゃうので難しいところですけど。



 6/22

 日常生活多忙につき、当面まともな更新がかないません。ご容赦ください。